【新発田】第8回地域ふるわせ座談会(五頭連峰を活用した地域活性アイデア)

2024/07/12  新潟県  

【新発田】第8回地域ふるわせ座談会(五頭連峰を活用した地域活性アイデア)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0635575 更新日:2024年7月12日更新

新発田地域振興局では、地域をもっと面白くしようとする様々な方と局長とによる座談会を行っています。
第8回は、五頭連峰をこよなく愛する方々をお迎えして懇談した模様をお届けします。

第8回地域ふるわせ座談会~五頭連峰を活用した地域活性アイデア

座談会参加者

参加者(写真左より)
●阿部 久紀(新発田地域振興局長)
●阿部 康​さん(裏五頭山荘)
●​笹川 かおりさん(藤田金属株式会社)
●関 仁さん(株式会社阿賀の里)
●荒木 風太さん(環翠楼)
●加藤 美紀さん(森のお菓子屋さんgland)
●土屋 美幸さん(一般社団法人五頭自然学校)
●藤木 恒さん(長生館)

自己紹介・現在の活動

笹川 かおりさん(藤田金属株式会社)

・新潟市出身
・山登りの仲間を見つけたいとの思いから、山の日制定にちなんだ五頭自然学校のイベントに参加した際、安田山の仲間の会と知り合い、現在も所属している。
・安田山の仲間の会は主に宝珠山を登っており、年2~3回、草刈りなどの整備も行っている。
・会の高齢化が進み、べニア板で製作していた標識の貼替作業がとても大変だったため、弊社の加工過程で発生するステンレスの端材をSDGSの目線で活用できないかと考え、昨年度から阿賀野市と共同で約60枚設置している。
・標識のメンテナンス含め、課題を解決しながら、よりよくしていきたいと思っている。
五頭連峰山開きとステンレス製標識の設置<外部リンク>
藤田金属株式会社<外部リンク>

関 仁さん(株式会社阿賀の里)

・三条市出身
・道の駅阿賀の里では、コロナ禍で入込客が減少し、経費削減を迫られ、厳しい状況が続いていたが、今年1月からは、台湾観光客のインバウンドが好調で、明るい兆しも見えてきた。近隣市町村とも連携した受入体制を構築したいと考えている。
・道の駅は、地域の特性を出していく必要があると考えている。
(例)・地元のおばあちゃんが作る出来立ての笹団子を提供できるよう、菓子製造業許可を取得
・持続可能な開発を意識し、フリーマーケットを常設できるよう、古物商許可を取得
・敷地が広いので、様々なイベントで活用ができる。
・天候に関係なく遊べる巨大な屋内施設「あがりーな」が6月2日にオープンし、土日を中心に、ファミリー層で賑わっている。キッチンカ―も出店。
道の駅阿賀の里<外部リンク>

荒木 風太さん(環翠楼)

・新発田市出身
・自然の中を歩き、文化を理解し、阿賀野市の食材を活用した料理を市外の方に知ってもらいたい、阿賀野市全域でのイベントを作りたいとの想いから、「AGANO WALK & EAT IN GOZU」を開催した。
・一過性のイベントではなく、イベントに訪れた人がお気に入りの飲食店を見つけ、リピーターとして阿賀野市を楽しんでほしいと思っている。
・旅館経営の他に、写真家やデザイナーとしても活動している。
​・山や田んぼは、新潟ではどこにでもある景色だが、ここだからできることを、継続していけないかと考えている。
AGANO WALK & EAT IN GOZU<外部リンク>
環翠楼<外部リンク>

藤木 恒さん(長生館)

・胎内市出身
・コロナ禍の自粛ムードの中でもできることはあるのではないか、環翠楼の荒木さんや、YouTube「ホマさんの田舎暮らし」を発信している仲間たちと横のつながりを大切にしながら、地域活性化のPRについて試行錯誤している。
・Niigata Sky Clubと連携し、五頭山の魅力を発信するため、9月22日(日曜)にGOZU SKYRUNNING(五頭登山競走)を開催する予定。
​・2018年の親子遭難事件から、風評被害が続いており、イベントを通じてそのイメージを払拭したい。「五頭」を「ごず」と読めない方もいるので、表記を「Mt.GOZU」に統一してPRを図りたいと考えている。
GOZU SKYRUNNING(五頭登山競走)<外部リンク>
長生館<外部リンク>

