レナリスファーマ株式会社への出資について

2024/07/17  三井住友信託銀行 株式会社 

2024 年7月 17 日
三井住友信託銀行株式会社

レナリスファーマ株式会社への出資について

三井住友信託銀行株式会社(取締役社長:大山 一也、以下「当社」)は、IgA 腎症(※1)の有望な治療薬の開発を推進するレナリスファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼 CEO:BrianTaylor Slingsby、以下「レナリスファーマ」)に、インパクトエクイティ投資として出資しましたのでお知らせします。

レナリスファーマは、2023 年 4 月に設立された日本およびアジア諸国の腎臓病患者における満たされていない医療ニーズを満たす革新的な治療薬の開発に取り組む企業です。今回の増資による資金は、治療薬の第 III 相臨床試験(※2)の推進に活用されます。

同社は、米国で米食品医薬品局(FDA)から IgA 腎症を対象に迅速承認を取得した治療薬スパルセンタン(sparsentan)に関して、2024 年1月に Travere Therapeutics, Inc.とライセンス契約を締結し、日本、韓国などアジア諸国でのスパルセンタンの独占的開発販売権を獲得しました。まずは日本での承認申請を目指して開発を進めています。

当社は、2022 年4月から、社会課題解決に向けた挑戦や取り組みを資金面からサポートすることを目的として、インパクトエクイティ投資を実施しています。レナリスファーマへの出資を通じて、日本およびアジア諸国での腎臓病患者に対して新規治療へのアクセスを支援し、多くの人の健康と福祉の改善が推進される、公衆衛生の課題解決を支援していきます。

(※1)IgA 腎症

腎臓の糸球体(毛細血管の塊)が炎症を起こし、血尿とタンパク尿が持続的に生じる慢性糸球体腎炎の一つ。慢性的に病気が進行した場合、腎機能が低下し、透析や腎移植が必要となる可能性がある。

(※2)第 III 相臨床試験

新しい治療薬の有効性を証明することを主な目的とした、新しい治療薬による治療と標準治療との比較試験

以 上

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