日本ガイシ、トレックス、Ossia 空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの普及に向けた 協業を開始

2021/11/17  日本碍子 株式会社 

2021年11月17日
日本ガイシ株式会社
トレックス・セミコンダクター株式会社
Ossia Inc.

日本ガイシ、トレックス、Ossia
空間伝送型ワイヤレス電力伝送システムの普及に向けた
協業を開始

日本ガイシ株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市、以下日本ガイシ)、トレックス・セミコンダクター株式会社(社長:芝宮孝司、本社:東京都中央区、以下トレックス)、Ossia Inc.(社長:ハテム・ゼイン、本社:米ワシントン州、以下Ossia)は、空間伝送型ワイヤレス電力伝送(WPT:Wireless Power Transmission/Transfer)システムの普及に向けた協業を開始しました。日本ガイシのリチウムイオン二次電池「EnerCera(R)(エナセラ)」とトレックスの低消費電力電源IC、OssiaのWPT技術を組み合わせ、WPT受電レシーバー開発キットを開発します。

近年、多数のIoTデバイスを使ったセンサーネットワークの利用が進んでいます。IoTデバイスへの給電には従来、電源ケーブルや一次電池(使い切り電池)が用いられてきましたが、配線や電池交換の手間が課題でした。WPTは電波を使って10メートルほど離れた場所へ電力を伝送する技術で、配線が困難な場所にも給電でき、電池交換が不要となることから、メンテナンスフリーIoTデバイスの実現と普及を促進する給電技術として注目されています。なかでも5.8GHz帯を使ったOssiaのWPT「Cota(R)」は、小売店や工場、倉庫に設置されるセンサーなどの電源をはじめとする幅広い用途で活用できます。他のWPT向け電波より高い周波数帯を用いることから、受電レシーバーの小型化や給電の高精度な制御も可能です。

日本ガイシとトレックス、Ossiaは、5.8GHz帯WPTの普及に向け協業します。WPT受電レシーバー開発キットは、受信した電波を電力として取り出す「Ossiaアンテナ」、その電力をためるEnerCera、ためた電力をMCU(※)やセンサーへ最適な電圧で安定的に供給するための電源ICで構成します。このキットを任意のMCUやセンサーに接続することで、WPTを電源とするデバイスの開発を行うことができます。

※ MCU(Micro Controller Unit):電子機器の動作の制御などに用いられる半導体チップ。

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.ngk.co.jp/news/2021/20211117_1.pdf

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