令和4年度(第61回)農林水産祭日本農林漁業振興会会長賞の受賞決定

2022/10/05  兵庫県  

令和4年度(第61回)農林水産祭日本農林漁業振興会会長賞の受賞決定

2022年10月5日

担当部署名/農林水産部農産園芸課農産班(主作・機械) 直通電話/078-362-3494(内4064)

農林水産祭中央審査委員会において、令和4年度農林水産祭の受賞者として、本県から株式会社グリーンファーム揖西(たつの市、代表取締役 猪澤 敏一氏)の日本農林漁業振興会会長賞の受賞が決定しました。
なお、表彰は11月23日(水曜日)11時40分から明治神宮会館で開催される農林水産祭式典において行われる予定です。

1 株式会社グリーンファーム揖西の取組概要
(1)徹底した排水対策の実施
排水対策として、弾丸暗渠・額縁明渠の施工、心土破砕の実施、水稲栽培時における徹底した中干し等を実施している。対策の継続により粘土質土壌の排水性が改善し、小麦「ゆめちから」の単収は直近5か年で3回10a当たり500kgを超える水準に到達し、上位等級比率は5か年とも100%を達成している。

(2)市場ニーズに応じた醸造用高たんぱく小麦・大豆生産
地元企業の要望に応じ、醤油醸造に適した高たんぱく小麦を約20年間生産してきた。小麦・大豆を全量地元実需者に納品しており、米についても大手外食チェーンとの契約栽培に取り組む。地元の食品製造事業者の醤油副産物で製造された堆肥を土づくりに活用することで、資源循環型農業を目指している。

(3)関係機関と連携した収量・品質向上の取組
醸造用小麦について、毎月関係機関や実需者とともに生育調査を行い、適切な施肥設計や栽培管理に取り組んでいる。分析結果に基づき栽培暦を毎年改善していくことで、高品質な醸造用小麦の栽培を実現している。

2 農林水産祭について
農林水産祭は、国民の農林水産業と食に対する認識を深めるとともに、農林水産業者の技術改善及び経営発展の意欲を高めるため、農林水産省と公益財団法人日本農林漁業振興会の共催により昭和37年から実施されている。
農林水産祭三賞(天皇杯、内閣総理大臣賞及び日本農林漁業振興会会長賞)は、農産・蚕糸、園芸、畜産、林産、水産、多角化経営、むらづくりの7部門に授与される。また、女性の活躍が著しい2点に対して、内閣総理大臣賞と日本農林漁業振興会会長賞が授与される。

3 参考事項
(1)農林水産祭三賞(天皇杯、内閣総理大臣賞及び日本農林漁業振興会会長賞)は、過去1年間(令和3年7月~令和4年6月)の農林水産祭参加表彰行事(230件)において農林水産大臣賞を受賞した個人・団体の中から、部門ごとに決定されます。今年度農林水産大臣賞を受賞したのは392点であり、うち三賞受賞は23点でした。本県においては、農産・蚕糸部門で1団体が日本農林漁業振興会会長賞を受賞しました。
(2)株式会社グリーンファーム揖西は令和3年度全国麦作共励会の集団の部において、農林水産大臣賞を受賞しました。