KVMを利用した仮想化基盤を管理・運用するためのサービス「Prossione Virtualization(TM)」の提供開始 [NTTデータグループ]

背景

仮想化基盤の製品市場は急速に変化しており、製品再選定の機会が増えています。また、経済安全保障の観点から、自国・自社でコントロール可能なシステムを実現する「システム主権の確保」の必要性が高まっています。これに伴い、製品の透明性を確保するためにOSSであるKVMを利用してオンプレミス環境上に仮想化基盤を構築するケースが増加しています。このような状況下で、NTTデータグループはOSSサポートサービスを実現する高スキルエンジニアのノウハウとKVMを利用したシステム開発・運用の経験を生かし、KVMを利用した仮想化基盤を管理・運用するためのサービス「Prossione Virtualization」を2025年7月より提供開始します。なお、NTTデータグループは社内システムの一部に「Prossione Virtualization」を先行適用しており、この実績を踏まえ、このたび、サービス提供を開始する運びとなりました。

概要

「Prossione Virtualization」では、KVMを利用した仮想化基盤の管理・運用が簡易に行える「Prossione Virtualization Manager」と、長期運用を実現するサポートサービスを提供します。これによりシステム運用者は、従来では高度な専門スキルが必要であった複数のホストサーバの管理や仮想マシンの移動などの操作、高可用構成の実現などを画面上から実行可能になります。

本サービスの特長は下記4点です。

• ホストサーバ・仮想マシンの一元管理
  複数のホストサーバや仮想マシン、ストレージ、ネットワークなどの状態監視や構成管理をWeb画面およびAPIにて一元管理可能にし、運用の煩雑さを解消します。
• 高度な運用作業の実現
  仮想マシンの別ホストサーバへの移動や仮想化基盤の構築・アップデート作業など、複雑な運用作業を画面から一貫して実行できます。これにより、高度な専門性を必要とする運用を、高いスキルレベルを要さずに実現できます。
• 高可用構成を標準的に実現
  ホストサーバ等のハードウェア故障時に、故障したホストサーバ上で動作していた仮想マシンを別のホストサーバ上で動かす仕組みを提供します。これにより、従来仮想マシンごとに個別検討が必要だった作りこみの手間を解消します。
• 継続的なアップデートと高度な長期サポートサービス
  ソフトウェアアップデートによる新機能の追加対応を提供します。また、サポートサービスとしてNTTデータグループの専門技術者によるトラブルシューティングなど高水準の技術問い合わせ対応を提供します。これにより複雑な課題を解決でき、安定したシステム運用を実現できます。ご要望に応じて、長期サポートの提供も可能です。

2025年7月に提供を予定している本サービスのメニューは下記です。

Prossione Virtualization Managerについて

本サービスに含まれる製品「Prossione Virtualization Manager」は、複数のサーバ上の仮想マシンを一元管理・運用するための直感的なユーザーインターフェースを提供します。これによりKVMを利用した仮想化基盤をより多くのシステム運用者が管理・運用できるようになります。

図：Prossione Virtualization Managerの利用イメージ

今後について

NTTデータグループはサービス提供開始後も順次製品の機能を拡充させ、「Prossione Virtualization」を通して、KVMを利用した仮想化基盤の導入障壁を解消し、システム主権の確保と長期的な安定運用の両立を実現します。

注釈

• 「Prossione Virtualization」および「Prossione Virtualization Manager」は株式会社NTTデータグループの商標です。
• その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータグループ
技術革新統括本部
Innovation技術部
田中、梶波、福久
E-mail：prossione-support@hml.nttdata.co.jp