2024/2025 ABB FIAフォーミュラE世界選手権第6戦、第7戦 モナコE-PrixでJAGUAR TCS RACINGのニック・キャシディが3位表彰台を獲得

2025/05/08  ジャガー・ランドローバー・ジャパン 

2024/2025 ABB FIAフォーミュラE世界選手権第6戦、第7戦 モナコE-PrixでJAGUAR TCS RACINGのニック・キャシディが3位表彰台を獲得

公開日:2025/05/08 18:00

2025年5月8日


2024/2025 ABB FIAフォーミュラE世界選手権第6戦、第7戦

モナコE-PrixでJAGUAR TCS RACINGのニック・キャシディが3位表彰台を獲得


■第6戦モナコE-Prixでは、両ドライバーともに不運とトラブルが重なり、ノーポイント

■第7戦モナコE-Prixにおいて、ニック・キャシディが14位から3位へと順位を上げ、今シーズン初の表彰台を獲得。ミッチ・エバンスは大胆な戦略をとるも実らず、18位でフィニッシュ

■ドライバーズ・ランキングでミッチ・エバンスは12位、ニック・キャシディは13位に浮上

■JAGUAR TCS RACINGは、チーム・ランキングで7位、マニュファクチャラーズ・ランキング3位に

■第8戦、第9戦は、5 月 17 日、18日に東京・有明にてダブルヘッダー開催


2025年5月3日、4日 、モナコ発: ABB FIAフォーミュラE世界選手権 2024/2025シーズン第6戦と第7戦、モナコE-Prixがモナコの伝統的なストリートサーキットにおいて開催されました。初戦の第 6 戦は トラブルに見舞われ、ミッチ・エバンスは20位、ニック・キャシディは18位でフィニッシュし両ドライバーともにノーポイントに終わりました。


翌日の第7戦では、ニック・キャシディが粘り強い戦いで巻き返し、今シーズ初の表彰台を獲得しました。


14番グリッドからスタートしたニック・キャシディは、多くのチームが30周のレースの序盤にアタックモードを使用するなか、辛抱しながら9周目に最初のアタックモードを、21周目に2回目のアタックモードを使う戦略が功を奏し、順位をあげていきました。レース終盤アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(TAG HEUER PORSCHE FORMULA E TEAM)を抑え、3位でフィニッシュしました。


フリープラクティスでは最速タイムをたたき出し好調な走りを見せていたミッチ・エバンスですが、クオリファイセッションではウェットコンディションへの対応が遅れ17番グリッドからの出走になります。レース序盤は順調に順位を上げ、ポジションを上げていましたが、セーフティカーの導入中にピットインし、ドライコンディションに適した空気圧のタイヤに交換するという戦略を選択しさらなる追い上げを目指しましたがうまく機能せず、最終的に18位でのフィニッシュとなりました。


2024/25年ABB FIAフォーミュラE世界選手権のドライバーズ・ランキングでは、ミッチ・エバンスが12位、チームメイトのニック・キャシディはミッチ・エバンスとポイントで並び13位に浮上しました。JAGUAR TCS RACINGはモナコE-Prixのダブルヘッダーを終えてチーム・ランキングで7位につけています。


なお、JAGUARのカスタマーチームであるENVISION RACINGのセバスチャン・ブエミが、第7戦で優勝し、JAGUARパワートレイン搭載車がモナコで3年連続の優勝を果たしました。これによりJAGUARはマニュファクチャラーズ・ランキングで3位につけています。


JAGUAR TCS RACINGチーム・プリンシパルを務めるジェームズ・バークレーのコメント:

「第6戦は残念な結果となりましたが、第7戦ではチームが素晴らしい結果を残してくれました。ニックの見事な戦略とドライビングで、14番グリッドから3位表彰台を獲得することができました。とても危険なウェットコンディションのなかアクシデントに巻き込まれることなく、ニックは素晴らしいパフォーマンスをみせ、チームも戦略を完璧に実行してくれました。


ミッチはタイヤ戦略で少し賭けに出ましたがそれが報われませんでした。しかしドライコンディションでは素晴らしいペースを見せており、予選前に雨が降るまではポイント獲得の可能性もありました。全体的に、『I-TYPE 7』のペースが良く、ポジティブな週末であったと思います。ここ最近のレースでは力を発揮できずフラストレーションが溜まっていましたが、モナコで表彰台を獲得できたことはとてもうれしく、また多くの学びが得られました。この教訓をいかし、東京、そしてその先のレースに臨みます。」


JAGUAR TCS RACINGドライバー、ニック・キャシディ(#37)のコメント:

「モナコで3年連続表彰台を獲得できました。特に今シーズンはなかなか軌道にのりきれていなかったので、この結果は最高の気分です。我々は勝利と表彰台を目指してコンスタントに戦い続ける必要がありますが、そのいいきっかけになったと思います。特にドライコンディションでは、『I-TYPE 7』は力強いペースを発揮しました。ウェットコンディションの予選はあまりうまくいきませんでしたが、決勝では素晴らしい戦略とマシンのスピードのおかげで、上位争いに加わることができました。この勢いを東京でも発揮したいと思っています。」


