DFP-14927臨床第1相試験に係る抄録をASCOへ提出したことに関するお知らせ

2024/02/07  Delta-Fly Pharma 株式会社 

2024 年 2 月 7 日
Delta-Fly Pharma株式会社

DFP-14927 臨床第1相試験に係る抄録を ASCO へ提出したことに関するお知らせ

本日(米国時間:2 月 6 日)、固形がん患者を対象とした DFP-14927 の臨床第1相試験につきまして、米国の MD アンダーソンがんセンターとカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で実施している用量設定が終了し、今年 5 月 31 日より開催予定の ASCO(米国臨床腫瘍学会)へ学会抄録を提出しましたので、お知らせします。

DFP-14927 は、分子量 4 万のポリエチレングリコール(PEG)の末端のカルボン酸にDFP-10917 をアミド結合しており、毎週一回の静脈内投与後、ヒトの血液中で頗る安定であり、がん組織において高発現しているプロテアーゼのアミド分解作用で、DFP-10917 をがん組織内に選択的に放出できる機序のドラッグデリバリーシステム(DDS)です。

高分子の抗体医薬結合体(ADC)と較べて、中分子の PEG 共有結合体は、がん周辺の血管やがん細胞膜の透過性が高く、滞留性も高いことが知られており、DFP-14927 の臨床効果の裏付けのため、特に放射性同位体(RI)技術を用いることなく、通常の分析手段で抗がん活性物質(DFP-10917)のがん組織内の濃度を測定中です。

抗がん活性物質(DFP-10917)のがん組織内濃度測定試験で所定の結果が得られ次第、既存の承認薬が無効の結腸・直腸がん患者を対象に、臨床前期第 2 相試験相当の拡大試験を実施する予定です。

DFP-14927 に関する発明は、米国、欧州、日本、韓国、中国、香港、豪州及びロシアで物質特許が成立しており、DFP-14927 のグローバル展開の知財基盤も確立できています。

米国の代表的がん専門病院と連携し、急性骨髄性白血病(AML)や骨髄異形成症候群(MDS)等の血液がんの領域への展開余地も検討しています。

今後のグローバル展開に関しては、大手製薬企業との連携も視野に入れております。

以 上

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