水素・脱炭素燃料の社会実装に向けた共同検討について

2024/06/18  三菱商事 株式会社 

2024年6月18日

ENEOS株式会社
三菱商事株式会社

水素・脱炭素燃料の社会実装に向けた共同検討について

ENEOS株式会社(社長: 山口 敦治 以下「ENEOS」)と、三菱商事株式会社(社長:中西 勝也 以下「三菱商事」)は、予てより共同で検討を進めている持続可能な航空燃料(SAF)分野※1に加え、この度、水素・脱炭素燃料の社会実装に向けた共同検討を行う覚書を締結しましたので、お知らせいたします。


水素分野においてENEOSは、水素燃料電池自動車(FCV)向けに国内で水素ステーションを展開するとともに、国内コンビナート地域への産業向け水素供給事業の構築を目指し、グリーンイノベーション基金事業などの国からの支援を活用しながら、CO2フリー水素サプライチェーン構築に注力しています。


一方、三菱商事は、エネルギーの安定供給を果たしつつ脱炭素社会の実現に向けたエネルギートランジションを推進するべく、水素を含む次世代エネルギーの開発、需要創出、サプライチェーン構築に向けた取り組を幅広く進めています。


本取り組みでは、両社の強みと、それぞれがこれまで積み上げた水素に関する知見を活用し、メチルシクロヘキサン(MCH※2)を用いた水素サプライチェーンの構築や、海外におけるCO2フリー水素供給源の開発と水素需要の創出、モビリティ分野における水素活用と燃料電池商用車の社会実装について共同で検討を行います。さらに、CO2フリー水素だけでなく、CO2フリー水素を原料とする合成燃料※3においても普及に向けて連携してまいります。

両社は、気候変動問題への対応を重要な経営課題と位置づけており、脱炭素・循環型社会の実現に貢献すべく、CO2排出量の削減に資する取り組みを積極的に推進しています。その一環として、本検討を進めることで、次世代エネルギーのサプライチェーン構築の早期実現や水素需要の創出に着実に貢献してまいります。

※1 2022年4月18日公表:

持続可能な航空燃料(SAF)の社会実装に向けた事業化検討について

※2 水素ガスの500分の1の容積で常温常圧の液体。貯蔵や輸送など取り扱いが容易なことが特徴。

※3 原料に再生可能エネルギー由来の水素とCO2を使用するカーボンニュートラル燃料。自動車、航空機、船舶などの幅広い業界におけるカーボンニュートラルに貢献することが可能。

以 上

三菱商事のマテリアリティ(重要課題)

三菱商事は、企業理念「三綱領」に基づき、事業を通じて社会の持続可能な発展へ貢献し、価値創造に取り組むことで、社会と共に発展してきました。『中期経営戦略2024』で目指すMC Shared Value(共創価値)の継続的な創出に向け、当社が解決していく重要な社会課題である「マテリアリティ」を指針として、当社の持続可能な成長に向けた取り組みを強化していきます。本件は、事業活動を通じて目指す「カーボンニュートラル社会と物心共に豊かな生活の実現」に関する6つのマテリアリティの内、特に「脱炭素社会への貢献」「持続可能で安定的な社会と暮らしの実現」「イノベーションを通じた社会課題の解決」に資する取り組みになります。

ニュースリリースに関するお問い合わせ先

三菱商事株式会社 広報部 報道チーム
TEL:03-3210-2171

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