沖縄県石垣市でデマンド交通の実証運行を開始
~北部地区-市街地間のアクセス向上によるQoL向上を目指して~
2024/11/05
丸紅株式会社
丸紅と沖縄県石垣市(市長:中山 義隆)は、石垣市北部地区と南部に位置する市街地を結ぶ石垣市デマンド交通の社会実装に向けた実証運行を開始します。
出発式の様子
概要
丸紅は石垣市と共に、2024年11月6日から2025年2月5日の3カ月間、石垣市の北部地区と南部の市街地の間で事前に設定された約350カ所の停留所間を、住民の予約に応じてドアツードアで送迎するデマンド交通の実証運行を行います。
背景・意義
石垣市の北部地区は、路線バスの運転手不足などにより十分な運行本数を確保することが難しく、住民は自家用車の利用を余儀なくされているものの、住民の高齢化も進んでいるため、交通網の整備は喫緊の課題です。この社会課題解決に向けて、丸紅と石垣市でデマンド交通の実証運行を行い、デマンド交通の導入による地域の活性化を目指すとともに、将来的な自動運転の導入も含めた交通網の整備について調査します。また、デマンド交通の試験走行前後で、北部住民の外出頻度や消費金額、幸福度などの変化についても調査を行い、デマンド交通による住民の生活の質(Quality of Life)向上への貢献について、筑波大学システム情報系社会工学域谷口綾子研究室との共同研究による定量的な考察を行います。
今後の展望
デマンド交通は、タクシーの利便性と路線バスの効率性を兼ね備えた新しい交通手段として近年注目を浴びている交通サービスであり、地域の活性化のみならず、地域住民のQoL向上への貢献が期待されています。丸紅は本実証の成果をもとに、デマンド交通と自動運転を組み合わせた新たな交通システムの開発を念頭に置き、将来のモビリティ社会の発展を目指します。