第95回(令和6年度第2回)廃炉安全監視協議会

2024/08/23  福島県庁 

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第95回(令和6年度第2回)廃炉安全監視協議会

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年8月23日更新

第95回(令和6年度第2回)廃炉安全監視協議会

  • 日時 令和6年8月20日(火曜日) 13時30分 ~ 16時30分
  • 場所 福島県庁北庁舎2階「災害対策本部会議室」
  • 議題
    • 2号機燃料デブリ試験的取り出しについて
    • 至近で発生したトラブルに係る対応状況について
      • ア 増設雑固体廃棄物焼却設備の火災報知器作動事案について
      • イ 所内電源A系の停止および負傷者発生について
      • ウ 作業点検および共通要因分析について
      • エ 6号機高圧電源盤6Cの電源停止および火災報知器の作動について
      • オ 2号機使用済燃料プールスキマサージタンクの水位低下について
  • 出席者
    • 専門委員
    • 原子力発電所周辺13市町村
    • 原子力規制庁
    • 資源エネルギー庁
    • 東京電力
    • 福島県

開催結果の概要

  • 1つ目の議題では、東京電力から、8月22日に作業の着手を予定している「2号機燃料デブリ試験的取り出し」について、準備状況と作業工程の説明を受けました。
  • また原子力規制庁から、試験的取り出しに用いる「テレスコピック式試験的取り出し装置」のうち「エンクロージャ及びガイドパイプ」に関する使用前検査の実施状況について説明を受けました。
  • さらに事務局から、県が行った使用前検査への立会いに関する現地確認結果を説明しました。
  • 2つ目の議題では、東京電力から、福島第一原発で本年2月に発生した「増設雑固体廃棄物焼却設備」における火災報知器が作動したトラブルと、4月に発生した福島第一原発所内電源の一部が停止したトラブルについて、トラブルの問題点と再発防止策について説明を受け、原子力規制庁から、当該トラブルに関する保安検査の実施状況について説明を受けました。
  • また、福島第一原発では、昨年10月以降、トラブルが多発したことを受けて、全作業の点検を行ったことから、その結果に基づく、改善策と今後の取り組みについて説明を受けました。
  • さらに、6月に発生した、6号機の計器に電気を送る金属製の板がショートにより損傷し、使用済燃料プールの冷却が一時停止したトラブルに関する概要と原因調査の進捗状況、また今月9日に発生した、2号機使用済燃料プールの水位確認用タンクで水漏れが発生し、原因調査のためにプールの冷却を停止したトラブルに関する、現在の状況と今後の対応について説明を受けました。

福島県危機管理部長まとめ​

  • 2号機燃料デブリ試験的取り出しについては、長期にわたる福島第一原発の廃炉作業の中でも、最難関の課題であり、今回の試験的取り出しは、その入口となる重要な作業になることから、国及び東京電力においては、安全を最優先に、確実に作業を前に進めるともに、作業の進捗状況や今後の取組等について、県民目線に立った分かりやすい情報発信に努めるようお願いする。
  • 2つ目の議題に関して、東京電力ではトラブルが相次いで発生しており、県民から厳しい目が向けられていることを十分に認識した上で、今回実施した作業点検から得られた改善点をもとに、トラブルの未然防止に取組み、「廃炉と汚染水・処理水対策の当事者は東京電力である」との意識を常に持ち、信頼回復に向けて、全社を挙げてしっかりと取り組むよう強く求める。
  • 2号機使用済燃料プールの水位確認用タンクの水漏れについては、事前の評価において、使用済燃料プールの冷却停止が継続しても、プールの水温が運転上の制限値に到達することはないことが確認されているが、廃炉を安全に進めていくため、水漏れや設備の停止等のトラブルを再発させないための必要な対策を講じること。​​
  • 国においては、トラブルが再び発生しないよう、また、廃炉に向けた取組が安全かつ着実に進むよう、東京電力への監督指導の徹底をお願いする。

会議資料

議事録

完成次第、掲載します。

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