科学技術振興機構報 第1763号
令和7年4月8日
東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)
戦略的創造研究推進事業における2025年度新規研究領域と研究総括の決定
および研究提案の募集について
ポスト
JST(理事長 橋本 和仁)は、文部科学省が設定した2025年度戦略目標を受け、戦略的創造研究推進事業「CREST」「さきがけ」および「ACT-X」において、新たに10の研究領域を設定し、その研究総括を決定しました。この10研究領域を対象として、2025年度の研究提案募集を2025年4月8日(火)から開始します。
本事業は、社会・経済の変革をもたらす科学技術イノベーションを生み出す、新たな科学知識に基づく革新的技術のシーズを創出することを目的とした基礎研究を推進します。国(文部科学省)が戦略目標を設定し、その下に推進すべき研究領域と研究領域の責任者である研究総括(プログラムオフィサー)をJSTが定めます。研究提案は研究領域ごとに募集し、研究総括が領域アドバイザーらの協力を得ながら選考します。
研究領域の下、「CREST」では選定された研究代表者が研究チームを編成して、「さきがけ」では研究者が個人で、研究を推進します。「ACT-X」は優れた若手研究者を見いだして育成するプログラムであり、研究総括および領域アドバイザーの助言・指導の下、若手研究者の個人研究を支援するものです。
なお2025年度の研究提案の募集は、2025年度に発足した新規研究領域と併せて、2023年度、2024年度に発足した研究領域についても実施します。
今回、新たに設定する研究領域は以下の通りです。
CREST
- 「ゆらぎの導入・制御による機能性材料の創製」(研究総括:佐々木 高義)
- 「実環境知能システムを実現する基礎理論と基盤技術の創出」(研究総括:尾形 哲也)
- 「人とAIの共生・協働社会を実現する学際的システム基盤の創出」(研究総括:和泉 潔)
- 「異分野融合による超生体組織の創製と新機能の創出」(研究総括:秋吉 一成)
さきがけ
- 「量子物質」(研究総括:齊藤 英治)
- 「ゆらぎの理解と制御による材料革新」(研究総括:常行 真司)
- 「実世界知能システムの基盤創出」(研究総括:原田 達也)
- 「人とAIの共生・協働社会を構成する要素研究と基盤技術の創出」(研究総括:山下 直美)
- 「多細胞動態の理解と制御による超生体組織の創出」(研究総括:永樂 元次)
ACT-X
- 「生体機能の理解とデザイン」(研究総括:伊川 正人)
<募集期間>
2025年4月8日(火)~ 5月27日(火)正午(さきがけ・ACT-X)
2025年4月8日(火)~ 6月3日(火)正午(CREST)
研究提案募集の詳細については、プレスリリース資料および下記ウェブサイトを参照してください。
URL https://www.jst.go.jp/kisoken/boshuu/teian.html
<プレスリリース資料>
<お問い合わせ先>
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