プレスリリース 2024 年 10 月 30 日
Apple、M4 ProとM4 Maxを発表
M4 ProとM4 MaxがM4に加わり、パーソナルコンピュータのためにこれまで作られた中で最も先進的なチップファミリーとなります
M4チップファミリーは、パーソナルコンピュータのためにこれまで作られた中で最も先進的なチップのラインナップです。
カリフォルニア州クパティーノ Appleは本日、M4とともに、はるかに電力効率に優れたパフォーマンスと先進的な機能をMacにもたらす、M4 ProとM4 Maxの2つの新しいチップを発表しました。3つのチップはすべて、業界をリードする第2世代の3ナノメートルテクノロジーを使って作られており、これによってパフォーマンスと電力効率が向上します。M4ファミリーのCPUは、世界最速のCPUコアを搭載し、業界で最高のシングルスレッドのパフォーマンスと、劇的に高速化したマルチスレッドパフォーマンスを提供します1。GPUは、前世代で導入された画期的なグラフィックスアーキテクチャを基盤としており、より高速なコアと2倍高速なレイトレーシングエンジンを備えています。M4 ProとM4 Maxは、Macに初めてThunderbolt 5をもたらし、ユニファイドメモリの帯域幅も大幅に増え、最大75パーセント増加しました。前世代より最大2倍高速なNeural EngineおよびCPUに搭載されている強化された機械学習(ML)アクセラレータと組み合わせることで、M4チップファミリーは、プロとAIのワークロードのために驚くようなパフォーマンスを発揮します。さらに、Apple Intelligenceのための圧倒的なパフォーマンスも提供します。Apple Intelligenceは、ユーザーのプライバシーを保護しながら、ユーザーが仕事をしたり、連絡を取り合ったり、自分らしさを表現したりする方法を変革するパーソナルインテリジェンスシステムです。
「AppleシリコンはMacをかつてない高みに引き上げ、その急速な革新はM4 ProとM4 Maxでも続いています。世界最速のCPUコア、非常にパワフルなGPU、史上最速のNeural Engineにより、M4ファミリーの電力効率に優れたパフォーマンスと性能は、業界で最も先進的なチップのラインナップとしてリードを広げます」と、Appleのハードウェアテクノロジー担当シニアバイスプレジデント、ジョニー・スルージは述べています。
M4:並外れたパフォーマンスと新しい機能
起業家、学生、クリエイターなどのために、M4の並外れたパフォーマンスが初めてMacに登場します。M4は、4つの高性能コアと最大6つの高効率コアを備えた最大10コアのCPUを搭載しています。M1より最大1.8倍高速で、SafariやExcelなどの複数のアプリでのマルチタスクが飛ぶように速くなります。10コアGPUは、M1より最大2倍高速な圧倒的なグラフィックス性能を発揮し、写真の編集からAAAゲームのプレイまで、すべてが驚くほど高速でなめらかです。より高速な16コアNeural Engineは、作文ツールのようなApple Intelligenceの機能や、その他のAIワークロードに最適です。
M4は、世界最速のCPUコアと次世代の機械学習アクセラレータを備えた10コアCPUを搭載しています。
M4のGPUは前世代で導入された画期的なアーキテクチャを基盤に設計されており、より高速なコアと2倍高速なレイトレーシングエンジンを備えています。
M4は最大32GBのユニファイドメモリに対応し、より高い120GB/sの帯域幅を備えています。M4ファミリーのディスプレイエンジンは、内蔵ディスプレイに加えて2台の外部ディスプレイに対応するように強化されています。また、M4は最大4つのThunderbolt 4ポートに対応するので、高速なデータ転送を提供し、周辺機器の柔軟性を高めます。
M4のディスプレイエンジンが強化され、内蔵ディスプレイに加えて2台の外部ディスプレイに対応します。
M4 Pro:どのAI対応のWindowsパソコン用チップよりも、はるかにパワフルで高性能
M4 Proは、M4で登場した先進的なテクノロジーを、研究者、デベロッパ、エンジニア、プロのクリエイター、より負荷の高いワークフローを持つその他のユーザーのために、さらに高めました。M4 Proは、最大10の高性能コアと4つの高効率コアで構成される、最大14コアのCPUを搭載しています。M1 ProのCPUより最大1.9倍高速で、最新のAI対応のWindowsパソコン用チップより最大2.1倍高速です2。GPUは最大20コアを搭載し、M4の2倍、最新のAI対応のWindowsパソコン用チップより最大2.4倍速いグラフィックス性能を実現します2。この大幅なパフォーマンス向上により、Xcodeで複数のシミュレータを使ってアプリを開発したりテストしたりするのが、かつてないほど速くなります。また、M4ファミリーのGPUには進化したハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングエンジンが搭載されているので、「Control」のようなゲームが一段と迫力を増し、プロ用の3Dレンダラーはさらに短時間で美しい画像を生成できます。
