医師が3Dプリントを使い、患者に合わせた治療を行うケースの増加に対応
ミシガン(米国)2023年8月23日 - 3D プリンティングのパイオニアであり、個別化医療ソリューションの先駆者であるMaterialiseは、新しい3Dプリンティング施設を開設し、米国の患者への医療用 パーソナライズド インプラント の提供体制を強化します。近年、より予測可能で正確な手術結果や手術時間の短縮など、パーソナライズド ケア がもたらす付加価値が認識され、外科医が3Dプリントソリューションを積極的に採用するようになっています。
ミシガン州プリマスの新施設では、各患者に合わせたチタン製頭蓋顎顔面(CMF)インプラントの3Dプリンティングを専門に手掛けます。CMFインプラントは顔面の再建手術に使用されます。これまでMaterialiseは、ベルギーにある3Dプリンティング施設のみでチタン製CMFインプラントを製造していました。米国に金属専用の3Dプリンティング施設を持つことで、外科医のニーズに確実に応えることができ、米国内の病院に対する パーソナライズド インプラントの納期を大幅に短縮することができます。この設備拡張は、米国におけるMaterialiseの既存の3D手術ガイドと解剖学的モデルの製造を補完するものです。
Materialiseのメディカル部門の副社長を務める Brigitte de Vet 氏は、次のように述べています。「米国に新しい金属3Dプリンティングセンターを開設することで、米国の患者にとっての個別化医療をより身近なものにできます。3Dプリンティングの力と、当社の30年にわたる3Dプランニングと医療製造の経験を組み合わせることで、各個人に合わせた医療用インプラントの提供を加速することができると確信しています。ミシガン州の専用施設を通して、米国におけるパーソナライズド ケアをさらに充実させていきます。」
3Dプリンティングや高度な可視化技術などの登場によって、パーソナライズド ケアは一変しました。各患者に合わせることのできる3Dプリントによる医療ソリューションには、診断目的の解剖学的モデルや、精度と効率を高める手術ガイドやインプラントなどがあります。これらのソリューションは、手術前や手術中の医師の快適性を高め、より予測可能で正確な手術結果につながると考えられています。その結果、医師が医療行為の一環として3Dプリントを採用することが増え、患者にとっての パーソナライズド ケア がより身近なものとなり、さらに全体的なコスト削減にもつながっています。
Materialise は、医療ソリューションの開発で30年以上の経験を持ち、3Dプリントガイドとインプラントの包括的な製品群を提供しています。米国市場向けの16万本を含め、年間28万本もの各患者に合わせた3Dプリント器具とインプラントを製造しています。また、Materialise は、数々の画期的な医療用3Dプリント・アプリケーションを開発してきました。2017年には、米国で初となるパーソナライズドCMFインプラント製品の1つを発表しています。2021年には、同社の革新的な3Dプランニングと3Dプリント器具が、ニューヨーク州マンハッタンのNYU Langone Healthで成功した世界初の手と顔の同時二重移植において、極めて重要な役割を果たしました。
Materialiseについて
Materialiseは、30年にわたる3Dプリントの経験をさまざまなソフトウェアソリューションと3Dプリントサービスに反映させており、これらが一体となって3Dプリント業界の屋台骨となるバックボーンを形成しています。Materialiseのオープンで柔軟なソリューションにより、ヘルスケア、自動車、航空宇宙、アート、デザイン、コンシューマー製品など、さまざまな業界のプレイヤーが、世界をより良く、より健康的な場所にすることを目的とした革新的な3Dプリントアプリケーションを構築することができます。ベルギーに本社を置き、世界中に支社を持つMaterialiseは、業界最大のソフトウェア開発者グループと、世界最大級の3Dプリント施設を兼ね備えています。
Materialise Japanの詳細:
https://www.materialise.com/ja
Materialise Japan Medical の詳細:
https://www.materialise.com/ja/healthcare