2024 年 10 月 29 日
株式会社イメージワン
低コストで高精度な地図作成が可能な3次元データ計測システムの販売を開始
自動運転向け 3 次元地図技術を開発するスタートアップ、
マップフォー社との代理店契約を締結 「ヘルスケアソリューション」「地球環境ソリューション」を主要事業とする株式会社イメージワン(本社:東京都品川区、代表取締役社長:川倉 歩、以下「当社」)は、名古屋大学発のスタートアップ 株式会社マップフォー(本社:愛知県名古屋市 共同代表:橘川 雄樹、田中 一喜、以下「マップフォー社」)が開発した、低コストで高精度な地図作成を行うことが可能な3次元データ計測システム「SEAMS」の販売を開始いたしました。
測量・地図作成サービスは、GPS、LiDAR、航空および衛星画像、地理情報システムなどの高度な技術を利用し、建設、土地開発、環境モニタリング、資源管理などの様々な産業に重要なデータを提供するために不可欠なサービスです。世界市場は、2023 年において約6兆円と推定され、2030 年には現在より 30%以上拡大すると予測されています。※1
今回の代理店契約により、当社はマップフォー社が開発する3次元空間情報を収集するデータ計測システム「SEAMS」の販売を開始いたします。「SEAMS」は、従来システムよりも低コストかつ速く、高精度な地図作成を可能にするため、測量会社、電力会社、ゼネコン、鉄道会社、プラント事業など、幅広い業界での利用が期待されています。また、SEAMS で収集したデータから 3 次元点群地図を作成するソフトウェア「MAP IV Engine」(マップフォー社開発)とのパッケージでの提供により、ユーザーは効率的かつ簡便にシステムを導入することができます。
●SEAMS LX(車載モデル)
3 次元データ計測システムの車載モデルで、高精度なデータ収集と作業効率の向上を両立し、低コストで導入が可能な製品です。複数のカメラや LiDAR を搭載し、走行中に周囲の 3 次元形状や全方位画像、位置情報を同時に取得することができます。これにより、電力・道路インフラ設備の保全管理や建設、測量業界向けに、精密な 3 次元データを提供するための計測が可能です。
●SEAMS ME(ウェアラブルモデル)
3 次元データ計測システムのウェアラブルモデルで、歩行しながらの計測が可能な製品です。軽量で持ち運びが容易なため、狭い場所や複雑な地形でも操作しやすく、都市部や屋内外の様々な環境に対応可能で、測量会社や建設業界など、細部までの地図作成が求められる現場での計測が可能です。
●MAP Ⅳ Engine(ソフトウェア)
マップフォー独自の SLAM アルゴリズム※2を使用した、3 次元点群地図作成ソフトウェアです。SEAMS に搭載された 3D LiDAR で計測されたデータから、実世界の形状や物体を 3 次元点群として精密に取得します。さらに、RTK-GNSS や IMU(慣性計測装置)を組み合わせることで、より高い精度が求められる公共測量にも対応しています。
SEAMS LX は「作業規定の準則」※3および「マルチ GNSS 測量マニュアル(案)」※4を用いて公共測量が可能です(確認期日:2024 年 7 月)。
※1:株式会社グローバルインフォメーション 測量・地図作成サービスの世界市場
https://www.gii.co.jp/report/go1526373-surveying-mapping-services.html (1米ドル 150 円で換算)
※2:SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)アルゴリズムとは、移動するデバイス(ロボット、ドローン、車両など)が、周囲の環境の地図を作成しながら、自身の現在位置を同時に推定する技術。この技術は、自律移動やナビゲーションシステムの核となっており、特に GPS が届かない環境や未知の場所での利用に有効。
※3:国土交通省国土地理院 作業既定の準則について
https://www.gsi.go.jp/gijyutukanri/gijyutukanri41018.html
※4:国土交通省国土地理院 マルチ GNSS 測量マニュアル(案) ―近代化 GPS、Galileo 等の活用― 令和2年6月 https://www.gsi.go.jp/common/000258806.pdf
マップフォー社は、3 次元地図・環境認識技術を社会実装する目的で 2016 年に設立されました。「社会の変革と創造へ、技術で導く。」をビジョンに、自動運転分野をはじめ、測量、インフラ、ロボティクスなど幅広い分野に、実世界のあらゆる 3 次元空間情報の認識技術「空間知能」を提供しています。
公式サイト
:https://www.map4.jp 公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2667/tdnet/2514259/00.pdf