東京電力福島第一原子力発電所 2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の中断に対する申し入れ

2024/08/23  福島県庁 

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東京電力福島第一原子力発電所 2号機燃料デブリ試験的取り出し作業の中断に対する申し入れ

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年8月23日更新

令和6年8月22日、福島第一原子力発電所2号機で作業が開始された「燃料デブリ試験的取り出し」において、燃料デブリの取り出し部に当たるテレスコ部を原子炉格納容器内へ押し込むパイプ(押し込みパイプ:長さ1.5m×5本で構成)の順番が、計画していた順番と異なっていたため作業を中断する事態となりました。

燃料デブリの取り出しは、長期にわたる福島第一原発の廃炉作業の中でも最難関かつ最重要の課題であり、今回の試験的取り出しは、その入り口となる重要な作業です。しかしながら、今回の作業の中断は、準備した押し込みパイプの順番を間違えるという人為的かつ初歩的なミスであり、昨今のトラブル発生状況も踏まえると、県民に大きな不安を与えかねないものであることから、県では下記のとおり申し入れを行いました。

概要

  • 日時 令和6年8月22日(木曜日)16時30分
  • 場所 県庁北庁舎 2階 小会議室
  • 申入者
    • 危機管理部 政策監 伊藤 繁
    • 危機管理部 原子力安全対策課長 三浦 俊二
  • 相手方
    • 執行役員 福島第一廃炉推進カンパニー・シニアバイスプレジデント 高松 樹
    • 福島第一廃炉推進カンパニー 廃炉情報・企画統括室 副室長 松尾 桂介

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申し入れ内容

  • 今回の事象について、原因の究明と再発防止対策を確実に講じること。あわせて、今後実施される他の作業についても手順等を確認した上で、同様のミスを二度と起こさないよう、安全を最優先に、着実に作業を進めること。
  • 作業の進捗状況や今後の取組等について、県民目線に立った分かりやすい情報発信に取り組むこと。