2025 年 7 月 3 日
株式会社三井住友フィナンシャルグループ
アンダーソン・毛利・友常法律事務所
Volody Products Pvt Ltd
レクシスネクシス･ジャパン株式会社
Contract LifeCycle Management 事業を提供する SMBC リーガル X 株式会社の設立について 株式会社三井住友フィナンシャルグループ（執行役社長グループ CEO：中島 達、以下、「三井 住友フィナンシャルグループ」、当社グループを総称して「SMBC グループ」）は、アンダーソン・ 毛利・友常法律事務所（以下、アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業をはじめとする当所グループを総称して、「AMT」）、Volody Products Pvt Ltd（Founder & Director：Dinesh Sharma、以下、「Volody」）、レクシスネクシス･ジャパン株式会社（代表取締役社長：パスカル ロズィエ、以下、「LN」）と共創し、Contract LifeCycle Management※（以下、「CLM」）事業を展開することに基本合意し、事業展開にあたり、SMBC リーガル X 株式会社（代表取締役社長 CEO：三嶋英城、以下、「SMBC リーガル X」、X の読み方は「クロス」）を、金融庁より銀行業高度化等会社の 認可取得を前提に設立することを予定しております。
※CLM とは、契約行為に付随する全工程を主にテクノロジーを活用し適正・効率化すること。
1.会社設立の背景について
三井住友フィナンシャルグループは、2019 年に SMBC クラウドサイン株式会社を設立し、国内におけるクラウド型電子契約の普及に邁進して参りました。コロナ禍の影響もあり、電子契約は 加速度的に普及しました。一方で、契約プロセス全体を通して、契約の作成・保管・分析など一連のプロセスは未だアナログ実務で行われているのが実態で、非効率な文化、業務が残っております。また、契約関連業務に携わる企業や社員の法務コンプライアンスの知見・意識不足により、契約 行為が適切に行われない、あるいは企業の不祥事に繋がるようなことも課題となっております。 そして、これは国内のみならずグローバルでも同様に起きております。これらの課題をトータルで解決し、企業経営・活動を適正かつ効率化する目的で CLM 事業をグローバルで展開すべく、各領域でのトップリーダーと連携し SMBC リーガル X を設立するに至りました。
2.事業構想について
契約プロセス全体をシームレスにデジタル化する「LegalXross」プラットフォームを展開します。従来の電子契約に加え、生成 AI など先端テクノロジーを活用した、契約書の自動作成・レビュー、契約書管理・分析、契約プロセス全体を統括するワークフロー、契約行為の土台となる法務 コンプライアンスのリテラシー向上など、多岐に渡るサービスを展開し、業務効率化にとどまらず、お客さまの経営・ビジネスを加速させるプラットフォーム提供を目指します。また、本プラット フォームを国内のみならず、APAC を中心に、グローバルの観点でも展開します。
リーガルテック領域にて国内史上最大規模のアライアンスを構築し、CLM 事業でグローバル No.1を目指します。尚、三井住友フィナンシャルグループと AMT、Volody は資本業務提携を行い、SMBCリーガル X への出資を 2025 年内を目途に行います。メガバンクと大手法律事務所の資本業務提携は国内初の取組となります。
＜ご参考＞各社の役割
三井住友フィナンシャルグループ ：メガバンクの信用力・法人顧客基盤を活用した事業展開全般
AMT ：国内最大級の法律事務所の法務ナレッジを活用した共同商品開発
Volody ：インド発の革新的 CLM 商品提供、共同商品開発、インドでの共同事業展開
LN ：世界 150 カ国以上でビジネスを展開するグローバルリーガルテックベンダーの知見を 活用した法務コンプライアンス DB 提供・共同商品開発、国内外での商品販売連携
3.Volody への出資について
SMBC リーガル X 設立に伴い、Volody は CLM のシステム開発運用を担い、また、共同でインドを中心としたアジア市場への事業展開を行います。これに際し、同社と一層密な連携を図ることを 目的として、「SMBC Asia Rising Fund」※より同社への出資も視野に協議を進めております。
SMBC グループでは異業種とのオープンイノベーションによるビジネス創出を加速させると共に、先進的な取組を通じ、社会課題の解決や、多様化するお客さまのニーズに幅広くお応えすべく、 商品・サービスの一層の向上に努めて参ります。
※SMBC Asia Rising Fund とは、三井住友銀行とベンチャーキャピタルであるインキュベイト ファンドが 2023 年に共同設立した、SMBC グループのコーポレート・ベンチャー・キャピタル ファンド。アジアで積極的に事業を展開する有望なスタートアップ企業への投資を通じて、投資後には当該企業とのパートナーシップの構築や新技術の活用、新たなビジネスモデルや製品の開発を推進し、SMBC グループの事業強化とお客さまへの新たなソリューション提供を目的とする。
＜ご参考＞SMBC リーガル X 株式会社の概要
商号
SMBC リーガル X 株式会社（SMBC Legal X, Inc.）
所在地
東京都千代田区
資本金
6 億円（資本準備金含む）
株主構成
株式会社三井住友フィナンシャルグループ 100％
※AMT、Volody は 2025 年内を目途に資本参画します。
会社設立日
金融庁の認可取得後に速やかに設立
代表者
代表取締役社長 CEO 三嶋 英城
業務内容
(1)Contract Lifecycle Management 事業全般
(2)その他前号に付帯又は関連する一切の事業
〇アンダーソン・毛利・友常法律事務所について
国内最大級の法律事務所の一角。国際企業法務に強みあり。所属弁護士数は約 700 名。
https://www.amt-law.com/ 〇Volody Products Pvt Ltd について
インドを本拠とする CLM プロバイダー。優れた機能・UI/UX を誇り、セキュリティが厳格な 金融機関への導入事例も多数。
https://www.volody.com/ 〇レクシスネクシス･ジャパン株式会社について
米国を本拠とし、世界的に法律・規制・ビジネス情報や分析ソリューションを提供するレクシス ネクシスの日本法人。「法務・コンプライアンス業務を変革する」を掲げ、世界 150 カ国以上で ビジネスを展開。法情報データベースとテクノロジーを掛け合わせ、「ASONE®」「Lexis+ AI」などのリーガル SaaS プロダクトを提供。グローバルにて従業員 1 万名以上。
https://www.lexisnexis.com/ja-jp 以上
