2024 年６月7日
北越コーポレーション株式会社
北越コーポレーション労働組合による
「株主提案に対する当社取締役会意見」への支持声明文受領のお知らせ
当社は、2024 年５月 22 日に「株主提案に対する当社取締役会意見に関するお知らせ」を公表したとおり、株主提案全てに反対する旨の意見を表明しておりますが、この度、北越コーポレーション労働組合より、当社取締役会意見を支持する旨の声明文を受領いたしましたので、別紙のとおりお知らせします。
以上
別紙
株主各位
2024 年6月５日
Oasis Japan Strategic Fund Ltd.および Oasis Investments II Master Fund Ltd.
ならび に大王海運株式会社による
株主提案に対する当社取締役会見解を支持する声明
北越コーポレーション労働組合
中央執行委員長 尾 畑 元
北越コーポレーション労働組合（以下、「労働組合」という）は、Oasis Japan Strategic Fund Ltd.およびOasis Investments II Master Fund Ltd.（以下、「オアシス」という）ならびに大王海運株式会社（以下、「大王海運」という）の株主提案に対する当社取締役会見解に賛同いたします。
私たち組合員の立場から見た現代表取締役社長 CEO である岸本晢夫社長（以下、「岸本社長」という）の功績と岸本社長が解任となった場合の当社に及ぼす影響についての声明を、以下に述べさせていただきます。
まず、岸本社長が就任された2008年度以降は、リーマンショックの世界的な金融危機が発生しているなかでの船出となりましたが、2011年4月には紀州製紙株式会社と合併、同年 10 月には中国に江門星輝造紙有限公司を設立。2012 年に東洋ファイバー株式会社、Financiere Bernard Dumas S.A.S、2015 年には Alpac Forest Products Inc.および Alpac Pulp Sales Inc.を完全子会社とする等、当社の発展と成長に多大なる貢献をしてきました。
同時に連結営業利益も岸本社長就任前10年と直近10年の平均では増益となっております。
国内の紙需要が減少するなか、同業他社においては工場閉鎖や希望退職の募集といった経営判断がされておりますが、岸本社長は「雇用を守る」ということを最重要課題の一つと考えて、工場閉鎖および希望退職募集といった施策はこれまで一切ありません。東日本大震災をはじめ新型コロナウイルス感染症のパンデミックなど厳しい環境も労使一体となって難局を乗り越え、2022年度には過去最高収益を達成、そして今春季交渉においても労働組合の要求を最大限に受け入れ、賃金・一時金ともに満額回答となったことは、組合員一同、士気の高まりを感じた次第であります。これまでとは違って労働組合の声に耳を傾ける風土を醸成し、意見や提案が反映される労使関係を育んでおります。このような健全な企業文化の形成は長期的な視点で企業の競争力を維持するために不可欠です。
今回のオアシスや大王海運による株主提案によって経営陣の唐突な交代となれば、社内外に混乱を引き起こし、組合員の士気低下や顧客の信頼喪失を招く恐れを危惧します。現在、進めている長期経営ビジョン「Vision 2030」の目標の一つに「夢・希望・誇りが持てる働きがいのある企業グループ」とありますが、今後も労使一体でこの目標を目指し、さらなる成長と発展を成し遂げるためには、経営の先頭に立って指揮をとってきた岸本社長をはじめ現経営陣の存在は欠かせないものとなっています。
株主の皆様におかれましては、短期的な利益にとらわれることなく、長期的な視点で当社の未来を見据えたご判断を願うばかりです。
以上、私たち労働組合の率直な意見を述べさせていただきました。
何卒ご理解と当社取締役会の判断にご賛同を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
以 上
