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株式会社ispace 代表取締役 CEO & Founder袴田 武史 2025年 年頭所感
2025年1月1日
~未来を切り拓くために~
?新年あけましておめでとうございます。
2025年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
今年、ispaceは「Mission 2?“SMBC x HAKUTO-R VENTURE MOON(以下ミッション2)」の打ち上げという、まさに歴史的な挑戦からスタートします。
私たちは2023年のミッション1軟着陸の失敗に臆することなく、経験からの学びを活かし、再起 ? RESILIENCE – を遂げました。誰かに未来をゆだねるのではなく、再挑戦するための新たな章の幕を、自分達の手で開きます。共に歩み続けてくれる全ての従業員、ご家族の皆さま、ビジョンに共感し信じ続けてくれる株主、HAKUTO-Rパートナー、政府関係者並びにお客様と共に、このミッション2を成功させます。
これまでの道のりを振り返ると、感慨深さと、静かな誇りを感じます。昨年、私たちはミッション2で打ち上げるRESILIENCEランダーおよびTENACIOUSローバーを完成させ、打ち上げ準備の最終段階まで到達しました。また、未来への土台を築くべく、数々の挑戦に対しても従業員一同は恐れることなく、後続するミッションおよび事業を大きく着実に進捗させるために献身的に取り組み、準備を進めた一年となりました。
資金面では、新たに約270億円の資金を調達し、今後も持続安定的な事業運営の実現を目指してまいります。当社の米国法人はTeam Draperの一員として、アメリカ航空宇宙局(NASA)の商業月面輸送サービス(CLPS: Commercial Lunar Payload Services)のタスクオーダーCP-12のサービス提供に向けて、2026年のミッション3の準備を着々と進めています。また、経済産業省が実施する「中小企業イノベーション創出推進事業」SBIRプログラムの支援を受けながら開発を進める2027年のミッション6も進捗しており、ispaceの描く将来のビジネス基盤は順調に固められています。
これらの成果はステークホルダーの皆さまによるご支援・ご協力なくして実現出来ませんでした。この場を借りて心より感謝申し上げます。
宇宙探査の未来を創り、後に続く世代さらには人類の未来へつながる一歩を踏み出すことは、私たちに託された使命だと思っています。ispaceは今年、ミッション2で挑む月着陸への再挑戦、そして初の月面探査挑戦を通じて世界中に興奮を届け、歴史を刻む年にしてまいります。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
深い感謝と揺るぎない信念を込めて。
袴田武史
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