M4 Proの14コアCPUは、M1 ProのCPUより最大1.9倍高速で、最新のAI対応のWindowsパソコン用チップより最大2.1倍高速です。
M4 Proの20コアGPUは、M4の2倍、最新のAI対応のWindowsパソコン用チップより最大2.4倍速いグラフィックス性能を実現します。
M4 Proは最大64GBの高速ユニファイドメモリと273GB/sのメモリ帯域幅に対応し、これはM3 Proから75パーセントも増加しており、どのAI対応のWindowsパソコン用チップよりも2倍の帯域幅です3。これを、M4ファミリーのより速くなったNeural Engineと組み合わせることにより、デバイス上のApple Intelligenceモデルが圧倒的なスピードで動作します。M4 ProはMacでThunderbolt 5にも対応し、Thunderbolt 4のスループットの2倍以上となる、最大120Gb/sのデータ転送速度をもたらします。AI、ビデオ、コードベースなど、より大きなファイルサイズで作業をするプロフェッショナルのために、M4 Proは、驚くようなパフォーマンスとAppleシリコンの定評ある電力効率を提供します。
M4 Max:プロ向けノートブックのための最もパワフルなチップ
M4 Maxは、プロのワークフローを極限まで押し広げるデータサイエンティスト、3Dアーティスト、作曲家のための究極の選択肢です。最大12の高性能コアと4つの高効率コアを備えた、最大16コアのCPUを搭載しています。M1 MaxのCPUより最大2.2倍高速で、最新のAI対応のWindowsパソコン用チップより最大2.5倍高速です2。GPUは最大40コアを搭載し、M1 Maxより最大1.9倍速く、最新のAI対応のWindowsパソコン用チップより最大で4倍速い驚異的なパフォーマンスを実現します2。これにより、DaVinci Resolve StudioでRAWビデオのノイズ除去を行うといった負荷の高いワークロードをリアルタイムで実行できるようになります。
M4 Maxは、M1 MaxのCPUより最大2.2倍高速で、最新のAI対応のWindowsパソコン用チップより最大で2.5倍高速な16コアCPUを搭載しています。
M4 Maxの強力な40コアGPUは、M1 Maxより最大1.9倍高速で、最新のAI対応のWindowsパソコン用チップより最大4倍高速です。
M4 Maxは最大128GBの高速ユニファイドメモリと最大546GB/sのメモリ帯域幅に対応し、これは最新のAI対応のWindowsパソコン用チップの4倍の帯域幅です3。これにより、デベロッパは約2,000億のパラメータを持つ大規模言語モデルを簡単に操作することができます。M4 Maxの強化されたメディアエンジンは、2つのビデオエンコードエンジンと2つのProResアクセラレータを備えており、ビデオプロフェッショナルのための究極の選択肢となります。M4 Proと同じように、M4 Maxも最大120Gb/sのデータ転送能力を備えたThunderbolt 5に対応します。M4 Maxは最も困難なプロのワークロードをすばやく処理し、Appleシリコンのエネルギー効率により、ノートブックの卓越したバッテリー駆動時間を実現します。
M4 Maxの強化されたメディアエンジンは、2つのビデオエンコードエンジンと2つのProResアクセラレータを備えています。
AppleシリコンのパワーがApple Intelligenceを実現
M4、M4 Pro、M4 MaxはApple Intelligenceのために設計されています4。Apple IntelligenceによってMacの新しい時代が幕を開け、パーソナルコンピュータにパーソナルインテリジェンスがもたらされます。パワフルな生成モデルと業界初のプライバシー保護を組み合わせ、Apple Intelligenceは、AppleシリコンのパワーとNeural Engineを活用して、ユーザーがMacで仕事をしたり、連絡を取り合ったり、自分らしさを表現したりする新しい方法を可能にします。Apple Intelligenceは、macOS Sequoia 15.1で提供され、英語(米国)で利用できます。システム全体で使える作文ツールにより、ユーザーは、ほとんどすべての文章を書く場面で、書き直し、校正、要約を通じて、言葉づかいに磨きをかけることができます。新しく再設計されたSiriを使うと、ユーザーはリクエストの方法を声とテキストの間でスムーズに移行でき、一日を通してタスクをより速くこなせるようになります。また、SiriはMacやその他のApple製品に関する何千もの質問に回答できます。新しいApple Intelligenceの機能は12月に提供開始され、さらに多くの機能が今後数か月の間に提供開始されます。Image Playgroundは、楽しいオリジナルの画像を作り出す新たな方法をもたらし、ジェン文字ではカスタマイズした絵文字を瞬時に作成できます。Siriは、システム全体でアクションを実行し、ユーザーのパーソナルコンテクストを参照してユーザーに合わせたインテリジェンスを提供できるようになり、さらに有能になります。12月に、Siriと作文ツールにChatGPTが統合され、ユーザーはツール間を行き来しなくてもChatGPTの専門知識にアクセスできるようになります。
