北村外務報道官会見記録 (1月15日15時45分) - ●冒頭発言 ●(1)米国・カリフォルニア州における山火事被害に対する支援 ●(2)第18回日本国際漫画賞受賞作品の決定 ●米国・カリフォルニア州における山火事被害に対する支援

2025/01/15  外務省 

記者会見

北村外務報道官会見記録

(令和7年1月15日(水曜日)15時45分 於:本省会見室)

冒頭発言

(1)米国・カリフォルニア州における山火事被害に対する支援

【北村外務報道官】本年初めての会見となります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
冒頭、私(北村外務報道官)から、2点ございます。
まずは、米国・カリフォルニア州におけます山火事に関してです。
官房長官からも発表しておりますけれども、この度、我が国は、被災者の方々の救援支援として、米国赤十字社を通じ、200万ドルの支援を行うことを決定しました。
この機会に、カリフォルニア州の山火事によりもたらされている甚大な被害に関して、米国政府及び米国国民の皆様に対して、改めてお見舞いを申し上げます。
我が国としては、被災者の救援及び被災地の一日も早い復興に向けて、積極的に支援を行ってまいります。
この困難な時に、日本は、米国、米国国民とともにあります。

(2)第18回日本国際漫画賞受賞作品の決定

【北村外務報道官】2点目は、日本国際漫画賞についてです。
外務省は、2007年(平成19年)に、日本国際漫画賞を創設し、優秀な海外の漫画作品を、外務大臣名で表彰してきています。
本年度、これは第18回目になりますけれども、95の地域と国から、過去最多となる716作品の応募がありました。毎年、アジア、中南米、欧州等、幅広い地域から応募がありますけれども、今回は、新たな、初めて応募する国として、イエメン、ドミニカ国、ナミビア、バルバドス、ラオス、ルクセンブルク、赤道ギニア、この7か国から初めての応募がありました。
そして、今般、審査委員会により、ブラジルから応募されたヒロ・カワハラさん、この方は男性でペンネームですが、この方の『森の人魚』というタイトルの作品が最優秀賞に選ばれました。また、優秀賞は、タイ、台湾、チリから応募された3作品に決定しました。その他の受賞作品につきましては、後日、日本国際漫画賞のホームページで発表する予定にしています。
また、国際交流基金を通じ、最優秀賞及び優秀賞受賞者、計4名の方々を日本にお招きし、授賞式を3月に都内で開催する予定です。
申し上げるまでもなく、日本の漫画は、世界の各国・地域で人気が高くなっています。日本文化や日本語学習への関心を持ってもらう良いきっかけとなっていると考えています。外務省としては、漫画を通じた国際交流の推進を後押しすべく、この日本国際漫画賞を通じ、漫画の普及に努めてまいります。
私(北村外務報道官)からは、以上です。

米国・カリフォルニア州における山火事被害に対する支援

【共同通信 阪口記者】 冒頭にもご発言ありました、米国のカリフォルニア州の山火事についての支援について伺いたいと思います。支援を決められた、米国への支援は、あまり多くはないかと思うんですけれども、支援を決められた理由について改めて伺いたいのと、過去、どういった例があったのか、その2点について、よろしくお願いいたします。

【北村外務報道官】今般の山火事被害を受け、我が国としては、米国政府、そして、カリフォルニア州政府と緊密に意思疎通を行ってきていますが、そうした中で、現地での支援活動に従事しています米国赤十字社、そこからの要請があったことも踏まえ、同団体を拠出先として、今回200万ドルの支援を決定したところです。
具体的には、これも官房長官会見で御紹介しているかと思いますけれども、被災地の安全な避難場所、あるいは食料、被災者への精神的なサポートの提供、そういったものを現地のニーズを踏まえて、支援活動として実施する予定になっているところです。
また、もう一つ御質問がありました過去の支援実績ですが、網羅的なリストは、今、手元にありませんけれども、一例を申し上げますと、これは同じく米国ハワイで、2023年8月に、マウイ島で山火事が発生をしました。その際に、米国赤十字社及び特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォーム(JPF)、そこを通じて、合計総額200万ドル規模の支援を行っているところです。
また、去年、2024年の4月、台湾の東部で地震が発生した際にも、日本台湾交流協会を通じ、100万ドル規模の緊急無償資金協力、これを支援として実施したところです。