事業会社マナック株式会社の農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業採択について

2024/10/17  株式会社 マナック・ケミカル・パートナーズ 

2024年10月11日

「改質リグニン」の商用化に向けた大規模製造技術実証 農林水産省中小企業イノベーション
創出推進事業(SBIR)において 22 億円で採択

株式会社木質素研究所は、改質リグニンの大規模製造実証に係る事業計画について、農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業の第2回公募に応募し、このたび採択されました。

本事業では、2027 年度末までに改質リグニンの大規模製造技術を確立するための技術実証に取組みます。実証事業の成果を基に、今後 5 年間を目処に改質リグニンの商用生産を開始し、年間 1 万 6 千 m3のスギ材から 2 千トンの改質リグニンを製造する計画です。

これにより、株式会社木質素研究所は、化石資源由来プラスチックの代替による化石資源の利用抑制や循環型社会の形成に貢献するとともに、スギ未利用材の需要拡大・有効活用による山村地域の収入向上の実現を目指します。

改質リグニンは、国立研究開発法人森林研究・整備機構が開発した日本の固有樹種であるスギ材由来の新素材です。耐熱性や強度、加工性に優れているため、電子材料や繊維強化材用の樹脂など高機能プラスチックとしての活用が可能です。また、改質リグニンを導入した繊維強化材は従来品よりも強度が向上するため、自動車部材の軽量化による燃費向上などの環境適合性を高める効果が期待できます。

事業概要
事業実施者:株式会社木質素研究所(通称:リグニンラボ)(代表取締役:増谷一成、本社:東京都)
事業計画名:森林由来のリグニン系新素材及びその樹脂組成物の大規模製造に向けた技術実証
採択金額:21 億 8,520 万円
事業期間:2024 年~2028 年 3 月
主な事業内容:実証プラント(1,000 トン/年)を建設し、改質リグニン及び改質リグニン樹脂組成物の量産化とコスト削
減を可能とする技術を実証。
実証の場所:愛媛県鬼北町

実証事業は、株式会社木質素研究所を代表とする5者のコンソーシアムで実施します。 コンソーシアムメンバーは以下のとおりです。

株式会社アドバンテック、マナック株式会社、地方独立行政法人大阪産業技術研究所、愛媛県鬼北町

SBIR の採択結果はこちら
(リンク→https://sbir3.jataff.or.jp/koubo/R6/1/kekka/index.html)

木質素研究所(リグニンラボ)について
木質素研究所は、国立研究開発法人森林研究・整備機構の山田竜彦博士(新素材研究拠点長、弊社 CTO)が開発した改質リグニンの商用生産や製造ビジネスの全国展開を目的としたスタートアップです。改質リグニン事業を通じ、国内の再生可能な森林資源から高機能な材料を創り出す活動をリードしてまいります。

<取材対応>
担当者: 福島
メールアドレス: info@lignin-lab.jp

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