最新号の表紙は紫式部文学賞を受賞した皆川博子さんの「ことば」と共にお届け。芦沢央さんの短期集中連載がスタート。歌人・田中有芽子さんのショートショートにもご注目を。
株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役小野寺優)は、2024年12月16日(月)に発売予定のオールジャンルの雑誌「スピン/spin」第10号の「表紙」と「目次」を公開します。
ジャンルを超えてお届けする「スピン/spin」第10号!
ポール・コックスさんの絵と共に「表紙」を飾るのは、先日『風配図 WIND ROSE』で第34回紫式部文学賞を受賞した作家・皆川博子さんの「ことば」です。特別掲載の「詩と俳句」と共にお届けします。
「表紙」と「目次」の紙は、紙の専門商社・株式会社竹尾とコラボレーションし、現在庫限りとなった紙や、新しい紙など、毎号違う「紙」を使用しております。
○表紙の紙=「マイカレイド」(クリーム)*現在庫限り
https://www.takeo.co.jp/finder/search/details.php?d_id=337
○目次の紙=「アングルカラー」(くるみ)*現在庫限り
https://www.takeo.co.jp/finder/search/details.php?d_id=12
表紙は天然鉱物「雲母」=「マイカ」の名前を冠したファインペーパー。艶やかで柔らかな質感をお楽しみください。目次は「フランスの木炭紙を国産化できないか」とグラフィックデザイナー原弘さんと竹尾榮一さん(株式会社竹尾・三代目社長)の発想から生まれたファインペーパー。混ぜ込まれた繊維が独特の模様を演出しています。今号も実物でなければ伝わらない「紙」の魅力溢れる資材でお届けします。ぜひ手に取って、視覚・触覚でお楽しみください(本誌掲載「紙の話」「紙のなまえ」もあわせてご覧ください)。
ジャンルを超えた豪華小説連載陣(一穂ミチさん、大森美香さん、尾崎世界観さん、恩田陸さん、堂場瞬一さん、中村文則さん、藤沢周さん)でお届けする第10号、最果タヒさんの100%宝塚愛が詰まった大好評連載「ときには恋への招待状」が連載完結です。最終回のゲストは作家の朝吹真理子さん。来年、単行本として装いを変えて読者にお届けします。お楽しみに!
今号は作家・芦沢央さんの短期集中連載「おまえレベルの話はしてない(芝)」からスタート。将棋の世界を舞台に繰り広げられる「物語」、その底で鳴り響くのは人間の脆弱さと強靭な本能……ご期待ください。
歌人・田中有芽子さんが「スピン」初登場。担当編集者が田中さんの「歌集」に心を撃ち抜かれ依頼したというショートショートは、唯一無二の世界を読者に届けます。
好評連載「警察小説アンソロジー」第3回は石川智健さんの短篇「禍胎」。この狂気は――心してお楽しみください。
最果タヒさんがキャラクターに捧げる「詩」の連載「キャラクターの血のみずうみに、ぼくの瞳が映ってる」第7回は「A子さんの恋人詩集」。誰にもわからないしわかられたくない“私”と“あなた”の関係……ぜひ、夜、ひとりでゆっくりと読んで欲しいです。
もちろん多様な書き手にもご注目を。
エッセイには今年デビュー20周年を迎えた謎多き流浪の作家・海猫沢めろんさんと演出家の稲葉賀恵さんが登場。お二人ともまったく違った角度から、「創作」について書いていただいています。
「本の話」はグラフィック・デザイナーの松田行正さんにご寄稿いただきました。
さらに斉藤壮馬さんの異色の連載エッセイ「書を買おう、街へ出よう。」、書評家・ゲーム作家の渡辺祐真さんの連載「詩歌の話」に加えて、好評連載書評「絶版本書店 手に入りにくいけどすごい本」では怪奇幻想ライター・書評家の朝宮運河さんが偏愛する怪奇幻想文学の「絶版本」への熱い思いを語ります。
株式会社竹尾とのコラボ企画「紙の話」は、「スピン」編集部員が越前の和紙生産地を訪れ、「和紙」の秘密に迫ります。
今年もあと3週間ほど。
本と共に素敵な年末年始をお過ごしください。
[短期集中連載]
・芦沢央 おまえレベルの話はしていない(芝)
[ショートショート]
・田中有芽子 江ノ島のクリオネ
[詩と俳句]
・皆川博子 詩=試作1/俳句=泰山木
[エッセイ]
・稲葉賀恵 死者の言葉を再生するように
・海猫沢めろん 生き活と死に活
[連載小説]
・一穂ミチ ハイランド美星ヶ丘(第10回)
・大森美香 花と葉(第9回)
・尾崎世界観 すべる愛(第9回)
・恩田陸 そして金魚鉢の溢れ出す午後に、(第10回)
・堂場瞬一 連作 罪と罪(第10回)
・中村文則 彼の左手は蛇(第6回)
・藤沢周 利休残照(第10回)
[警察小説アンソロジー](第3回)
・石川智健 禍胎
[連載往復書簡] 最終回
・最果タヒ ときには恋への招待状
――詩人からさまざまな方へ、宝塚公演へのおさそいの記録。ゲスト=朝吹真理子
[連載詩]第7回
・最果タヒ キャラクターの血のみずうみに、ぼくの瞳が映ってる――A子さんの恋人詩集
[紙の話] 第10回
・越前和紙のはなし(取材・文=「スピン」編集部)
[詩歌の話/詩歌の楽園 地獄の詩歌]第10回
・渡辺祐真 近現代短歌 百年の歴史をたどる
[本の話]
・松田行正 レースに包まれた本
[連載書評/絶版本書店 手に入りにくいけどすごい本]
・朝宮運河 わが偏愛の絶版怪奇幻想文学
[連載エッセイ/書を買おう、街へ出よう。] 第10回
・斉藤壮馬 「ぼくのゴヴェヤユハ」
[紙のなまえ]
「スピン/spin」第10号 書誌情報
■誌名/号数 :スピン/spin 第10号
■雑誌コード :07822-01(文藝 2024年冬季号増刊)
■定価 :330円(税込)
■仕様 :A5判/並製・平綴じ/176P
■発売日 :2024年12月16日(月)
■ブックデザイン:佐々木暁
■装画 :ポール・コックス(Paul Cox)
■本文挿画 :塩川いづみ
http://shiokawaizumi.com
■協力 :株式会社竹尾
https://www.takeo.co.jp
■書誌ページ
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309980768/
■「スピン/spin」Webページ
https://spin.kawade.co.jp/
【「スピン/spin」定期購読のご案内】
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000463.000012754.html