町田デザイン&建築専門学校との産学連携授業開始

2024/09/10  タカラスタンダード 株式会社 

2024 年 9 月 10 日

タカラスタンダード株式会社

町田デザイン&建築専門学校との産学連携授業開始

システムキッチン・バスを中心とした住宅設備機器メーカー・タカラスタンダード株式会社(本社:大阪市城東区、代表取締役社長:小森大)が加盟している一般社団法人全国リフォーム合同会議が、今後さらに深刻化していくリフォーム業界の人手不足を見越して、町田デザイン&建築専門学校と連携し、リフォーム人財を育成する授業を 2024 年 9 月 20 日(金)よりスタートします。

総務省の「令和 2(2020)年国勢調査」によると、1985 年に約 80 万人いた大工職は、2020年には約 30 万人と半分以下になっており、特に 39 歳以下の若手の減少が顕著です。今後もさらなる減少が見込まれていますが、豊富な住宅ストックを背景にリフォーム市場は成長が期待されており、特にリフォーム現場における職人の奪い合いは激化すると見られています。

しかし現在、一部の職業訓練校を除き、高校卒業後にリフォームについて学べる環境はほとんどありません。システムキッチンやシステムバスをはじめとする水回りリフォーム現場専門の施工職人(以下エンジニア)は、元々新築住宅の仕事に携わっており、現場で働きながらリフォームに関する技術を習得した結果、現在リフォームを中心に活躍している方が多いというのが現状です。またエンジニアに限らず、リフォーム業界に従事している人のほとんどが、学生時代にリフォームについて学んだからではなく、建築学部や関連する学校で建築や住宅に興味を持ち、その中で関連するリフォームついて知って業界に入ってきています。

そこで、社会に必要とされる生活密着産業であるリフォームについて学生時代から学び、建築の専門知識も得られる環境を創出することで、リフォーム業界を目指す学生を増やすため、一般社団法人全国リフォーム合同会議と町田デザイン&建築専門学校が産学連携の取り組みをスタートさせます。

最初の取り組みとして、昨年、建築専門課程の学生を対象に、4 日にわたる特別授業を実施。受講学生からも大きな反響があったことを受け、2024 年度下期より、単位の取得が可能なリフォームカリキュラムを開始する運びとなりました。

本カリキュラムでは、リフォーム会社や住宅設備機器商社、住宅設備機器メーカー、建材メーカーなどが、業界の構造や建築に関する基礎知識を学ぶ座学に加え、施工実習などを受け持ち、専門士の学位を得る過程でリフォームについて学ぶ機会を創出します。エンジニア養成のカリキュラムも設けており、エンジニアが一職業として社会に浸透することも一つの目標として掲げています。

また今年 11 月には、静岡県立工科短期大学校(静岡県静岡市)でも施工実習の実施を予定しています。同校でも来年度以降のリフォームカリキュラム新設を目指しており、今後、さらなる水平展開を図っていきます。

エンジニアをはじめとする人財不足は、当社だけでなく、各メーカーや住宅設備機器商社など、リフォーム業界全体が抱える課題です。タカラスタンダードは、会社の垣根を取り払った取り組みに参画することで、リフォーム業界の発展に貢献できるよう努めてまいります。

【参考資料】

(1)一般社団法人全国リフォーム合同会議とは
リフォーム業界底上げのため、『リフォーム業者についての偏見を払拭し、安心・信頼できるリフォーム会社として消費者に認識される会社を全国に広げること』を目的とし、株式会社さくら住宅 相談役 二宮生憲氏が 2010 年 9 月に発足。全国から 30 社以上を超える企業が参加し、年に 2~3 回、各社経営状況に基づく意見交換や、テーマについて会社の垣根を越えて社員も含んでの討論などを行っている。HP はこちら ? https://zrgk.or.jp/

(2)町田デザイン&建築専門学校
https://www.mdc.ac.jp/

(3)町田デザイン&建築専門学校リフォームカリキュラム概要
①1 年生授業(36 コマ)
業界に関する座学や住宅設備機器・建材メーカーのショールーム見学、建築現場見学など
②1 年生特別授業(12 コマ)
タカラスタンダード研修施設でのシステムキッチン、システムバスの施工実習
③2 年生授業(3 コマ)
住宅展示場やリフォーム館を見学

(4)協力企業

主 催 :一般社団法人全国リフォーム合同会議
主幹企業:(株)さくら住宅、(株)グッディーホーム、(株)リフレット、 小泉機器ホールディングス(株)、(株)ソーゴー、タカラスタンダード(株)
参加企業:(株)サンゲツ、大建工業(株)、アイカ工業(株)、(株)タカギ、クリナップ(株) 一般社団法人全国リフォーム合同会議加盟企業

<タカラスタンダードとは>
1912 年創業。「水まわりって、大切だから」をブランドメッセージに、独自の「高品位ホーロー」技術を活かしたシステムキッチン・バスを中心とした住宅設備機器を製造販売。より高度化、多様化、複合化するお客さまのニーズにお応えするホーロー技術のリーディングカンパニーとして、また住宅設備機器のトップメーカーとして、次世代を担う新たなホーローの可能性を追求し、快適な暮らしの創造を目指しています。 [設立:1912 年 5 月 30 日(創業 112 年) / 売上高連結:2,347 億円(2023 年度)/ 従業員数連結:6,616 名(2024 年 3 月末時点)]

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