水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC Lite」を大阪・関西万博に実装

2024/10/17  清水建設 株式会社 

水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC Lite」を大阪・関西万博に実装

~民間パビリオンの水素サプライチェーン設備として活用~

  • 環境

2024.10.17

清水建設(株)<社長 井上和幸>が開発した省スペース型の水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC Lite」が、2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)のNTTパビリオン、パナソニックグループパビリオンに実装される水素サプライチェーンを構成する水素製造・貯蔵設備に選定されました。

カーボンニュートラルの実現に向け、二酸化炭素を排出しない水素の需要は今後高まっていくと考えられています。他方、次世代のクリーンエネルギーとして水素が広く普及していくためには、水素の製造から供給、利用に至るサプライチェーンを各地域で構築していく必要があります。

NTTパビリオンとパナソニックグループパビリオンの取り組みでは、約200メートル離れた両パビリオン間に地中通信用管路を活用した水素パイプラインを整備し、NTTパビリオンで製造したグリーン水素を約200メートル離れたパナソニックグループパビリオンへ供給します。グリーン水素は太陽光で発電した電気を水電解して生成し、水素貯蔵装置に蓄えた後、両パビリオンの燃料電池に供給します。

Hydro Q-BiC Liteは、水素サプライチェーンの「つくる」から「つかう」までの設備一式をコンテナ内にコンパクトに収納した水素エネルギー利用システムです。システムは、水素製造装置、水素貯蔵装置、燃料電池で構成し、これらを40フィート相当のコンテナに収容することで、省スペース化を実現しています。貯蔵装置には独自の水素吸蔵合金を利用し、多数の来場者が見込まれるパビリオンにおいて水素を安全に貯蔵。貯蔵装置の蓄電機能により、天候による太陽光発電等の出力変動を吸収し、水素の安定供給を実現します。

当社は、「Hydro Q-BiC Lite」の社会実装に注力することで、水素エネルギーの利用拡大、ひいてはカーボンニュートラル社会の実現に寄与していく考えです。

以上

≪参 考≫

水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC Lite」

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