京都市、京都市景観・まちづくりセンターへ寄付 ~文化財保護事業等の実施に関する三者連携協定に基づいて実施~

2021/12/20  日新電機 株式会社 

2021.12.20
京都市、京都市景観・まちづくりセンターへ寄付 ~文化財保護事業等の実施に関する三者連携協定に基づいて実施~

公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金(所在地:京都市右京区、理事長:齋藤成雄 、以下 当基金)は、京都の文化財保護に協力するため、京都市へ250万円、公益財団法人京都市景観・まちづくりセンター(以下 京都市景観・まちづくりセンター)へ50万円を寄付しました。12月16日に京都市役所(京都市中京区)にて寄付受納式が執り行われ、理事長の齋藤より門川京都市長、青山京都市景観・まちづくりセンター理事長へ寄付金の目録を贈呈しました。

寄付受納式。
左から、青山京都市景観・まちづくりセンター理事長、齋藤、門川京都市長

寄付金の内訳

1.市指定・登録文化財の修理 100万円
2.「国名勝 無鄰庵庭園」の「恩賜稚松おんしちまつの記」石碑の修理 100万円
3.「国史跡 岩倉具視幽棲旧宅」の対岳文庫建具の修理 50万円
4.京町家の保全・継承に係る改修助成 50万円

この寄付は、2018年2月に京都市、京都市景観・まちづくりセンターと締結した文化財保護事業等の実施に関する三者連携協定に基づいて行われたもので、今回で5回目となります。

無鄰庵庭園は施主山縣有朋の指示に基づいて、近代日本庭園の先駆者とされる作庭家、庭師7代目小川治兵衛により作庭され、国の名勝に指定されています。庭園の中心に座する「御賜稚松乃記」と題した石碑は、明治天皇から御所の稚松2株が園内に下賜されたことを記念して1901年に建立されました。経年劣化により石碑の表面が剥離し、文字が失われる可能性があることから、保存の措置を行う必要があります。
また、岩倉具視幽棲旧宅の対岳文庫は、岩倉具視遺品類や明治維新関係文書などを展示・収蔵するために1928年に建設され、2007年に国の有形文化財に登録されています。経年劣化により剥落していた対岳文庫の鉄扉を、2018年に当基金の寄付により修理されました。建具についても同様に経年劣化が進んでいるため、修理が行われる予定です。

当基金は、これからも京都の文化財保護活動に協力していきます。

無鄰庵「恩賜稚松の記」石碑 岩倉具視幽棲旧宅の対岳文庫 京町家(吉田神楽岡旧谷川住宅群)

<参考>

・日新電機グループ社会貢献基金の概要

名 称 公益財団法人 日新電機グループ社会貢献基金
代 表 者 理事長 齋藤成雄(日新電機株式会社 代表取締役会長)
所 在 地 京都市右京区梅津高畝町47番地(日新電機株式会社 総務部内)
設 立 2017年3月9日
財 団 規 模 約50百万円
事 業 規 模 年間 約25百万円
事 業 内 容 (1)技術系人材の育成
・国内外の学生・生徒を対象とした完全給付型奨学金制度の運用
・技術系人材の裾野拡大に向けた諸活動
(2)京都を中心とした歴史的文化財の保護
(3)地域の環境保全活動への協力
ウェブサイト https://nissin.jp/sczaidan/

・市指定・登録文化財の修理

文化財保護法や京都市文化財保護条例によって指定された建造物や史跡・名勝等の修理を行う事業。

・無鄰庵(京都市左京区)

1894~1896年に造営された明治・大正時代の政治家である山縣有朋の別荘。
「無鄰庵」という表記は、1951年6月9日の国の名勝指定時に使用された字体。
現在、京都市は、母屋の扁額にある字体「無鄰菴」を使用している。

・岩倉具視幽棲旧宅(京都市左京区)

明治維新の十傑と呼ばれた政治家である岩倉具視が1864~1867年の3年間住居とした旧宅で、1932年に国の史跡に指定。

・京町家の保全・継承にかかる改修助成

公益財団法人京都市景観・まちづくりセンターによる取り組みの一つである「京町家まちづくりファンド」では、市民や企業などからの寄付を活用しながら、京町家を伝統的な外観意匠に改修するための助成を実施している。

京町家まちづくりファンド ウェブサイト:?https://www.kyoto-machisen.jp/fund/

・7代目小川治兵衛

近代日本庭園の先駆者とされる作庭家、庭師。通称は植治(屋号)。作庭には、平安神宮、円山公園、清風荘(西園寺公望別邸)、対龍山荘など国の名勝に指定されているものが多く、他にも京都国立博物館前庭、住友家(有芳園・茶臼山亭など)、三井家、細川家の各庭園など数多くの名庭を残している。

[本件に関するお問い合わせ]

〒615-8686 京都市右京区梅津高畝町47番地
公益財団法人日新電機グループ社会貢献基金 事務局

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