ニュースリリース
LumenとIBM、ビジネス向けのスケーラブルなAIの提供に向け協業
エッジでの推論を実現するAIソリューションを開発し、企業のAI拡張に伴うコストとセキュリティーの課題克服を支援
2025年05月 7日
【米国ニューヨーク州アーモンク- 2025年5月6日(現地時間)発】
Lumen Technologies社 と IBM は、本日、IBMのAI製品ポートフォリオであるwatsonxとLumenのエッジ・クラウド・インフラストラクチャーおよびネットワークを統合し、エッジでのエンタープライズ・グレードのAIソリューションを開発するための新たな協業について発表しました。LumenとIBMは協力して、強力でリアルタイムなAI推論をデータの生成場所に近づけることを目指しており、企業がAIの導入を拡大し、顧客体験を向上させる際に、コストやレイテンシー、セキュリティーの障壁を克服できるよう支援します。
Lumenは、新興のAIエコノミーのバックボーンとして機能する低遅延、高スループットのインフラストラクチャーを提供します。エッジ向けに最適化された新しいAI推論ソリューションは、IBM watsonxテクノロジーをLumenのエッジ・データセンターに展開し、Lumenのマルチクラウド・アーキテクチャーを活用することで、金融サービスやヘルスケア、製造、小売業のお客様が、大量のデータをほぼリアルタイムで分析し、レイテンシーを最小限に抑えることができるようにします。これにより、企業は、データの生成場所の近くでAIモデルを開発、展開可能になり、データの制御とセキュリティーを維持しながらよりスマートな意思決定を促進し、AIイノベーションを加速させることができます。
Lumenの最高マーケティングおよび戦略責任者であるライアン・アスドゥーリアン(Ryan Asdourian)氏は、次のように述べています。「企業のリーダーは、AIを探求するだけでなく、AIを迅速かつコスト効率よく、安全に拡張する必要があります。IBMのAIイノベーションとLumenの強力なネットワーク・エッジを組み合わせることで、ビジョンを行動に移し、企業はデータがどこにあってもリアルタイムのインテリジェンスを活用し、イノベーションを加速し、よりスマートで迅速な顧客体験を提供できるようになります」
エッジでの生成AIの力を解き放つ
Lumenのエッジ・ネットワークは、5ミリ秒以下のレイテンシーで、主要なクラウド・プロバイダーや企業のロケーションへの直接接続を提供します。IBM watsonxと組み合わせることで、このインフラストラクチャーはリアルタイムのAI処理を実現する可能性を秘めており、パブリッククラウドへの依存に伴うコストとリスクを軽減します。
IBM Consultingは、推奨システム・インテグレーターとして、テクノロジーや領域、業界への深い専門知識を通じて、導入規模の拡張やコストの削減、AI機能のフル活用に向けたお客様の取り組みを支援します。
IBMのアメリカ大陸・テクノロジー担当ゼネラル・マネージャーであるアダム・ローレンス(Adam Lawrence)は、次のように述べています。「Lumenとの取り組みは、データが存在する場所にエンタープライズ・グレードのAIとハイブリッドクラウドの力を持ち込むことで、お客様のニーズに対応するという注力の姿勢を示しています。両社は共に、お客様がより迅速に、柔軟に、安全にAIの導入を推進できるよう支援し、自動化されたカスタマー・サービスから予知保全、インテリジェントなサプライチェーンに至るまで、エッジでの新しいユースケースを推進します」
実際のユースケースによるAI 活用
この協業は、エッジにおけるAIの可能性を実用的でインパクトのある成果に変えることにより、現代のビジネス課題を解決することを目的としています。エンタープライズ企業にとって、これはより迅速なインサイト、運用コストの削減、デジタル・イノベーションへのよりスマートな道筋を意味します。
LumenとIBMは、これらのソリューションを共通のお客様に提供し、製造、小売、物流、金融サービスなどの業界で、実際のユースケースを試験的に導入できるようにします。例えば、IBMとLumenは、AIを活用したデジタル・アシスタントと目視検査ツールを使用して顧客データと在庫システムを強化することで、大手小売業者の顧客サービスの変革を支援しています。この開発が完了すると、シームレスでパーソナライズされたインタラクションの提供が可能となり、消費者にとってより速く、よりスマートで、より魅力的なショッピング体験を生み出すことが期待されます。
Lumenのライアン・アスドゥーリアン氏は、次のように述べています。 「この協業は、エッジでのAIの可能性を再定義するのに役立ちます。両社は、コントロール、コンプライアンス体制、リアルタイム・パフォーマンスを維持しながら、自社データにAIを適用できるソリューションを追求しています」
当報道資料は、2025年5月6日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。
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