スタートアップ投資・連携活動第2期を開始

2024/05/31  戸田建設 株式会社 

-2026年度までに最大30億円を有力スタートアップへ投資-

 戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)はスタートアップ投資・連携活動を強化するために、新たに最大30億円の投資枠を設定しました。スタートアップ企業との連携によるイノベーションの実現に向けて、更に活動を強化していきます。

1. スタートアップ投資・連携活動の取り組み概要
 当社では2018年から継続的にスタートアップ企業との価値共創に取り組んでまいりました。これまでに、2,300以上の国内外のスタートアップ企業の情報を収集し、45件以上のPoC(概念実証,トライアル利用も含む)に取り組んでまいりました(図1)。また、2020年からは戦略的リターンと財務リターンを念頭に、スタートアップ企業の資金調達ニーズに対応する投資枠を設け、10社4ファンドへの出資を実行してきました。
 今回、これまでのスタートアップ投資の取り組みを継続・強化するために、2026年度までに新たに最大30億円の投資枠を設定しました。投資・連携活動を通して、従来の建設業のサプライチェーンになかった有力なスタートアップ企業との連携を加速し、新たな価値を顧客や社会に届けてまいります(図2)。

図1:これまでのスタートアップ企業との連携活動の実績(※1:1社2ファンドは2019年以前に出資を行いました)


図2:当社とスタートアップ企業との価値共創活動の概念図(※2:これまでにない情報や価値の組み合わせを実現し、新たな価値を創造する存在)

2. 想定する投資領域
 当社のスタートアップ企業への投資は、下記の方針等に基づき取り組みます。

表:投資方針など

3. 背景とこれまでの取り組み
 当社は、未来ビジョンCX150で示す「価値のゲートキーパーとして、協創社会を実現する」という目指すべき姿の実現に向けて、これまでも様々なステークホルダーとの価値共創に取り組んできました。近年、優れた製品・サービスを提供するスタートアップ企業が続々と生まれてくる中で、当社は2020年にスタートアップ企業との関係性構築を専門に行う部門を設置し、主に国内と北米のスタートアップを中心に製品・サービスの検証や、共同実験などに取り組んでまいりました。また、2020年の秋にスタートアップとの新たな連携を加速させるために投資枠(第1期)を設定し、10社4ファンドへの投資を行いました(図3)。投資活動を通して、当社と出資先スタートアップ双方にとって、事業シナジーが創出できるよう、継続的な活動を展開してまいりました。

 これまでに取り組んできた事例としては、下記のような取り組みがあります。
(株)バカン(VACAN)が提供するトイレサイネージ“アンベール”を自社保有不動産に、また、混雑可視化ソリューションを自社施設に導入したり、これらの製品・サービスを顧客向けの提案に盛り込む事例
(株)HataLuck and Personが提供するシフトワーカーの働き方をITで変革するアプリ「はたLuck」を、顧客やグループ会社などへの提案を行い、採用に至った事例
BH(株)が開発した、仮設分電盤をスマートフォンで遠隔制御するシステムを建設現場に導入して運用し、現場の声をもとにシステム改良につなげる事例
●カナダのMechasys社が提供するレーザーレイアウトシステムなど、海外企業の優れた製品・サービスを国内に普及する支援などの事例

 今後も継続的なスタートアップ投資・連携活動を展開するために、新たな投資枠を設定することにしました。

図3:投資先企業一覧(2024年4月現在)※4(※4:Waqua、ヘルスケア・ニューフロンティアファンド、DCIベンチャー成長支援ファンドは、2019年以前に投資しました。)


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