カビに関する意識調査 9割が悩む浴室のカビ汚れ 矢口先生監修 梅雨を快適に過ごす3つのポイント

2024/06/12  リンナイ 株式会社 

ニュースリリース

カビに関する意識調査 9割が悩む浴室のカビ汚れ 矢口先生監修 梅雨を快適に過ごす3つのポイント

2024年06月12日

今年もカビが気になる梅雨の時期がやってきました。この度、リンナイ株式会社(本社:愛知県名古屋市、社長:内藤 弘康)は、カビ専門家・千葉大学真菌医学研究センター准教授の矢口貴志先生に監修いただき、全国の男女1,000名を対象に、カビに関する意識調査を実施しました。

主な調査結果

  • 8割が自宅のカビ汚れに悩み
  • カビ汚れが気になる場所 浴室9割、エアコン4割
  • カビ汚れの対策 半数がこまめな掃除
    理想の頻度 浴室は毎日、エアコンはホコリが目立ってきたら
  • 浴室:水のふき取りでしっかり乾燥 ドアは開けずに換気 ブラシでこすらない
  • エアコン:使用後15~20分の送風で内部を乾燥
  • カビ対策○×クイズ カビ対策優等生2割 カビの栄養源はホコリ
  • 浴室、エアコン、洗濯の正しいカビ対策
  • 溜めない、止めない、吸わない 梅雨を快適に過ごす3つのポイント

ニュースリリースPDF版

8割が自宅のカビ汚れに悩み 汚れが落ちない・すぐに復活する

全国の1,000名を対象にカビに関する意識調査を実施しました。その結果、自宅のカビ汚れについて「悩む」「どちらかといえば悩む」と8割が答えました。また、最も多いカビの掃除の悩みや不満は、「カビ汚れが落ちない(73%)」でした。

Q1. あなたは、自宅のカビ汚れに悩むことがありますか。(単一回答、N=1000)

Q2. 自宅のカビ汚れに悩んでいる方に伺います。カビの掃除に関して、あなたは悩みや不満がありますか。あてはまるものをすべて選んでください。(複数回答、N=769)

矢口先生コメント

カビの多くは自然界では土の中で生息しており、砂埃とともに家庭内に持ち込まれます。空気中に浮遊するカビの胞子が落下して定着し、そこで発芽、菌糸を成長させ、さらに胞子を作って増殖します。
カビの菌糸が目地やパッキンの隙間などに入り込むと、カビ汚れ専用洗剤が浸透しづらく、落ちにくい汚れとして残ります。洗浄後、カビの菌糸が少しでも残っていると、またそこから生育を始め、カビ汚れがすぐに復活してしまいます。

あなたのカビ対策は間違い? カビ専門家 矢口先生監修 カビ対策○×クイズ

カビ専門家である矢口先生に、正しいカビ対策が分かる○×クイズを作成いただきました。

  • 1. 入浴後は浴室のドアを開けておく ×
    入浴後にドアを開けておくと、脱衣所や居室の湿度が高くなり、屋外に面した壁や家具の裏など、思わぬ場所で結露を起こしてしまいます。カビの繁殖を防ぐためにも、浴室のドアを閉じて換気しましょう。
  • 2. 重曹はカビに効く ×
    重曹には殺菌・除菌の効果がないため、カビを根元から取り除くことができません。カビ掃除の際には次亜塩素酸ナトリウムが配合されたカビ汚れ専用洗剤を使用しましょう。
  • 3. パッキンのカビはスポンジでこする ×
    カビ汚れを堅いスポンジなどでこすりすぎると、細かい傷ができ、次にカビの菌糸がパッキンの奥深くに入り込み、再発する原因を作ってしまいます。頑固な汚れは、カビ汚れ専用洗剤をスプレーした後に、キッチンペーパーやラップでパックしましょう。数十分放置した後に洗い流すと良く落ちます。
  • 4. 圧縮袋はカビを防ぐ ◯
    圧縮袋は湿気を防いでくれるため、上手に使えばカビ予防にもなります。ただし、衣類が少しでも汚れていると、袋の中でカビが繁殖してしまう場合もあります。
  • 5. 湿度と温度の2つの条件が揃うとカビが生える ×
    「湿度(60%以上)」「温度(20~30℃)」「栄養分(食べカス・人のアカなど)」の3つの条件が揃うとカビが発生しやすくなります。言い換えると、それらが揃わなければカビは生えにくくなります。
  • 6. 浴室のカビ掃除は天井から ◯
    天井のカビ汚れを放置すると、浴室全体にカビの胞子が降り注ぐことになります。浴槽や床をきれいに掃除してもカビがすぐに発生してしまう場合は、天井の汚れを確認してみましょう。
  • 7. 玄関はカビが生えづらい ×
    玄関は、砂埃などの汚れの持ち込み、雨の日の靴や傘による湿度の上昇により、カビが発生しやすくなります。常に清潔に保ち、濡れている場合はできるだけ早く乾かすようにしたいものです。
  • 8. 冬の結露もカビの温床になる ◯
    人が快適に過ごせる部屋は、カビが発生しやすい環境です。加湿する場合は、窓や屋外に面した壁が結露しない程度に留めましょう。
  • 9. パッキンのカビ汚れは落ちない ×
    カビ掃除は時間との勝負です。一度であきらめず、複数回繰り返すことで落とせる場合があります。ただし、長期間放置してカビ汚れが落ちなくなってしまった場合は部品を取り替えるしかありません。
  • 10. 使用後の洗濯機のフタは開けておく ◯
    ホコリを防ぐためにフタを閉める方もいると聞きます。洗濯機内のホコリは、洗濯ものから出ているものが大半ではないでしょうか。洗濯槽を乾燥させるため、使った後はフタを開けておくと良いです。

