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インダクタ: 業界最小サイズの電源系薄膜インダクタの開発と量産
- 電源回路に使用されるインダクタとして業界最小サイズ*
- 低損失金属磁性材料で高い電源効率を実現
- 薄膜工法による高精度な内部電極形成
※実際の製品にTDKのロゴは刻印されていません
2024年12月12日
TDK株式会社(社長:齋藤 昇)は、ウェアラブル用小型薄膜インダクタ 「PLE856Cシリーズ」(L0.8mm×W0.45mm×H0.65mm)を開発し、2024年12月より量産を開始したことを発表します。
ウェアラブル機器のワイヤレスイヤホンやスマートウォッチ等は、近年の多機能化、高性能化により部品点数は増加する一方、部品の実装スペースは限られているため、電子部品の小型化が求められています。これらの機器はリチウムイオン電池をバッテリーとして電源回路を構成しています。その電源回路に使用されるインダクタにおいて当社は「PLE856Cシリーズ」で業界最小サイズを実現し、機器設計の省スペース化、軽量化に貢献します。従来製品「PLEA67Bシリーズ」(L1.0mm×W0.6mm×H0.8mm)と比較して、実装面積比で40%、体積比で50%小型化しました。
当製品は、小型サイズでありながらTDK独自の薄膜工法技術により内部電極となる導体パターンの高精度な形成を実現しました。また、低損失金属磁性材料により消費電力を抑制し、電源回路の高効率化に貢献します。
今後もウェアラブル機器用に薄膜工法の特長を活かしたさらなる小型化と最適化設計による高特性インダクタの開発を推進し、豊富なラインアップの拡充で市場ニーズに対応して参ります。
*2024年12月現在、TDK調べ。
主な用途
- ワイヤレスイヤホン(TWS)、スマートウォッチ、AR/VR、小型電源モジュール、小型通信モジュール
主な特長と利点
- 電源回路に使用されるインダクタとして業界最小サイズを実現し省スペース化に貢献
- 低損失金属磁性材料で高い電源効率を実現
- 薄膜工法による高精度な内部電極形成
主な特性
製品名 | インダクタンス [μH] ±20% | 直流抵抗 [m ohm] Typ. | 直流抵抗 [m ohm] max. | Isat [A] Typ. | Isat [A] max. | Itemp [A] Typ. | Itemp [A] max. |
PLE856CBAR47M-1PT00 | 0.47 | 180 | 210 | 0.72 | 0.62 | 0.90 | 0.80 |
PLE856CBA1R0M-1PT00 | 1.0 | 350 | 420 | 0.52 | 0.42 | 0.72 | 0.62 |
PLE856CCA1R5M-1PT00 | 1.5 | 450 | 520 | 0.40 | 0.33 | 0.62 | 0.52 |
Isat: インダクタンス変化率に基づく場合(初期L値より30%低下)
Itemp: 温度上昇に基づく場合(自己発熱による温度上昇40 °C)
生産・販売計画
- サンプル価格 :20円/個(税抜)
- 生産拠点 :日本
- 生産予定 : 1,000万個/月(当初)
- 生産開始 : 2024年12月
TDK株式会社について
TDK株式会社(本社:東京)は、スマート社会における電子デバイスソリューションのリーディングカンパニーを目指しています。 独自の磁性素材技術をそのDNAとし、最先端の技術革新で未来を引き寄せ(Attracting Tomorrow)、社会の変革に貢献してまいります。
当社は各種エレクトロニクス機器において幅広く使われている電子材料の「フェライト」を事業化する目的で1935年に設立されました。主力製品は、積層セラミックコンデンサ、アルミ電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、インダクタ、フェライトコア、高周波部品、ピエゾおよび保護部品等の各種受動部品をはじめ、温度、圧力、磁気、MEMSセンサなどのセンサおよびセンサシステムがあります。さらに、磁気ヘッドや電源、二次電池などです。これらの製品ブランドとしては、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDK-Lambdaがあります。
アジア、ヨーロッパ、北米、南米に設計、製造、販売のネットワークを有し、自動車、産業電子機器、コンシューマー製品、そして情報通信機器など幅広い分野においてビジネスを展開しています。2024年3月期の売上は約2兆1,030億円、従業員総数は全世界で約101,000人です。
報道関係者の問い合わせ先
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伊藤 | TDK株式会社 広報グループ | +81 3 6778-1055 | TDK.PR@tdk.com |