株式会社タムラ(京丹後市)

2024/12/16  京都府庁 

株式会社タムラ(京丹後市)

【事業内容】医療用器具、半導体製造装置、自動車生産設備、ロボット、梱包機器、試験分析機器、研修試作、産業機械等の金属部品の製造

企業HP:http://www.ktamura.co.jp/(外部リンク)

【京都ゼロカーボン・フレームワーク計画及び実績】

基準年度:評価の対象となる排出の量145.6トン

(計画)1年度目(令和5年度):評価の対象となる排出の量15.7トン(-89.4%削減)

(実績)1年度目(令和5年度):評価の対象となる排出の量17.3トン(-89.2%削減)

優良事例紹介概要(株式会社タムラ)(PDF:323KB)

「太陽光発電設備の導入で、二酸化炭素排出量の大幅削減に成功」

Q.大規模な太陽光発電設備の導入で、二酸化炭素排出量を大幅に削減されました。太陽光発電設備導入の経緯などをお聞かせください。

電気料金の高騰を踏まえて、電気料金削減を目的に太陽光発電を導入しました。導入に際しては、不安もありましたが、知人の経営者から工事業者を紹介してもらいました。イニシャルコストとランニングコスト、また電気代削減効果をよく検討し、総合的に判断し、発電容量60kWの太陽光発電の導入を決定しました。7年ほどで投資回収できる見込みです。

好天時、冷暖房が不要な季節であれば、工場の電気使用量(工作機械など)の全量を発電電力で賄うことができます。

Q.資金調達の手段として「京都ゼロカーボン・フレームワーク」を選択したきっかけは何でしょうか?また、担当金融機関とどのように連携しましたか。

「京都ゼロカーボン・フレームワーク」は金融機関からの紹介で知りました。二酸化炭素の削減計画については、金融機関にも作成の支援をいただきました。

弊社はKES(京都環境マネジメントシステム・スタンダード)を取得しているため、計画に必要なデータはそろっていたので、比較的スムーズに計画策定が進んだと思います。また、太陽光発電設備導入の検討中だったので、良いタイミングで紹介してもらえたと思っています。

「京都ゼロカーボン・フレームワーク」による資金調達は、メディアの取材もあり、高い宣伝効果があったと思っています。

サステナビリティ・リンクローン契約記念盾

Q.さらなるCO2排出量削減に向けて今後の取組予定はありますか。

工場や事務所の照明はLEDに交換済みです。次は、金融機関と相談しながらになりますが、空調機器や工作機械の高効率化を検討しています。また、社用車にEVの導入も検討したいです。太陽光発電で発電された電気を、定置用蓄電池を導入するよりもEVに蓄電すればガソリン代の節約になると思います。

そもそも、「省エネ」は「ふつうのこと」であると考えています。特別な意識を持っているわけではなく、エネルギー料金の削減は経営上、日常的に考えることです。それがたまたま二酸化炭素排出量の削減につながっただけです。

また、環境への取組は企業イメージの向上につながると考えており、環境の取組を行っていることで人材採用につながった例もありました。

(取材日:令和6年10月29日)

京都ゼロカーボン・フレームワークとは

京都府では、地域金融機関等とともにESG投融資を促進し、府内企業の脱炭素化を支援する全国初の仕組み「京都ゼロカーボン・フレームワーク」を構築しました。

<本フレームワークの特徴>

  • 特定事業者制度で定める目標削減率と同等水準のCO2排出量削減の達成により金利優遇
  • 府内企業がSLLを組成する際に必要な第三者評価に「特定事業者制度」を準用
  • 上記制度に基づく報告書等を府に提出すれば、第三者評価に要する費用負担なくSLLが組成可能

「京都ゼロカーボン・フレームワーク」の利用について

お問い合わせ

総合政策環境部脱炭素社会推進課

京都市上京区下立売通新町西入藪ノ内町

電話番号:075-414-4708

ファックス:075-414-4705

datsutanso@pref.kyoto.lg.jp