システム全体で使える作文ツールにより、ユーザーは、ほとんどすべての文章を書く場面で、書き直し、校正、要約を通じて、言葉づかいに磨きをかけることができます。
Apple Intelligenceが、あらゆる段階でユーザーのプライバシーを保護しながら、そのすべてをこなします。その中核はデバイス上の処理であり、より複雑なタスクでは、プライベートクラウドコンピューティングによってAppleの一段と大規模なサーバベースのモデルへのアクセスをユーザーに提供し、画期的な個人情報保護も提供します。さらにユーザーは、アカウントを作成しなくても無料でChatGPTにアクセスできます。プライバシー保護が組み込まれており、ユーザーのIPアドレスは匿名化され、OpenAIはリクエストを保存しません。自分のアカウントとの連携を選択したユーザーには、OpenAIのデータ利用に関するポリシーが適用されます。
より良い環境のために
M4、M4 Pro、M4 Maxの電力効率の高いパフォーマンスにより、まったく新しいMacBook Proのラインナップはエネルギー効率に関するAppleの高い基準を満たし、最大24時間のバッテリー駆動時間を実現します5。その結果、電源への接続が必要な時間が短くなり、Macのライフサイクル全体で消費するエネルギーが少なくなります。また、iMacやMac miniなどのデスクトップシステムでは、Appleシリコンのエネルギー効率により、使用するエネルギーの総量も減少します。今日、Appleはカーボンニュートラルなグローバル企業であり、野心的な目標であるApple 2030の一環として、2030年までにApple全体のカーボンフットプリントにおいてカーボンニュートラルにするよう取り組んでいます。
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Media
Appleについて
Appleは1984年にMacintoshを登場させ、パーソナルテクノロジーに革命を起こしました。今日Appleは、iPhone、iPad、Mac、AirPods、Apple Watch、Apple Vision Proにより世界のイノベーションを牽引しています。Appleの6つのソフトウェアプラットフォーム──iOS、iPadOS、macOS、watchOS、visionOS、tvOS──はすべてのApple製品でシームレスな体験を提供するとともに、App Store、Apple Music、Apple Pay、iCloud、Apple TV+といった画期的なサービスで人々の可能性を拡げています。Appleの15万人以上の社員は世界で最も素晴らしい製品を創り出すこと、そして自分たちが生まれてきた世界をさらに良いものとして次世代へ残すことに邁進しています。iPhone商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
- 流通している競合システムと特定の業界標準ベンチマークを使用し、2024年10月にAppleが実施したテスト結果によります。
- 特定の業界標準ベンチマークを使用し、2024年10月にAppleが実施したテスト結果によります。AI対応のWindowsパソコン用チップのパフォーマンスデータは、Core Ultra 7 258V搭載MSI Prestige 13 AI+ Evo(A2VMG-014US)のテスト結果です。
- 2024年10月現在流通している競合チップの公表されている技術仕様にもとづきます。
- Apple Intelligenceは、M1以降を搭載したMac向けに無料のソフトウェアアップデートとして提供され、デバイスとSiriの言語を英語(米国)に設定した場合、世界中の多くの地域でアクセスできます。初期機能は、macOS Sequoia 15.1でベータ版が提供され、さらに多くの機能が今後数か月の間に提供開始されます。Apple Intelligenceは、迅速に対応言語を増やしています。12月に、オーストラリア、カナダ、アイルランド、ニュージーランド、南アフリカ、英国で英語のローカライズに追加対応します。4月には、ソフトウェアアップデートにより対応言語を拡張し、1年間でさらに多くの言語に対応します。日本語、中国語、英語(インド)、英語(シンガポール)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語などの言語に対応する予定です。
- 2024年8月から10月にかけてAppleが実施したテスト結果によります。バッテリー駆動時間は使用条件と構成によって異なります。詳しくはapple.com/jp/macbook-proをご覧ください。
お問い合わせ先
Apple Japan 広報部
press@apple.co.jp
03-4345-2000
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