ガーナ国 テマ高架橋開通式開催

2024/12/09  JFEエンジニアリング 株式会社 

~本邦技術を活用した質の高いインフラ供給で、ガーナ国の交通渋滞解消に貢献~

                                       2024年12月4日
                                 JFEエンジニアリング株式会社

JFEエンジニアリング株式会社(社長:福田一美、本社:東京都千代田区)は、12月2日、ガーナ国で建設を進めていた「第二次テマ交差点改良工事」の高架橋の主要部分の建設を完了しました。なお、同日にはガーナ政府主催による開通式が盛大に行われました。

建設位置となるテマ交差点は、西アフリカ海岸都市を結ぶ「ラゴス・アビジャン回廊」とテマ港から内陸部へ通じる「東部回廊」が交差する重要地点です。経済発展に伴う貨物交通量の増大が慢性的な渋滞の要因となっているなか、本高架橋の開通により、円滑な物流網の構築が期待されています。

このたび当社が建設したテマ高架橋は、鋼製橋梁の製作・架設に加え、橋脚基礎工事、道路工事、舗装、信号、照明などの工事一式を受注しています。過去に当社が建設したモンゴル国のウランバートル高架橋や、スリランカ国のケラニ高架橋での都市部における高架橋の徹底した工程管理経験を生かすことで、既存交通を妨げることなく主要部分の建設を完了しました。引き続き安全・品質確保・建設工期の遵守に努め、残された付帯工事を完工させる予定です。

本高架橋の設計には、日本の最新土木技術が取り入れられています。具体的には、交差点を跨ぐ橋梁部では、門型鋼製橋脚と鋼少数鈑桁※1の上下部剛結構造※2を採用することで路面高さを約2m抑え、アプローチ道路部延長の短縮(片側約50m)を実現しました。さらに、アプローチ部では、最大壁高約10mの土圧に対応する補強土壁※3工法を採用し、橋台に背面土圧を作用させないことで、経済性と施工性の両立を実現しています。(当社所掌外)

加えて、本工事において採用された本邦技術は、以下のとおりJFEグループの技術を結集しました。これらの技術により、維持管理コストの低減と構造物の長寿命化、周辺環境への影響低減を実現しています。
・塗装塗り替え期間を大幅に延長する塗装寿命延長鋼(JFEスチール製「EXPAL(R)」)
  JFEスチール | 塗装寿命延長鋼 EXPAL(R)
・耐久性と施工性に優れた鋼コンクリート合成床版(当社製「リバーデッキ」)
  JFEエンジニアリング | 鋼・コンクリート合成床板 リバーデッキ
・掘削範囲の最小化を実現するライナープレート(JFE建材製)を用いた深礎杭
  JFE建材|ライナープレート


当社は、今後もODA案件において、本邦技術活用による質の高いインフラを供給し、ガーナ国を含むアフリカの交通渋滞の解消、交通インフラの発展に貢献していきます。

※1 強度が高い合成床版などを用いて、床版の支持間隔を広げ、主桁や横桁の本数を減らした橋梁
※2 鋼桁上部構造と橋脚下部構造を剛結した橋梁の構造
※3 土の中に補強材(プレート付き棒鋼や帯状鋼材)を入れることで、垂直もしくは垂直に近い壁面を補強する土留め構造物
工事概要

事業位置図



橋梁の全景



開通式の様子



本件に関するお問合わせは下記にお願いいたします。
JFEエンジニアリング株式会社 総務部広報室

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