宇宙戦略基金事業 技術開発テーマの実施機関を決定

2024/12/20  宇宙航空研究開発機構(JAXA) 

宇宙戦略基金事業 技術開発テーマの実施機関を決定

2024年(令和6年)12月20日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙戦略基金に係る政府の基本方針・実施方針を踏まえ、民間企業・大学・国立研究開発法人等に対して、技術開発テーマの公募を実施しており、このたび、下記の技術開発テーマについて、審査会において、提案された各技術開発課題の審議を行い、実施機関を決定しました。

技術開発テーマ : 将来輸送に向けた地上系基盤技術 (文部科学省計上分)

概要 : 基本方針で定められている「国内で開発された衛星や海外衛星、多様な打上げ需要に対応できる状況を見据え、低コスト構造の宇宙輸送システムを実現」するための打上げ高頻度化を可能としつつ、従来の地上系システムに再使用をはじめとする革新的な機能を付加することの実現に向けて、再使用機体の洋上回収の実現を見据えたうえで必要となる基盤技術開発を推進する。

詳細 : https://fund.jaxa.jp/techlist/theme6/

A)再使用機体の回収系に係る地上系基盤技術開発

実施機関(代表機関) 技術開発課題名
日本郵船株式会社
(研究代表者:山本 泰)
再使用型ロケット利用に向けた洋上回収船に係る要素技術構築

技術開発テーマ : 衛星量子暗号通信技術の開発・実証 (総務省計上分)

概要 : 基本方針で定められている「革新的な衛星基盤技術の獲得により我が国の国際競争力を底上げ」等に寄与する、将来的な商用化を見据えた量子暗号通信技術の確立に向け、衛星を活用した距離に依らない堅牢な量子暗号通信網の構築を目指し、衛星搭載可能な量子暗号通信機器や可搬型地上局等を開発・実証する。

詳細 : https://fund.jaxa.jp/techlist/theme10/

実施機関(代表機関) 技術開発課題名
国立研究開発法人情報通信研究機構
(研究代表者:藤原 幹生)
情報理論的安全な鍵共有を可能とする小型・低軌道衛星の研究開発

技術開発テーマ : 高精度衛星編隊飛行技術 (文部科学省計上分)

概要 : 基本方針で定められている「革新的な衛星基盤技術の獲得により我が国の国際競争力を底上げ」すること等に向けて、高精度編隊飛行技術を用いた事業・ミッション構想を、関連技術の共通基盤化・高度化とともに推進し、世界最高水準の編隊飛行技術の獲得を目指す。

詳細 : https://fund.jaxa.jp/techlist/theme16/

実施機関(代表機関) 技術開発課題名
インターステラテクノロジズ株式会社
(研究代表者:稲川 貴大)
超多数機の精密制御が可能な編隊飛行技術の構築と宇宙実証
東京大学
(研究代表者:五十嵐 哲)
SEIRIOSによる超高精度編隊飛行衛星制御技術の獲得
東海国立大学機構名古屋大学
(研究代表者:稲守 孝哉)
半永久的Software Defined編隊飛行と宇宙MIMO通信への展開

 他の技術開発テーマについても、順次、実施機関を公表する予定です。詳しくは、宇宙戦略基金Webサイトにて情報発信いたします。
宇宙戦略基金Webサイト

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