革新的な1チップオシレーター『KCRO-04』のサンプル出荷開始

2024/06/10  リバーエレテック 株式会社 

2024年6月10日

リ バ ー エ レ テ ッ ク 株 式 会 社

革新的な1チップオシレーター『KCRO-04』のサンプル出荷開始

リバーエレテック株式会社(以下、当社)は、高速通信と次世代コンピューティングの進化を加速させるために不可欠な基盤製品として、KCRO-04 の市場導入を発表いたします。この製品は、当社がこれまでに開発してきた革新的な KoTコーティーカット・OPAWオ ー パ ウ※1 振動技術を応用した製品群の中で第 3 弾にあたり、2024年 5 月よりサンプル出荷を開始いたしました。

特に重要な点は、KCRO-04 の心臓部とも言える高性能 IC を独自に開発したことです。この独自開発された発振用 IC は、KoT カット振動子の性能を引き出すために専用設計され、1GHz までの基本波発振を可能にすると同時に、RMS ジッターを 20fs 以下に抑えることで、市場で類を見ない高精度な性能を実現し、技術力の高さと独自性を発揮しています。

KCRO-04 は、そのコンパクトなサイズ(3.2mm×2.5mm)にもかかわらず、極めて高い性能を持ち、現在利用可能な中でも最高水準の性能を実現しています。この卓越した性能により、KCRO-04 は高精度で安定した信号が求められる高速通信や、計算能力の限界を押し上げる次世代コンピューティング技術の要求を満たし、これらの分野における技術革新の新たな標準を確立します。

KCRO-04 は、LVDS および LVPECL 出力に対応しており、KoT カットによる優れた周波数温度特性を提供します。この技術により、幅広い温度範囲での安定した動作を保証し、高い信頼性を必要とするアプリケーションに最適です。また、PLL を使用しないことで非常に低ノイズな周波数出力を実現し、特に高速データ転送や精密な計算を必要とする用途において、信号の安定性と情報の確度を格段に向上させます。

この革新的な技術は、通信とコンピューティングの両分野で重要な役割を果たし、これらの技術進化を大きく加速させることが期待されています。高速通信ネットワークの構築から、大規模データセンターにおける高性能コンピューティング、さらには人工知能や機械学習のような先端技術の基盤として、KCRO-04 は幅広い分野での応用が見込まれます。

当社は、KoT カット・OPAW 振動技術のさらなる発展を目指し、これらの技術が開く未来の可能性を追求し続けます。KCRO-04 をはじめとする KCR シリーズ製品群を通じて、お客様に最先端の技術ソリューションを提供し、業界の発展に貢献していきます。KCRO-04 に関する詳細情報やサンプルのご依頼は、当社ホームページまたは販売部門へお問い合わせください。当社は、この革新的な製品を通じて、お客様と共に未来の通信とコンピューティングの新しい地平を切り開いていくことを約束します。

製品特長
●特許登録の新カット角「KoT カット」を使用した OPAW 発振器
●サイズ:
3.2 mm×
2.5mm ×
1.3mm
●出力周波数:100MHz~1GHz
●AT カットよりも優れた周波数温度特性を有し、広い温度範囲で高い周波数安定度を実現
●LVDS または LVPECL 出力に対応
●RMS 位相ジッタ:20 フェムト秒(typ. / SPXO)
●用途:通信機器、スーパーコンピューター、計測機器

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.river-ele.co.jp/001_confirmation/newsinfo/newproinfo/discro_p240610ygs-pdf/

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