加藤 美紀さん(森のお菓子屋さんgland)

・村杉温泉で生まれ育ち、お菓子屋を始めて10年になる。
・小学校から五頭山に登っており、現在は五頭山麓に店舗を構え、もっと五頭のことを知りたいと思っている。
・五頭山は様々な登山口があり、バリエーションに富んでいる一方、登り出した登山口と異なる登山口に下山した際の移動手段の手配が課題だと感じている。
森のお菓子屋さんgland<外部リンク>

土屋 美幸さん(一般社団法人五頭自然学校)

・大阪府出身
・(五頭山を読めず)「ごとうやま」ってどこにあるの?などと言った問い合わせを受けることがある。
・​首都圏⇒(上越新幹線)⇒新潟駅⇒(旅館送迎バス)⇒五頭温泉郷まで2時間半あればたどり着くことができるアクセスの良さ、人情豊かな温泉、五頭山、瓢湖、美味しい食べ物など、来訪者を惹きつける良い資源が揃っていると思う。
・三市町にまたがる五頭連峰は、新潟平野のシンボルであり、登山ガイドの立場からも生態系が豊かで、初級者から上級者まで楽しめるオススメの山。
一般社団法人五頭自然学校<外部リンク>

阿部 康さん(裏五頭山荘)

・阿賀町出身
・昭和54年創業の旅館を経営しており、山菜料理やイワナ料理は宿泊客に喜ばれている。また、釣り堀もあるため、家族連れにも人気がある。
・裏五頭は、登山道の整備が行き届いていないと感じる。また、森のお菓子屋さんgland加藤さんと同じく、登り出しと異なる登山口に下山した際の移動手段の手配が課題だと感じている。
裏五頭山荘<外部リンク>

座談会の様子

地元出身者の内から見た視点と市外出身者から見た外からの視点両面から、五頭連峰を活用した地域活性化について、活発な意見交換が行われました。

その一部をご紹介します。

■以前からターゲットにしていた、少し高級で上質な山里の温泉を楽しむ年配層は大事にしつつ、次代を見据え、若い家族連れにもハイキング、キャンプを楽しんでほしい。

■初心者向けの登山者に対する情報(登山口、所用時間、登山レベルなど)が足りない。訪問者から「登山口の駐車場へはこの道で合っていますか?本当にこのまま登って行って大丈夫ですか?」と聞かれるなど、来訪者に不安を与えているようだ。

(局長)同感。登山口にたどり着くまでの細い道に出くわすと初心者は不安になるので、事前の情報が欲しいところ。

■マスター向けの登山ではなく、ビギナー向けに手軽さを売りにしたほうがよい。

(局長)リスク低減の方法など検討し、ビギナー向けの情報発信を関係者と一緒に考えていきたい。

■安全安心の観点から、携帯電話の電波が途切れない環境は重要。

■山頂にトイレがないため、関係者で設置したいが、設置許可が下りるのか不安。

(局長)許認可関係機関には丁寧に説明することが重要。必要により相談に乗りましょう。

■トイレを設置することになると維持管理が大変なので、目隠しスペースを設置し、あとは登山者からポータブルトイレを持参いただく形をとるのが現実的なのではないか。

■コロナ禍の影響なのか、新潟市内からの学校単位での登山が減少している。子ども達が山の中での経験で生きる力を学ぶ重要な機会になると思うので、ぜひ復活してほしい。

【座談会を終えて局長つぶやき】

温泉と自然が豊かで登山も容易な五頭連峰への誘客について、阿賀野市と阿賀町の旅館や観光施設の経営者、登山愛好家などと意見交換した。少し高級で上質な山里の温泉を楽しむ年配層は大事にしつつ、次代を見据えた若い家族連れ等との"二本軸"が重要との意向を共有。関係者で連携した情報発信など展開したいと思う。

「第1回地域ふるわせ座談会 新発田をもっと面白くしようとする方々」はこちら

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「第4回地域ふるわせ座談会 新潟職業能力短期大学校」はこちら

「第5回地域ふるわせ座談会 若者と経営者・起業家」はこちら

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