大塚グループの脊椎・外傷事業を買収 [帝人、帝人ナカシマメディカル]

2021/10/29  帝人 株式会社 

2021年10月29日
帝 人 株 式 会 社
帝人ナカシマメディカル株式会社

埋め込み型医療機器事業の拡大に向けて
大塚グループの脊椎・外傷事業を買収


帝人グループで人工関節などの埋め込み型医療機器事業を展開している帝人ナカシマメディカル株式会社(本社:岡山県岡山市、社長:横田 勝彦)は、大塚グループの大塚メディカルデバイス株式会社より、子会社であるKiSCOキスコ株式会社(本社:兵庫県神戸市、社長:中路 歩)の脊椎および外傷(骨折)事業を買収することとし、このたび吸収分割により同事業を承継する契約を締結しました。

1.背景・経緯

(1)帝人グループは、次代を担う事業として埋め込み型医療機器事業を位置づけ、帝人ナカシマメディカルへの出資や、吸収性骨接合材料の製造・販売を展開する帝人メディカルテクノロジー株式会社の設立など、積極的に事業を推進してきました。

(2)整形外科用の埋め込み型医療機器メーカーである帝人ナカシマメディカルは、2015 年にナカシマホールディングスとの資本提携により帝人グループに加わり、2018年にはセンチュリーメディカル社から脊椎事業を譲受して事業領域を拡大し、着実に成長を続けています。

(3)一方、脊椎固定材料や骨接合材料などのインプラント製品の開発、販売を行う医療機器会社であるKiSCOは、2011 年 10 月より大塚メディカルデバイスの子会社として事業展開しています。

(4)このたびの契約締結は、脊椎や外傷(骨折)領域に強みを持つKiSCOの人財および製品を承継し、開発および営業基盤の強化や、製品ラインアップの拡充を図ることにより、埋め込み型医療機器事業の成長をさらに加速させることを目的としています。

2.今次事業買収について

(1)帝人ナカシマメディカルは、2022 年 2 月 1 日を目途に、KiSCOの脊椎および外傷(骨折)事業の人財および製品を吸収分割によって承継します。

(2)整形外科領域での経験と強みを持つ人財をKiSCOより迎え入れることで、埋め込み型医療機器市場の成長率を超える売上拡大や、研究開発力の強化を期待しています。

(3)椎体間固定用ケージシステム「Varlock PEEK Cage」や大転子固定プレート「OLSA」など、KiSCOが販売する特徴ある製品をラインアップに加えることで、これまで以上に幅広い患者さんのニーズに応えることが可能となります。

【 KiSCO株式会社 概要 】
社 名 KiSCO株式会社
本社所在地 兵庫県神戸市中央区
設 立 1968 年 9 月 14 日
資 本 金 19 億 3,206 万円
代 表 者 代表取締役社長 中路 歩
従業員 数 91 名(2021 年 4 月 1 日現在)
事業内 容 医療機器の開発および製造・輸入販売

3.今後の展開

(1)帝人ナカシマメディカルは、このたびの人財と製品の獲得をさらなる成長の原動力とし、高齢化により増加する整形外科インプラントの需要を取り込むことで、2025 年までに売上高 100 億円を目指します。

(2)帝人のヘルスケア事業は、一人ひとりが生まれてから最後の日を迎えるまでの人生を支えることを目指しています。今後も、埋め込み型医療機器事業の成長を通じて健康をサポートする企業として、世界中の人々の「Quality of Life」の向上に貢献していきます。

以 上

【 当件に関するお問合せ先 】
帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 TEL:(03)3506-4055
Varlock PEEK Cage OLSA

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