報道発表日:2024年9月19日更新日:2024年9月19日
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県内の手足口病が流行警報レベル開始基準値を超えました
本県における2024年第37週(2024年9月9日~9月15日)の感染症発生動向調査で、定点医療機関からの手足口病の報告数が202人(定点当たり5.61)となり、流行警報レベル開始基準値である定点当たり報告数「5」を超えました。
今後、大きな流行が継続することが予測されますので、手洗い等の感染予防対策の励行をお願いします。
1.県内の手足口病の発生状況
2024年第37週(2024年9月9日~9月15日)において、定点医療機関からの手足口病の報告数が202人(定点当たり5.61)となり、流行警報レベル開始基準値である定点当たり報告数「5」を超えました。
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第33週 |
第34週 |
第35週 |
第36週 |
第37週 |
報告数 |
43 |
66 |
113 |
137
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202 |
定点当たり患者報告数 |
1.23 |
1.83 |
3.14 |
3.81 |
5.61 |
定点医療機関とは、感染症の発生状況を知るため、一定の基準に従って県が各地区に定めた医療機関のことです。
県内の小児科定点医療機関数は36であり、定点当たり患者報告数は、全患者報告数を小児科定点医療機関数(36)で割った値となります。
発生状況の詳細は別紙(1)をご参照ください。
流行警報レベル開始基準値とは
国立感染症情報センターが過去の患者発生状況を基に設けたものです。
- 手足口病の流行警報レベル開始基準値:県全体の定点あたり報告数「5」(大きな流行の発生または継続しつつあることが疑われることを示す)
- 手足口病の流行警報レベル終息基準値:県全体の定点あたり報告数が「2」未満になるまで
2.手足口病とは
幼児を中心としたウイルスによる感染症で、手のひらや足の裏、口の中などに小さな水疱が現れます。まれに髄膜炎等を合併することがありますので、頭痛や嘔吐、高熱などの症状には注意が必要です。
感染経路・病原体
- 感染経路:飛沫感染、接触感染、糞口感染
- 病原体:コクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71が主
症状
- 潜伏期間:3~5日
- 症状:手のひらや足の裏、口の中などに小さな水疱が現れます
- 合併症:髄膜炎、脳炎などの中枢神経系の合併症、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など
治療
- 対症療法が基本です。
- 口の中にできた水疱は痛みがあり、食欲がなくなることもあるので、脱水を起こさないように注意しましょう。
予防
- こまめな手洗い、うがいが重要です。石けんを使い、丁寧にこすり洗いをし、水で洗いながしましょう。
- 咳やくしゃみなどの症状がある型は、周囲への感染予防のためにマスクを着用し、咳エチケットに配慮しましょう。
- 回復後も長期に渡って便からウイルスが排泄されることがあるため、おむつ交換やトイレの後は、石けんによる手洗いを励行しましょう
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