JAGUAR TCS RACINGドライバー、ミッチ・エバンス(#9)のコメント:

「グリッドのスタート位置と変わりやすいコンディションを考慮し、セーフティカー導入中に異なるタイヤ戦略を選択しましたが、それはうまくいきませんでした。我々はいま懸命に改善に取り組んでおり、モナコのデータを分析し2週間後の東京で挽回を目指します。」


ABB FIAフォーミュラE世界選手権2024/2025シーズンの第8戦、第9戦 東京E-Prixは、2025年5月17日、18日に東京・有明にてダブルヘッダー開催されます。


※本プレスリリースはジャガー・ランドローバーが2025年5月3日、4日(現地時間)に発表したプレスリリースの翻訳です。


以上


エディターズ・ノート


JAGUAR TCS RACINGについて

JAGUARは2016年10月にモータースポーツ界に復帰し、電気自動車によるレーシング・シリーズ、ABB FIA フォーミュラE選手権に参戦した、最初のプレミアム自動車メーカーとなりました。


2024年、JAGUAR TCS RACINGがABB FIAフォーミュラEのチーム・チャンピオンシップを獲得し、JAGUARにとって1991年以来となる世界選手権制覇を達成しました。また、JAGUARはGEN3時代のフォーミュラEレーシングマシンである「I-TYPE 6」で、新設されたマニュファクチャラーズ・タイトルも獲得しました。


JAGUAR TCS RACINGのドライバーであるミッチ・エバンスとニック・キャシディは、2023/2024シーズンのドライバーズ・ランキングでそれぞれ2位と3位となり、フォーミュラEがGEN3 Evo時代へと移行するシーズン11にも、チームの一員として再び参戦します。シーズン11と12にまたがるGEN3 Evoでは、新しいパワートレインや、クオリファイセッションおよびレースの一部のフェーズで全輪駆動を採用するなど、世界唯一のネットカーボンゼロの電動レーシングマシンは、さらなる技術的進歩が見込まれています。


また、2026年にスタートするシーズン13-16のGEN4時代への継続参戦することを決定し、ABB FIAフォーミュラE世界選手権への長期的なコミットメントを表明しました。


フォーミュラEは、オール電動のコンセプトだけでなく、開催地の選択においてもモータースポーツ界ではユニークな存在です。2024/2025シーズンの世界選手権では、サンパウロ、ディルイーヤ、東京、モナコなど、世界の主要都市の中心部に作られる仮設のストリートサーキットで多くのイベントが開催される予定です。また、新たな開催地としてマイアミが加わり、シーズン最終戦は再びロンドンでダブルヘッダーのレースウィークエンドとして開催される予定です。


JAGUAR TCS RACINGはフォーミュラEの公式マニュファクチャラー・チームとして、モーター・ジェネレーター・ユニット、トランスミッション、インバーター、リア・サスペンションを含むパワートレインを独自設計しています。JAGUARは、フォーミュラEの長期的な技術パートナーであるフォーテスキューWAEを通じてENVISION RACINGにGEN3 Evoのパワートレインを供給します。


コストを抑えるため、カーボン・ファイバー・シャシーとバッテリーは、全11チーム共通となっています。これにより、効率的かつ軽量なパワートレインの開発に焦点を絞ることができ、未来のジャガー・ランドローバー(JLR)のフルバッテリー電気自動車(BEV)のパフォーマンスと航続距離の向上につながります。


フォーミュラEへの参戦は、JLRが掲げる「REIMAGINE」戦略の実現に向けた最重要事項であることに変わりはありません。フォーミュラEは電気自動車による世界選手権の最高峰であり、チームは高性能が求められる環境で新しいEVテクノロジーをテストして開発することができます。チームのミッション「Race to Innovate(イノベーションのためのレーシング)」のテストベッドであり続け、そこから得られる「Race to Road(レースで得た知識や経験を市販車へ)」、そして「Road to Race(市販車からレースへ)」と相互の学びによって、JAGUARのEVの未来を切り開いていくのに寄与します。


JAGUAR TCS RACINGは、「Race to Inspire」というミッションのもと、レースプログラムを通じて地球や地域社会にポジティブな影響を与えることで、未来の世代にインスピレーションを与えることを使命としています。世界初のネットカーボンレースカーでの競争から、次世代のエンジニアやモータースポーツの専門家のサポートやトレーニングまで、さまざまな活動を行っています。


詳細については、https://media.jaguarracing.com/をご覧ください。



Tata Consultancy Services (TCS)について

TCSは、56年以上にわたって数多くの世界最大規模のビジネスをデジタルに変革してきた、ITサービス、コンサルティング、ビジネスソリューションを提供する企業です。JLRの長年にわたる戦略的テクニカルパートナーであるTCSは、新しいテクノロジーを活用して、レースチームの電動化を促進し、レースで勝利して、より持続可能な未来を構築する活動をサポートしています。TCSはより良い未来の構築に取り組み、サーキットで得たノウハウを活用して、モビリティ・エコシステムを変革しています。タタ・グループの一員であるTCSは、世界中に61万2,000人を超えるコンサルタントを擁しています。



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