近赤外4バンドの分光が可能な近赤外マルチスペクトルカメラを発売開始

2023/11/28  株式会社 アバールデータ 

AVALDATA CORPORATION

近赤外 4 バンドの分光が可能な近赤外マルチスペクトルカメラを発売開始

株式会社アバールデータ(以下アバール、代表:菊地 豊、本社:東京都町田市旭町 1-25-10、URL:https://www.avaldata.co.jp、E-Mail: sales@avaldata.co.jp)は、近赤外 4 バンドの 分光が可能なマルチスペクトルカメラ「AMS-013VIRLF2」を 2023 年 12 月より発売開始する。

「AMS-013VIRLF2」はソニー製 IMX990 を搭載し、一度のスキャンで 1200nm から 1600nmまでの近赤外 4 バンドの画像を取得することが可能なラインスキャン方式のマルチスペクトル カメラである。

近赤外線カメラは、作業員の目視や可視カメラで不可能な非可視による不良品検査・選別などの アプリケーションで有効だが、中には被写体と(異物などの)検出したい点のコントラストが低く 単一波長で検出が難しいアプリケーションでは、検出精度が安定しないことが課題であった。

「AMS-013VIRLF2」は各バンドの感度特性差を活用した画像処理を行うことにより、各バンド のコントラスト差を抽出して微妙な差でも検出することが可能となった。

特に食品分野は個体ごとに形状・色が不安定な場合が多く、画像検査の難易度は相対的に高いが 近赤外線カメラも、これまで単一波長で検出精度が安定しなかったアプリケーションに対しては 「AMS-013VIRLF2」が新たな解決策となる。

製品名 :近赤外マルチスペクトルカメラ
型式名称:AMS-013VIRLF2 ※オープン価格
受注開始:2023 年 12 月 1 日
出荷開始:2024 年 1 月 1 日

■製品に関する問い合わせ先
株式会社アバールデータ 営業部
電話:046-240-6944 FAX:046-240-6945
電子メ-ルsales@avaldata.co.jp
ホームページhttp://www.avaldata.co.jp

■AMS-013VIRLF2 の特長
○検出波長帯:1200nm / 1300nm / 1450nm / 1600nm
○画素サイズ:5μm × 5μm
○有効画素数:1280H × 128V (Up to 32 lines per band)
〇フレームレート:Max.1760fps

■主な仕様
製品型式
AMS-013VIRLF2
撮像素子
有効画素数:1280H×128V (Up to 32 lines per band)
画素サイズ:5μm×5μm / 撮像有効ライン長:
6.4mm×
0.64mm
検出波長帯
Band1:1200nm / Band2 :1300nm / Band3:1450nm / Band4:1600nm
インターフェース
Gigabit Ethernet (1000BASE-T) / CameraLink(SDR) / CoaXPress(CXP-3)
シャッター
Global shutter system
フレームレート
Max.1760fps
露光時間
6μs ~ 10ms (設定可能範囲:6μs ~
9.99sec)
ゲイン
0dB ~ +12dB
主要機能
ステータス LED、外部トリガ、各種補正(DSNU、PRNU、画素欠陥、LUT)、ROI
映像出力
8 / 10 / 12 bit
レンズマウント
C マウント 1/2 インチ
電源
入力電圧範囲:DC+12V~DC+24V ±1V / PoCXP の場合:
DC18.5~+26V
消費電力:
4.7W(typ) ※DC+12V の場合
動作温度/湿度
+0℃ ~ +45℃ / 20 ~ 50% (但し結露無き事)
保存温度/湿度
-15℃ ~ +65℃ / 20 ~ 80% (但し結露無き事)
外形寸法
53(W) x 53(H) x 53(D) mm (マウント部及び突起物含まず)
重量
220g
規格
RoHS2,CE
SDK
SDK-TransFlyer(AZP-ACAPTF-01) / SDK-ACAPLib2(AZP-ACAP-02)

図 1 数種類のプラスチックを撮像した様子

※マルチバンドカメラ評価用ビューワー「MSight」

図 1 にて波長ごとにコントラストの異なるプラスチックを確認できるが、単一波長の画像だけ ではプラスチックのコントラスト差が微妙な種類もあり、全てを判別することは難しい。

AMS-013VIRLF2 は、各バンドの感度特性差を活用した画像処理を行うことができるため、図 2 の様に波長別の 3 画像に RGB を割り当てたカラー処理でも判別できている。

図 2 RGB カラー処理した 3 画像を合成した画像

緑色:プラスチック A
赤色:プラスチック B
無色:3 画像の輝度差が低いその他のプラスチック

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