デンソー、東急コミュニティーとBEV・PHEV向け充電システムを活用した集合住宅向け充電サービスの実証を開始
~充電サービス事業のモデル確立を通じてカーボンニュートラルな社会づくりに貢献~
2024年12月19日
株式会社デンソー(本社:愛知県刈谷市、代表取締役社長:林 新之助、以下、デンソー)は、株式会社東急コミュニティー(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:木村 昌平、以下、東急コミュニティー)が管理する首都圏のマンションにて、デンソーが開発中のBEV*1・PHEV*2向け充電システム(以下、充電システム)を活用した集合住宅向け充電サービスの実証を、2025年1月より開始いたします。
近年、車両の電動化が急速に進む中、経済産業省は2030年までに集合住宅や月極駐車場などに10~20万口の充電機器設置*3を目指すなど、充電サービス・インフラの整備が社会全体での課題となっています。
デンソーは、集合住宅への充電機器導入を促進するために、いつ、だれが、どれだけ充電したかなど充電状況を明確に把握することに加え、建物の契約電力の余力を測定し、効率的に充電するシステムを整備することが重要だと考えています。そこで、不動産管理大手の東急コミュニティーと協力し、長期にわたって安心して利用できる集合住宅向け充電サービスのモデル確立に向けた実証を開始します。
本実証では、デンソーが個人認証、電力計量、エネルギーマネジメント機能を備えた充電システムを提供し、東急コミュニティーがそのシステムを活用して充電サービスを運営します。これにより、充電サービスも含めたマンション管理に関する様々なサービスを一元管理する体制を実現し、東急コミュニティーが将来的に集合住宅向け充電サービスを開始するための基盤を整えます。また、デンソーは本実証を通じて、集合住宅における電動車の充電環境を整備とエネルギー効率の向上を目指します。
■実証の概要
東急コミュニティーが管理する首都圏のマンション2棟の平置き駐車場*4に6kW普通充電器と充電システムを設置し、実証を通じて実用化に向けた改善点を特定し、運用や課金、管理方法などについてシステムの最適化を検証します。
■実証期間
2025年1月から約2年間を予定
■充電システムの主な機能:
1.正確な充電量の計測
・個人認証機能により、登録した利用者のみが充電可能
・充電に要した電力および時間を詳細に計測
2.建物の電力使用状況に応じたエネルギーマネジメント
・建物の電力を計測し、電力を効率的に使う充電を実現
デンソーは、今後も業界の枠を超えたパートナー企業との連携を通じて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
*1ガソリンを使わず電気のみを使って走る電気自動車のこと
*2近距離移動ではBEVと同様にガソリンを使わず、電気のみで走行することができるプラグインハイブリッド車のこと
*3経済産業省 新築集合住宅における電気自動車等用充電設備の積極的な設置について
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/automobile/new_built_apartment.html
*4地面に直接車両を駐車できる駐車場のこと
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