カビ対策○×クイズ カビ対策優等生2割 カビの原因は湿度・温度と栄養分

調査対象者へのカビ対策○×クイズの結果、7問以上正解の「カビ対策優等生」は2割(23%)に留まりました。 正答率が低い項目は「湿度と温度の2つの条件が揃うとカビが生える(11%)」、「入浴後は浴室のドアを開けておく(27%)」、反対に高い項目は「冬の結露もカビの温床になる(90%)」でした。

Q16. カビ対策に関する知識として正しいと思うものは○、間違っていると思うものは×をお選びください。(単一回答、N=1000)

  • 正解数の割合
  • 7問以上正解の
    カビ対策優等生 2割

    7問以上 カビ対策優等生
    5~6問 合格点
    3問以下 いますぐ見直しを!

矢口先生コメント

カビが生える条件として、湿度と温度だけでなく栄養分も必要です。カビは私たちの身の回りでは、ほんのわずかな皮脂、食べかす、ダニの死骸など含むホコリなどを栄養にします。そのため、こまめにホコリを取り除くことが必要です。
入浴後は浴室のドアを開けておくと早く乾燥するように感じる方も多いと思います。しかし、入浴後の湿った空気が他の部屋にも回ってしまいますので好ましいことではありません。

カビ専門家 矢口先生監修 浴室の正しいカビ対策

今回の調査の結果、自宅でカビ汚れが気になる場所として、9割が浴室と回答しました。浴室の正しいカビ対策を矢口先生に解説していただきます。

1.こまめな掃除でカビ知らず

理想の頻度は毎日です。浴槽の残り湯は入浴後すぐに排水しましょう。掃除といっても、石鹸カスや皮脂などを熱いシャワーで洗い流す程度です。汚れが目立つ部分は柔らかいスポンジで拭いた後、洗剤をスプレーしてから1~2分おき、水で流せば十分です。掃除した後は、湯気がこもらないように換気扇を回しましょう。また、浴室に水分が残らないよう、100円ショップで売っているようなT字型のワイパーなどで水をかきとると効果的です。

2.換気扇よりも浴室乾燥機

換気扇を回すのが一般的ですが、湿気を排気するだけなのでしっかり乾かすためには時間がかかります。乾燥しきらなければ、カビは生えてきてしまいます。浴室乾燥機の乾燥機能は「換気+温風」のため、すばやく湿気が取り除かれ、カビ対策にも有効です。

3.パッキンの根強いカビはパックで撃退

カビが生えてしまったら、できるだけ早く取り除きましょう。カビが内部にまで浸透した場合、一回の掃除ではなかなか取りきれません。汚れがひどい場合は、キッチンペーパーをあてた上からカビ汚れ専用洗剤をスプレーし、その上にラップを貼って10分程おきましょう。

4.こすりすぎは逆効果

カビを取るためにブラシやタワシなど、硬い素材でこすってはいけません。表面に細かい傷がついてしまうと、次にカビが生えたときに落ちにくくなってしまい、逆効果です。とくにパッキンなどの柔らかい場所は決してこすらず、カビ汚れ専用洗剤を浸透させて水で流す程度にしましょう。

