「地域未来共創Search ファンド」による事業承継の実現について

2023/03/10  株式会社 山口フィナンシャルグループ 

2023年3月10日

株 式 会 社 山 口 フィ ナ ン シ ャルグ ル ー プ
山 口 キ ャ ピ タ ル 株 式 会 社

「地域未来共創 Search ファンド」による事業承継の実現について

山口フィナンシャルグループ(代表取締役社長CEO 椋梨 敬介)の子会社である山口キャピタル(代表取締役 古堂 達也)が運営する「地域未来共創 Search ファンド投資事業有限責任組合」(以下、本ファンド)で、サーチャー唐澤 宏誌氏による事業承継が実現しましたので、下記の通りお知らせいたします。



1.概要

山口キャピタルは、後継者不在企業の事業承継課題の解決を目的に、2022年2月に本ファンドを設立しております。 この度、本ファンドの投資先を通じて、唐澤氏が三笠産業株式会社(代表取締役 佐伯 誠氏、以下:同社)の株式を取得し、同社の代表取締役に就任しました。

(※)なお、本ファンドの概要に関しましては、下記リリースもご参照下さい。 過去リリース URLhttps://www.ymfg.co.jp/news/assets_news/news_20220228_2.pdf

2.本件の背景・経緯について

同社は山口市に本社を置く業歴70年超、製造工場5拠点/営業所等15拠点、及びグループ従業員約250名を有する地域中核企業であり、国内農業支援を目的に農薬・資材の製造販売会社として創業した後、同社の有する微粉砕加工技術の応用領域としてリサイクルトナー製造、食品加工事業へと事業領域を拡大し、地域経済と地域における雇用創出を支えてきました。

同社で約30年に亘り経営を担った佐伯氏は、数年前から事業承継を検討していましたが、同社のさらなる発展と将来に亘る従業員の雇用維持のために最善の方法を模索する中で、後継者候補の適性を見極めながら検討を進められるサーチファンドを活用することを決めました。

昨年より唐澤氏への事業承継の検討を始め、唐澤氏の持つ経営支援経験と業界知見・経験の同社事業との親和性、及び後継者として役職員と共にさらなる企業成長を実現し、「三方よし」の精神を軸に企業経営を通じて社会貢献を果たしたいという意向への共感から、佐伯氏は事業承継を決断しました。

3.三笠産業株式会社概要

商号
三笠産業株式会社
所在地
山口県山口市小郡山手上町1番10号
代表者
佐伯 誠
事業内容
化学関連事業、農業関連事業、食品関連事業、飲食関連事業
URL
http://www.mikasasangyou.co.jp

4.サーチャー唐澤宏誌氏について

唐澤氏は群馬県出身で、企業経営を志してキャリアを形成してきました。総合商社(1社目)にて、主にエネルギー・化学品分野でのM&A推進支援、グループ会社の経営管理、全社リスクマネジメント業務に従事し、海外駐在も経験しました。その後、PEファンドにて自動車業界、広告業界での事業承継、企業再生投資、及び投資先へのハンズオンでの経営支援業務を経て、総合商社(2社目)の化学本部にて環境・ライフサイエンス分野での新規事業開発、M&A、ベンチャー投資をプロジェクトリーダーとして推進しました。その後、中小企業の事業承継を目指し、サーチャーとして活動を開始しました。

?略歴
唐澤 宏誌 氏 (1985年生まれ・37歳)
東北大学理学部 卒業(2008年)
総合商社 (2008年~2017年)
PEファンド (2017年~2020年)
総合商社 (2020年~2022年)
?保有資格
中小企業診断士
日本証券アナリスト協会 認定アナリスト

5.山口フィナンシャルグループのマテリアリティ

山口フィナンシャルグループは、持続可能な社会の実現に貢献していくために、「グループサステナビリティ方針」を策定しています。この方針に基づき、重点的に取り組むべき ESG 課題である「マテリアリティ」を特定しています。本件は、12のマテリアリティの中で、「①人口減少・少子高齢化への対応」「②地域におけるイノベーション創出、地域産業の成長サポート」の実現に資する取組みです。

【本件に関するお問い合わせ先】
山口キャピタル 担当:原田 TEL:082-258-9871
冷水 TEL:082-258-6768

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