メルボルン大学とソニーグループ テクノロジーを活用した先進的外科手術トレーニング開発で提携 [メルボルン大学/ソニーグループ]

2024/09/12  ソニーグループ 株式会社 

報道資料
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
検索日と情報が異なる可能性がございますので、 あらかじめご了承ください。

2024年9月12日

メルボルン大学とソニーグループ
テクノロジーを活用した先進的外科手術トレーニング開発で提携

豪・メルボルン大学とソニーグループ株式会社(以下、「ソニー」)は、テクノロジーを活用した先進的な外科手術トレーニングの開発に向けた共同研究契約を締結しました。両者は共同研究プロジェクトを通じて、従来は専門医が対応していたような外科的処置の一部を医療従事者が担えるように後押しし、世界的に増加傾向にある外科手術の需要への対応に貢献することを目指します。

本提携において、ソニーは高度なリアルタイム・シミュレーション技術およびハプティクスや高精細3D映像技術を活用し、先進的なロボット技術の研究開発を担います。メルボルン大学は解剖学や医学、臨床における知見を提供し、外科手術トレーニング・プラットフォームの実現に向けたソニーの技術開発を支援します。

また、メルボルン大学は、外科医育成プログラムにも、このシミュレーション技術を活用したトレーニングを導入すべく、解剖学・生物科学専門の学内教育機関であるメルボルン・アカデミー・オブ・サージカル・アナトミー (Melbourne Academy of Surgical Anatomy;MASA)の研究に基づき、最適な評価モデル確立に向けた専門的知見も提供します。まずは、外科手術に不可欠な切開や縫合、病変箇所の除去などの処置技能を対象としますが、後に、看護師や一般開業医、外科研修医を含むより広い層の医療従事者が相対的に低侵襲の外科的処置の習得に活用することも視野に入れて、技術開発を進めます。

メルボルン大学 薬学・歯学・健康科学部 学部長 ジェーン・ガン教授のコメント

「強固なパートナーシップと世界有数の臨床医学組織というポジションを有するメルボルン大学では、外科トレーニングと研究における国際的な知見を活用することができます。テクノロジーの研究開発で世界をリードするソニーとの協業は、世界の外科医療の未来に大きな影響をもたらすものだと期待しています。」

メルボルン大学 メルボルン・アカデミー・オブ・サージカル・アナトミー/スクール・オブ・バイオメディカルサイエンス 学長 ジェニファー・ウィルキンソン=ブルカ教授のコメント

「現在、外科手術トレーニングの受講には、病院や大学内の施設に通う必要があります。一方で、施設側が高品質な外科手術トレーニングへの増え続ける需要に対応するには限界があります。今回の協業を通じて開発されるテクノロジーを活用することで、トレーニングの提供方法や提供場所が変化し、受講者や医療専門家が技能と自信を身に着けるために充分なスキルを磨けるようになると考えています。また、看護師や一般開業医が一部の外科的処置を行えるよう支援することが、病院システムにおける外科部門への負担の軽減につながることも期待しています。」

ソニーグループ株式会社 執行役員 事業開発プラットフォーム(技術領域)担当 玉井 久視のコメント

「ソニーは革新的なテクノロジーの研究開発に取り組み、世界中のアカデミアや企業と積極的に協業しています。医学・薬学分野をリードする教育機関であるメルボルン大学との共同研究は、私たちのロボティクスやデジタル技術の社会実装を加速し、医療業界を進化させるようなテクノロジーの可能性を広げると信じています。」

関連業界

情報・通信業界のニュース