AI行動検知システムとセキュリティロボット「cocobo」を連携し、常駐警備のオペレーションに活用する実証実験を実施

2024/07/26  セコム 株式会社 

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報道資料 2024年7月26日
セコム株式会社

AI行動検知システムとセキュリティロボット「cocobo」を連携し、
常駐警備のオペレーションに活用する実証実験を実施

セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:吉田保幸)は、AIで人の特定の行為が検出できる「セコムAI行動検知システム」とセキュリティロボット「cocobo」を連携し、常駐警備のオペレーションに活用する実証実験を7月25日(木)にセコム本社で行い、有効に機能することを確認しました。

セキュリティロボット「cocobo」(左)と監視卓(右)

労働力人口が減少するなか、警備業界においても人手不足は課題となっており、ロボットやAIなどの技術を活用した効率化が求められています。なかでも常駐警備は、常駐隊員がご契約先施設で出入管理や巡回などを提供するマンパワーが必要とされるサービスであり、DX化の推進により受けられるメリットも大きくなると考えています。

常駐警備の駆け付け業務は、火災や傷病者への対応のように緊急性が高く、速やかに現地で対応する必要があるものから、同じ場所に長時間滞留している人への声掛けのように、比較的緊急性が低いものまでさまざまです。

本実証実験は、ご契約施設内で同じ場所に長時間とどまっている人への対応といった、緊急性は低いものの状況確認が必要な場合を想定して実施。「セコムAI行動検知システム」と「cocobo」を連携させることで、行動の検知から声掛けまで一連の対応を、常駐隊員が現地に駆け付けることなく監視卓から完了できることを検証し、有効に機能することを確認しました。

今後、実際の警備現場での導入に向けた検討を進め、高品質かつ効率的な警備の提供に向けて取り組んでまいります。

実証実験の概要

7月25日(木)に、セコム本社1階で以下の実証実験を行いました。これにより「セコムAI行動検知システム」で検出した“座り込んでいる滞留者”といった、緊急性が低いものの確認が必要な状況に対して、常駐隊員が監視卓からの映像確認とセキュリティロボット「cocobo」を通じた声掛けで対応が完了できることを確認しました。

監視カメラの映像から「セコムAI行動検知サーバー」が、座り込んでいる滞留者を検出。
「セコムAI行動検知サーバー」が滞留者の検出を常駐隊員がモニタリングしている監視卓に通知するのと同時に「cocobo」に現地確認を要請する信号を送信。
「cocobo」が滞留者を検出した監視カメラの位置へ移動を開始。現地到着後、監視卓に通知。
常駐隊員が監視卓からの映像で状況を確認のうえ、「cocobo」を通じて滞留者に声掛け。

<実証実験のイメージ>

セキュリティロボット「cocobo」について

「cocobo」は、AI・5Gなどを活用し、常駐隊員の代わりに巡回警備や点検業務を行うセキュリティロボットです。巡回ルートを自律走行し、搭載したカメラでとらえた映像をリアルタイムでAI解析、残留者や転倒者、放置物の検知ができます。不審者を発見した場合には、音声やライトでの警告、煙を使った威嚇を行うことも可能です。また、建物内の監視カメラ映像、エレベーター等の設備情報など、クラウド上のさまざまな情報を共有・連携し、より高度な警備業務を提供することができます。

「セコムAI行動検知システム」について

「セコムAI行動検知システム」は、複数台のカメラ映像を専用サーバー「セコムAI行動検知サーバー」に配信、AIで「喧嘩」や「転倒」といった人の特定の動きを検出して、お客様の監視卓等に通知できるシステムです。危険行動等の検出は、行動認識AIで高い技術を有する株式会社アジラのロジックをベースに、セコムが長年培ってきたセキュリティのノウハウを活かした技術の項目を追加。複数台の監視カメラを常時確認するモニタリング業務の負担軽減と品質向上を実現します。

<参考>

報道関係者の方からのお問い合わせ先

セコム株式会社 コーポレート広報部 竹内、仁村
TEL:03-5775-8210 E-mail:press@secom.co.jp

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