東京R&Dセンターを移転・拡充し本格稼働
~高速伝送・高周波対応コネクタの開発を加速~
2025/05/27
I-PEX株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:小西 玲仁、以下 I-PEX)は、東京都町田市のコネクタ開発拠点「東京R&Dセンター」を同市内で移転・拡充し、2025年5月に稼働を開始しました。
I-PEXは東京R&Dセンターを活用することで、中長期計画「I-PEX Vision 2030」で定める小型低背を差別化要素としたニッチな分野に向けたコネクタ開発や、次世代デジタル通信技術を支える電気・光伝送路の技術強化を進め、コネクタ事業の拡大に注力していきます。
I-PEX株式会社 東京R&Dセンター(東京都町田市)
東京R&Dセンター移転・拡充の背景と狙い
東京R&Dセンターは、1994年に東京都町田市でコネクタメーカー・株式会社アイペックス(当時)※1の本社として開設。以降、世界初※2の細線同軸コネクタ「CABLINE(R) I」や、ノートパソコンのディスプレイパネル接続用として業界標準※3である「CABLINE(R)-VS」を開発するなど、一貫してI-PEXのコネクタ事業の中核を担っています。
新たな東京R&Dセンターは、EMCや高周波対応評価を可能にする3m法電波暗室の導入をはじめ、光伝送や各種設計、測定、解析に関するさまざまな機器を拡充することで、I-PEXが得意とする高速伝送・高周波に対応するコネクタの研究開発にこれまで以上に注力します。加えて、大学のキャンパスを改修し2020年に開設したI-PEXグループの中核拠点「I-PEXキャンパス」(福岡県小郡市)における働く環境づくりの経験※4や、小田急線町田駅から徒歩4分という利便性の高い立地など、従業員がより働きやすい環境を整備することで、技術者の確保、育成を促進していきます。
5月27日開催 開所式でのテープカット
小西 玲仁(I-PEX株式会社代表取締役社長執行役員)による開所式での挨拶
EMCや高周波対応評価を可能にする3m法電波暗室
東京R&Dセンターのオフィスエリア
コネクタ事業について
I-PEXグループの主力であるコネクタ事業は、高速伝送・高周波対応を強みとして、パソコンやスマートフォンなどに使用される高性能電子機器向けの小型コネクタや、自動車のライト関連・電子制御などに使われる車載用コネクタを独自開発・製造。世界各地でグローバルに展開しています。「CABLINE(R)」シリーズは、ノートパソコンの画面と本体をつなぐ内部接続用途で世界シェア60%を誇ります。
「東京R&Dセンター」の概要
| 名称 | 東京R&Dセンター |
| 所在地 | 東京都町田市原町田5丁目3番24号 |
| 延床面積 | 2,977.42㎡ |
| 構造 | 鉄骨造 地上4階 |
| 用途 | コネクタの研究開発、製品開発、品質保証 |
| 投資予定額 | 約20億円 |
| 従業員数 | 118名 |
| 着工 | 2023年10月 |
| 竣工 | 2025年1月 |
I-PEX株式会社について
I-PEXは、グローバル市場で閃きや驚きという価値を提供する「ものづくりソリューションエキスパート」を意味します。1963年、精密金型メーカーの「第一精工」として誕生。以来、数々の世界初や独自の製品、ソリューションを産み出してきました。現在は「コネクタ」「製造受託(自動車部品及びエレクトロニクス機構部品)」「金型・設備」「MEMSファウンドリ」「エネルギーソリューション」の5つの事業分野を展開。「最・尖端を、世界へ」拡げることで、次代を切り拓く世界のあらゆるお客様とともに、デジタル社会の心躍る価値創造に貢献します。
| 商号 | I-PEX株式会社 |
| 代表者 | 代表取締役社長執行役員 小西 玲仁 |
| 所在地 | 〒612-8024 京都市伏見区桃山町根来12番地4 |
| 設立 | 1963年7月10日 |
| 資本金 | 109億6千8百万円(2024年12月31日時点) |
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