令和６年７月２９日
伊藤ハム米久ホールディングス株式会社
日本ハム株式会社
プリマハム株式会社
丸大食品株式会社
日本ハム・ソーセージ工業協同組合
「SDGsへの貢献と持続可能な物流のための 食肉加工業界取組宣言」のフォローアップ
（２０２４年度の取組の重点化）
2024年4月からのトラックドライバーの働き方改革に伴う時間外労働の上限規制の適用（2024年問題）を受けて、持続可能な物流の最適化を目指す上で様々な課題に対応すべく、日本ハム・ソーセージ工業協同組合では「自主行動計画」を11月21日に農林水産省に提出し、業界大手4社はこのうち緊急性の高い取組について12月1日に「SDGsへの貢献と持続可能な物流のための食肉加工業界取組宣言（※以下「共同宣言」）」を発しました。
4月26日には、2024年問題に対応し、物流の持続的成長を図るための「流通業務総合効率化法」の改正法が成立しました。これに伴い取り組むべき措置について努力義務が課されることとなり、共同宣言の各項目に沿った取り組みの一層の強化が求められます。共同宣言以降、各社は関係先に説明する中で、項目の中には理解を深めていただいているものもありますが、年間を通じてみますと輸送力不足は更に悪化すると見込まれ、「待ったなし」の状況となっており、食肉加工業界としても、製・配・販と一体となってサプライチェーンの最適化を図るべく、関連業界との協調・連携を働きかけてまいります。
つきましては、2024年度においては、共同宣言のうち、以下の3項目を「重点取組」と位置づけ関係各方面へ説明し、理解を深めていただくよう努めてまいります。
取組宣言のうち2024年度の取組強化項目
1．納品条件の見直しによる積載率の向上
① 現状と課題
ハム・ソーセージ等の食肉加工品については賞味期限が比較的長い商品が多い中、当業界では必要以上の365日納品や発注から納品までのリードタイムが短い事で 積載効率の悪い配車を行っており、エリアによってはトラック、ドライバーの手配が困難になってきております。
また、「ピース単位」の受発注が常態化しており、得意先様納品センター内で店別仕分けがあるチェーンでは荷物が細分化されトラックの積載率を高める事が難しい状況です。
② 今後の対応策
１) 同じ温度帯の他業界メーカーとも連携し、365日納品の見直し、納品リードタイム2日以上への変更を働きかけてまいります。
２) 商品の発注単位について交渉を進めてまいります。
・ 出荷数量が比較的多い商品、常温品など賞味期限の長い商品の「ケース」単位での受注を促進してまいります。
・ 特売商品の「ケース」単位での受注を促進してまいります。
・ その他の賞味期限の比較的長い商品について「1/2ケース」単位での受注を促進してまいります。
2．納品先センターにおける種まき納品見直しによるトラックドライバーの負荷軽減
① 現状と課題
納品先各センター構内における種まき納品（店舗別仕分け納品）業務はトラックドライバーの長時間拘束の原因となっております。昨年6月に発出された「物流の適正化・生産性向上に向けた荷主事業者・物流事業者の取組に関するガイドライン」で示された「2時間以内ルール」を超過する納品が散見され、一部の配送業者からは長時間拘束の是正について相談を受けており「待ったなし」の状況となっております。
② 今後の対応策
納品先各センター構内作業の見直しについて交渉を進めてまいります。
1) 総量納品への切り替えを交渉してまいります。
2) 種まき納品（店舗別仕分け納品）の納品先センター側での対応依頼の交渉を進めてまいります。
3．新商品・特売品の計画発注化による配送便の安定確保
① 現状と課題
ハム・ソーセージ業界では「当日の特売品の受発注」が常態化しております。受注から納品までの時間が極端に短い為に、想定される受注数と実際の受注数が違った場合の配送への対応に苦慮しており、こうした事例では今後トラック確保が困難を極める中で確実にお届けする事が難しくなってまいります。
② 今後の対応策
新商品・特売品の事前受注を頂くべく交渉を進めてまいります。
1) 既に事前受注を頂けているお得意先様に関しましても、確定後の受注変更は原則対応不可の交渉を進めてまいります。
2) 事前受注を頂けていないお得意先様に対しても、店着日７日以上前の受注を推奨してまいります。
【リリースに関する問い合わせ先】
伊藤ハム米久ホールディングス株式会社 03-5723-6889
日本ハム株式会社 （大阪）06-7525-3031 / （東京）03-4555-8024
プリマハム株式会社 03-6386-1801
丸大食品株式会社 072-661-2514
日本ハム・ソーセージ工業協同組合 03-3444-1211
