アジア太平洋数学オリンピックに参加した選手が金賞等を獲得しました。また、特に優秀な成績をおさめた選手に対する文部科学大臣特別賞の受賞者を決定しました。

2025/08/08  文部科学省 

アジア太平洋数学オリンピックに参加した選手が金賞等を獲得しました。また、特に優秀な成績をおさめた選手に対する文部科学大臣特別賞の受賞者を決定しました。

令和7年8月8日

文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しております。このたびオンラインにより開催された「第37回アジア太平洋数学オリンピック(主催国:ブラジル)」に参加した選手が、金賞等を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。
また、文部科学省では、アジア太平洋数学オリンピックにおいて、特に優秀な成績をおさめた者に対して文部科学大臣特別賞の授与を行っており、このたびの成績を踏まえ、受賞者を決定しましたので、併せてお知らせします。
(共同発表:公益財団法人数学オリンピック財団)

1.受賞状況

金賞1名、銀賞2名、銅賞4名
(上記7名が文部科学大臣特別賞を受賞する)
※金賞は「平均点+σ 平均点+標準偏差点」以上、銀賞は「平均点+全選手の得点の標準偏差/3点」以上、銅賞は「平均点-(全選手の得点の標準偏差/3)」点以上が対象。ただし、各国金賞は1名、銀賞は2名、銅賞は4名まで。

2.参加者および受賞者詳細

○狩野かのう 慧志さとし さん 長野県松本深志高等学校(長野県) 3年 金賞
○鈴木(すずき) 雄智(たけまさ) さん 筑波大学附属駒場高等学校(東京都) 2年 銀賞
○篠原(しのはら) 貴生(きりゅう) さん 聖光学院高等学校(神奈川県) 3年 銀賞
○濵川はまかわ 慎次郎しんじろう さん ラ・サール高等学校(鹿児島県) 2年 銅賞
○若杉(わかすぎ) 直音(なおと) さん 帝塚山学院泉ヶ丘高等学校(大阪府) 3年 銅賞
○安齋あんざい 一畝かずほ さん 灘高等学校(兵庫県) 3年 銅賞
○安藤(あんどう) 匠吾(しょうご) さん 灘高等学校(兵庫県) 1年 銅賞
濱本(はまもと) 祐輔(ゆうすけ) さん 灘高等学校(兵庫県) 2年 優秀賞
伊藤(いとう) 成希(まさき) さん 開成高等学校(東京都) 2年 優秀賞
原(はら) 龍之介(りゅうのすけ) さん 灘高等学校(兵庫県) 1年 優秀賞
(文部科学大臣特別賞受賞者を○で示す)

3.参加国数/人数

37か国・地域/335名

4.場所/期間

オンライン開催(主催国:ブラジル)/令和7年3月11日(火曜日)

5.派遣機関

公益財団法人数学オリンピック財団

<参考資料>

◆大会概要

・アジア太平洋数学オリンピックは1989年にオンライン(オーストラリア、カナダ、シンガポール、香港が参加)にて第1回大会が開催。
・2025年のブラジル大会は、第37回目。
・日本は2005年から参加を開始し、本年は20回目の参加。
・昨年のブラジル大会は38か国・地域から345名の生徒が参加し、日本は金賞1名、銀賞2名、銅賞4名受賞(国別順位9位)。
・本年のブラジル大会は37か国・地域から335名の生徒が参加し、日本は金賞1名、銀賞2名、銅賞4名受賞(国別順位5位)。

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日本代表団(参加選手)の日程

3月11日(火曜日)競技
日本のオンライン会場:東京会場(早稲田大学)、大阪会場(エル・おおさか)

◆アジア太平洋数学オリンピックにおける過去3年間の日本代表の成績

2022年(第34回 インドネシア大会(オンライン))
金賞1名、銀賞2名、銅賞4名
国別順位4位(参加規模:35か国・地域、318名)
2023年(第35回 ブラジル大会(オンライン))
金賞1名、銀賞2名、銅賞4名
国別順位5位(参加規模:38か国・地域、345名)
2024年(第36回 ブラジル大会(オンライン))
金賞1名、銀賞2名、銅賞4名
国別順位9位(参加規模:38か国・地域、345名)

アジア太平洋数学オリンピック(APMO=Asian Pacific Mathematics Olympiad)

アジア太平洋数学オリンピック(APMO)は、参加国がそれぞれ自国で会場を用意して行うコンテストで、日本では毎年3月の第2火曜日に実施している。参加資格は、大学(または同等の高等教育機関)に正式に入学しておらず、大会の年の7月1日に20歳未満である必要がある。出題内容はおおむね国際数学オリンピック(IMO)に準じており、5問題を4時間で解き、10名の日本代表選手を決定している。APMOは1989年に始まり、日本は2005年の第17回大会から参加している。

◆日本数学オリンピック(JMO=Japan Mathematical Olympiad)

日本における国際数学オリンピックへの派遣事業は1988年から企画され、1989年には委員2名が第30回西ドイツ大会を視察し、翌年の第31回北京大会において初めて参加した。当初、事業の運営母体は任意団体であり、有志の寄付によって運営を行っていた。その後、元協栄生命保険株式会社の故川井三郎名誉会長の寄付及び富士通株式会社、元協栄生命保険株式会社、株式会社アイネスの寄付を基金として、1991年3月に文部省(現在の文部科学省)所管の財団として、財団法人数学オリンピック財団が設立され、派遣事業を行ってきた。
財団は2013年4月から内閣府所管の公益財団法人数学オリンピック財団となり、現在、この財団により日本数学オリンピックが実施され、毎年、国際数学オリンピックへの日本代表選手を選抜している。また、2003年国際数学オリンピックが東京で開催されたのを契機に、中学生以下を対象とした日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)が実施されており、若年層の関心とレベルアップを図っている。

お問合せ先

文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課

德永、森澤
電話番号:03-6734-4191

公益財団法人数学オリンピック財団

本多
電話:03-5272-9790
ホームページ:https://www.imojp.org/