ベルギーTES社とe-NGに関する共同検討を開始

2024/06/12  川崎汽船 株式会社 

ベルギーTES社とe-NGに関する共同検討を開始

  • 2024年06月12日

2024年6月12日
川崎汽船株式会社

川崎汽船株式会社(以下、「当社」)は、Tree Energy Solutions(以下、「TES社」)と、2050年の海運業界における温室効果ガス排出量ネットゼロへの移行に向け、e-メタン(e-NG)(注1)に関する包括的な共同検討(以下、「本検討」)を開始することで合意しました。

両社は、海上輸送におけるよりクリーンな燃料の使用を進めるためのバリューチェーン構築を始めとして、e-メタンに関するパートナーシップについて幅広く議論してまいりました。本検討を通じ、TES社が生産したe-メタンの船舶燃料としての利用可能性の検討、制度設計の研究、将来のe-メタン及び原料としてのCO2輸送に向けたe-メタン輸送船や液化CO2輸送船の管理・運航に関する技術的な提携を行います。また、両社は、低炭素・脱炭素燃料、カーボンインテンシティ(注2)、CO2量の算定や証明書などに関連する制度についても研究していく予定です。本検討を通じて、e-メタンのプロジェクト開発を後押しし、持続可能なエネルギーへの移行を目指します。

TES社 マルコ・アルヴェラCEO兼共同設立者のコメント:
「今回の川崎汽船株式会社とTES社のパートナーシップは、海運セクターの脱炭素化に向けた第一歩として重要な取り組みとなることを意味します。TES社のグリーン燃料に関する専門性と、川崎汽船の脱炭素化への取り組みにより、よりクリーンで効率的な海上オペレーションに向けた道筋を開拓し、海運業界の世界的な先駆けとなることを目指します。」

川崎汽船 金森聡常務執行役員のコメント:
「当社は、来るべき海上輸送におけるカーボンニュートラルの実現に貢献していきます。TES社との提携を通じ、お互いの強みとリソースを結集し、e-メタンの導入を進め、持続可能な海運・物流の基盤構築を目指します。」

当社の環境に関わる長期指針「“K”LINE 環境ビジョン 2050~青い海を明日へつなぐ~」(注3)では、国際海事機関(IMO)が定める2030年目標である「CO2排出効率2008年比40%改善」を上回る「同50%改善」という目標を設定し、さらには2050年の目標としてGHG排出ネットゼロに挑戦していくことを掲げております。そのアクションプランとして当社は今後も環境負荷低減が可能な代替燃料導入に取り組み、目標達成に向け挑戦してまいります。

(注1)e-NG (electric natural gasの略称。e-メタンの欧米における呼称)

(注2)燃料由来のGHG排出量に対して、燃料が持つエネルギー含有量または重量で除した値

(注3) 「“K”LINE環境ビジョン2050 ~青い海を明日へつなぐ~」
GHG削減のアクションプランとして、アンモニア・水素燃料といったゼロエミッション燃料、およびバイオLNG、合成燃料等のカーボンニュートラル燃料の導入を掲げています。
https://www.kline.co.jp/ja/sustainability/environment/management.html

TES社について
TES社は、e-NG(グリーン水素由来の天然ガス)製造をリードする世界的なグリーンエネルギー企業です。ヨーロッパに本社を置くTES社は、大規模なプロジェクトを実施することで、信頼性が高く安価なグリーンエネルギーを誰もが利用できるようにすることに取り組んでいます。TES社は北米、中東、アジア、オーストラリアにおいて、太陽エネルギーや風力エネルギーを利用した低コストな方法でグリーン水素を生産しています。このグリーン水素とCO2を組み合わせe-NGが製造されますが、様々な産業へのe-NGの供給を通じて、TES社は世界が直面する環境問題の解決に貢献します。

www.tes-h2.com


TES Media Relations|電話:+ 32 490 11 36 45|Eメール:pr@tes-h2.com


Tancredi Group|Eメール:tes@tancredigroup.com

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