動物のありのままを観ることができる動物病院を目指して
新しい動物病院に対する想いを話す職員(左:松原 獣医師、右:森 企画広報担当)
盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ)(盛岡市新庄、園長:辻本恒徳、以下 ZOOMO)を管理運営する株式会社もりおかパークマネジメント(代表取締役:加藤彰、以下 MPM)は、11月19日に園内で説明会を開催し、盛岡市によるクラウドファンディング型ふるさと納税の結果報告や各種支援に対するお礼とともに、新しい動物病院を通して来園者に感じてほしいことなどを説明しました。
クラウドファンディング型ふるさと納税による寄付額は約1,000万円に
ガバメントクラウドファンディング(ふるさとチョイス)
市が新しい動物病院の建設のために取り組んだクラウドファンディング型ふるさと納税(募集期間5月16日から11月15日まで)では、のべ556人からの寄付により計10,507,000円が集まっており、自社で取り組んだ募金においても、約380万円の寄付をいただくことができ、多くの皆様に期待され、応援いただいていることを実感しています。
新しい動物病院を建設したい理由
築35年以上が経過し老朽化現在、園内の非公開エリアにある動物病院は、公開エリアの展示施設と違い「裏方」という意味合いが強かったことから、平成元年の動物公園開園以来、改修が行われたことがありません。隙間風もひどく、断熱も無いことから診療室は外気温に左右され、場所によってはネズミなどの小動物が侵入している状況です。カビや排水づまりなども発生している状況で、施設内で診療する獣医師たち、入院している動物たちにとっても良くない環境です。
老朽化が著しい動物病院
動物のありのままを観てほしい新しい動物病院では、ガラス越しに診療中、療養中の動物を観えるようにしたいと考えていて、新しい動物病院を通して「命」について考えるきっかけづくりができる動物公園を目指しています。
また、医療環境を整え、獣医師たちがしっかりケアをすることで、老いた動物であっても心身ともに健康な状態で可能な限り来園者に観ていただきたと思います。
国内最高齢37歳のニホンイヌワイ
動物との向き合い方について考えるきっかけにZOOMOは、県からの業務受託により傷病野生動物の保護を行っていますが、今年に入ってからも、車にひかれて重傷を負ってしまったニホンカモシカから、木から落下したニホンリスまで様々な動物が保護しています。
ただ、正しい知識をもたずに、一方的に野生動物を保護(生態系に介入)することは、必ずしも動物のためになるとは限りません。新しい動物病院では野生動物救護の正しい知識と共に、動物との向き合い方についても考えるきっかけとなる場所にしたいと思います。
保護された白いニホンリス
動物病院の建設予定候補地でイメージ図を掲げる松原 獣医師
新しい動物病院のイメージ図(槇総合計画事務所提供)
新しい動物病院を整備するためにはあと約1億円必要
市によると、新しい動物病院の整備費用として概算で1億2千万円を見込んでおり、これまでに約2千万円の寄付が市にあったことから、残り約1億円という多額の資金を今後調達する必要があります。
市では、第2弾のクラウドファンディング型ふるさと納税を11月16日から取り組んでおり、引き続き支援を呼び掛けています。募集は2月13日まで。
【第2弾】動物たちの命を守る新たな動物病院をつくりたい!―ZOOMOの飼育動物も!岩手の野生動物も!―
また、MPMにおいても引き続き募金を受け付けています(詳しくは下記リンクへ)。引き続き、この取組を見守っていただき、応援くださいますようお願いいたします。
動物病院建替えの支援
支援呼びかけのための動き
体験型返礼品
MPMでは、ふるさと納税の返礼品として、オリジナル商品のほか、動物病院ツアーや園長体験などZOOMOならではの体験型返礼品を12月中に設定に向けて準備を進めています。
オリジナルPRカード
市では、動物病院での取り組みを知っていただきたく、トレカ風PRカードを作成しています。下記リンクより無料ダウンロードできます。
盛岡市公式ホームページ