婦人科疾患領域におけるrelugolix配合剤の子宮内膜症に関するライセンス契約合意について

2024/05/31  あすか製薬ホールディングス 株式会社 

2024年5月31日

あすか製薬ホールディングス株式会社

婦人科疾患領域におけるrelugolix配合剤の子宮内膜症に関するライセンス契約合意について

当社の子会社である、あすか製薬株式会社(本社:東京都港区、以下「あすか製薬」)は、武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)から導入したrelugolix 配合剤に関し、製品価値最大化を目的に、日本における子宮内膜症の独占的開発権および独占的販売権を追加取得するライセンス契約(以下「本契約」)を武田薬品と締結しましたのでお知らせいたします。

あすか製薬は2021 年 9 月 27 日に、武田薬品と relugolix 配合剤の日本における子宮筋腫の独占的開発権および独占的販売権を取得するライセンス契約を締結した旨のプレスリリースをしており、現在、第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を実施中です。

relugolix は武田薬品が創製したゴナドトロピン放出ホルモン(gonadotropin-releasing hormone:GnRH)受容体拮抗薬です。あすか製薬は既に、relugolix 単剤の日本における子宮筋腫および子宮内膜症の独占的販売権を取得しており、2019 年 1 月には子宮筋腫に基づく諸症状の改善(過多月経、下腹痛、腰痛、貧血)の効能効果で「レルミナ(R)錠 40mg」を発売し、2021 年 12 月には子宮内膜症に基づく疼痛の改善の効能効果を取得しています。

relugolix 単剤での治療はエストロゲン低下作用により効果を発揮しますが、これに基づく副作用として、骨量の低下がみられることがあるため6 カ月を超える投与は原則として行わない事とされています。relugolix 配合剤には骨量の低下を抑制するためのエストロゲンと、エストロゲンによる子宮内膜の増殖を抑制するためのプロゲスチンが配合されており、6 カ月を超える投与が可能になることを期待しております。

本契約に基づき、あすか製薬はrelugolix 配合剤について、日本における子宮筋腫に加え子宮内膜症の独占的開発権および独占的販売権を取得する代わりに、武田薬品に対して売上に応じたロイヤルティを支払います。なお、本契約に関するその他の詳細については開示しておりません。

子宮内膜症は月経痛や腰痛、排便痛、性交痛などの症状を伴い、不妊の原因にもなり得る疾患です。20~40 代に発症することが多く、日本では 約 100 万人の女性が罹患していると言われています。あすか製薬は、産婦人科を重点領域の一つとして女性のための健康サポートを推進しており、relugolix 配合剤は、子宮内膜症治療の新たな選択肢となり得るものと考えております。

以上

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