5.浴室の天井の掃除も忘れずに

あまり目立たないですが、浴室の天井にカビが潜んでいる場合があります。モップにカビ汚れ専用洗剤をしみこませて拭き、そのあと水拭きをして、カビを落とします。煙タイプの防カビ剤を清掃後に使用すれば、さらにカビが生えにくくなります。

溜めない・止めない・吸わない 矢口先生監修 梅雨を快適に過ごす3つのポイント

今回の「カビ対策○×クイズ」では、7問以上正解のカビ対策優等生が2割に留まりました。カビ専門家の矢口先生に、この梅雨を快適に過ごすための3つのポイントを解説していただきました。

1.カビの栄養源を溜めない

「湿度(60%以上)」「温度(20~30℃)」「栄養分」の3つの条件が揃うとカビが生育しやすくなります。この反対のことを行えば、カビは生えにくくなります。梅雨の時期、部屋の温度を20℃以下にする、湿度を60%以下にするのは現実的ではありません。そのため、最も重要なのは、カビの栄養源となるもの、浴室では皮脂、石鹸カス、湯垢など、リビングルームなどでは食べかす、ダニの死骸、糞、土などを含むホコリをこまめに取り除くことが必要になります。
掃除は朝イチに行うのがおすすめです。人が部屋の中で動きまわるとカビは空気中に浮遊します。夜、人が寝ているとき、空気の流れがなければカビは床に落下します。それをウェットタイプのモップで拭き取り、そのあとで掃除機をかけるようにします。先に掃除機で吸うと、カビは掃除機のフィルターを通過して空気中に舞い上がってしまいます。カビを取り除くことを考えるのでしたら、モップ掛けを先に行うのが良いです。

2.空気の流れを止めない

カビの多くは自然界では土の中で生息し、砂埃とともに家庭内に持ち込まれます。そのカビの胞子は空気中に浮遊していますが、落下してある場所に定着し、そこで湿度、温度、栄養分の3つの条件が揃うと発芽し、菌糸を成長させ、さらに胞子を作って増殖します。そのため、空気の淀んでいる場所、家具の裏、部屋の隅、クローゼット内、下駄箱内などはカビが生えやすくなります。カビの胞子が定着しないように、扇風機、サーキュレーターなどを使用して、空気の流れをつくること、つまり換気が重要になります。
梅雨の晴れ間、お出かけする際は、クローゼット、下駄箱などは開けたままにすると良いと思います。扇風機などで風を当てるのも効果的です。

3.なるべくカビを吸わない

私たちの身の回りからカビをゼロにするのは不可能です。しかし、こまめな掃除でカビの栄養源を取り除き、カビが定着しないように換気することで、カビがなるべく生えないようにする努力は必要と考えます。カビを多く吸いすぎると健常な方でも呼吸器系のアレルギーを起こすことがあり、免疫の落ちた患者さんには肺に感染してしまう危険性があります。カビをなるべく吸わないようにして、快適な生活を心がけてください。

監修者の紹介

矢口 貴志(やぐち たかし)先生
千葉大学真菌医学研究センター准教授。早稲田大学理工学研究科博士前期課程修了。 明治製菓(株)を経て現在、千葉大学真菌医学研究センター准教授。 生活環境のカビ、とくにヒトに病原性のあるカビを専門に研究。
著書:『微生物図鑑 培養・同定と汚染制御Vol.1 真菌』(サイエンス&テクノロジー)など。

調査概要

調査名 熱と暮らし通信 カビに関する意識調査
調査時期 2024年5月17日~5月20日
調査方法 インターネット調査
対象者 全国の20~60代男女
性年代均等 計1,000名
カビ掃除を行っている方

調査結果を利用する際は「リンナイ調べ」と明記するか、こちらの画像を掲載してください。

カビ発生をミストで抑制 浴室掃除の負担を軽減する浴室暖房乾燥機

  • カビガードミスト

    2週間に1回のカビガードミスト運転で、床面を含む浴室全体のカビ(黒カビ)の発生を99.9%抑え、浴室を清潔に保ちます。面倒なお掃除の負担が減り、家事の時短にもなるうれしい機能です。

    詳しくは、商品情報サイトへ。

    商品情報

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本件についてのお問い合わせ先

リンナイ株式会社 広報部:052-361-8211(代表)

(注)ニュースリリースに記載されている内容は、発表日時点の情報です。ご覧になった時点で、内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。

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