炭素繊維中間材料とポリカーボネート樹脂シートが VAIO株式会社のモバイルディスプレイに採用[帝人]

2024/07/29  帝人 株式会社 

2024年 7月 29日

炭素繊維中間材料とポリカーボネート樹脂シートが VAIOのモバイルディスプレイに採用

帝人株式会社の炭素繊維中間材料のひとつである「テナックスTPCL」、ポリカーボネート樹脂シート「パンライトシート」が、VAIO株式会社(以下、VAIO)が開発した世界最軽量(*)のモバイルディスプレイ「VAIO Vision+(TM) 14」および「VAIO Vision+(TM) 14P」(以下、「VAIO Vision+(TM)」)の筐体に採用されました。

(*)14.0 型ワイド以上のモバイルディスプレイにおいて。2024年6月14日時点 ステラアソシエ調べ。

モバイルディスプレイ「VAIO Vision+(TM)」

金属部品を使用しない 筐体の複雑な立体形状

筐体に用いた「テナックスTPCL」(上・下) および「パンライトシート」(中央)

VAIOが開発した「VAIO Vision+(TM)」は、炭素繊維強化熱可塑性樹脂を筐体に使用したモバイルディスプレイです。質量は約325gと軽量で、製品の最薄部は約3.9㎜です。

「VAIO Vision+(TM)」の筐体に採用された「テナックスTPCL」は、炭素繊維織物に熱可塑性樹脂を含浸したシート状の材料で、軽量性、耐熱性、強度、剛性、耐衝撃性に優れており、電気製品に求められる難燃性も有しています。また、ポリカーボネート樹脂をシート状にした「パンライトシート」は、寸法安定性や軽量性、耐衝撃性に優れています。

これらの素材の特長が、世界最軽量となる質量や製品の薄さを実現しました。

従来品の筐体には、組み立てに必要な接続部に金属部品が使用されており、製造工程において金属部品の取り付けが必要でしたが、「パンライトシート」を「テナックスTPCL」で挟み込む構造をした新製品の筐体は、組み立てに必要な接続部の形状と強度を金属部品無しで実現しました。これにより、複雑な立体形状を1度の成形で製造が可能となり、筐体の製造時における工数の削減およびCO2排出量の削減にも貢献しました。

帝人グループは「未来の社会を支える会社」になるという長期ビジョンを具現化した「地球環境を守る会社」となることを目指して、これからも多彩な高機能素材を活用し、様々な分野に対してソリューションを提供していきます。

【ご参考】「VAIO Vision+(TM)」について:https://store.vaio.com/ec/feature/VJ5VP141/

以 上

【 当件に関するお問合せ先 】
帝人株式会社 コーポレートコミュニケーション部 TEL:(03)3506-4055

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