プレスリリース
加工食品のカーボンフットプリント（CFP）の算定ガイド案と実証結果について
令和6年8月23日
農林水産省
農林水産省は、加工食品のカーボンフットプリント（CFP）の算定ガイド案の実証を行い、妥当性が確認されたので公表いたします。
1.背景
気候変動による食料生産の不安定化といったリスクがある中、食品産業は生産と消費をつなぐ大きな役割を果たすプレイヤーとして、サプライチェーン全体での環境負荷低減に対応していくことが求められています。加工食品業界においても温室効果ガス（GHG）の排出削減に取り組む企業が増加しており、CFP算定の必要性を求める声が高まっています。
このような環境の下、「みどりの食料システム戦略」の実現等に向け、「持続可能な食料生産・消費のための官民円卓会議」の下に「温室効果ガスの見える化作業部会」を設置し、フードサプライチェーン全体での脱炭素化の実践と、その「見える化」を進めるための食品産業の取組について議論され、実行可能かつ信頼性を担保できる加工食品業界共通のCFP算定のルール作りが重要との認識が共有され、業界の自主算定ルールの方向性が提案されました。
注：カーボンフットプリント（CFP）:製品・サービスのライフサイクルを通じた温室効果ガス排出量
2.加工食品共通CFP算定ガイド案の策定と実証結果
この提案を受け、食品関係事業者等が中心となって、加工食品共通CFP算定ガイド案を策定し、算定実証を行いましたので公表いたします。
結果として、算定ガイド案の妥当性について一定の確認ができた一方で、引き続き議論すべき課題が明らかになりました。これらの課題の解決のため、今年度も算定ガイドにかかる実証を実施いたします。
〔対象範囲〕原材料調達段階から廃棄・リサイクル段階まで。
製品の販売時に一体不可分なものを含む。
〔実証時期〕令和6年1月～3月
〔参加企業〕イオン株式会社
株式会社セブン＆アイ・ホールディングス
明治ホールディングス株式会社
〔対象品目〕牛乳・食用油
添付資料
資料1：加工食品共通のCFP算定ガイド案(PDF : 1,356KB)
資料2：算定実証結果(PDF : 1,535KB)
参考
関連リンク：持続可能な食料生産・消費のための官民円卓会議・温室効果ガス見える化作業部会
お問合せ先
（加工食品のCFP算定について）
大臣官房みどりの食料システム戦略グループ
担当者：古田、但田、市村
代表：03-3502-8111(内線3289)
ダイヤルイン：03-6744-2473
（持続可能な食料生産・消費のための官民円卓会議について）
大臣官房新事業・食品産業部企画グループ
担当者：兼井、堀口、久保
代表：03-3502-8111 (内線4139)
ダイヤルイン：03-6744-2065
