富士宮工場において輸液製剤の新製造ライン稼働開始

2025/10/20  テルモ 株式会社 

テルモ、富士宮工場において輸液製剤の新製造ライン稼働開始

輸液製剤の安定供給に向け、新ライン導入

2025年10月20日

テルモ株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:鮫島 光)は、医療現場に不可欠な輸液製剤の供給体制を維持・強化することを目的として、富士宮工場(所在地:静岡県富士宮市)に輸液製剤の新製造ラインを導入し、このほど稼働を開始しました。

新ラインで製造する製品の第一弾として、日本薬局方 L-乳酸ナトリウムリンゲル液「ソルラクト輸液」(250mL)を2025年11月より出荷開始します。その後、新ラインでの製造品目を順次拡大していきます。

輸液製剤は、体内の水分や塩分バランスを整えたり、食事がとれない患者さんに必要な栄養やエネルギーを補ったりする役割を持つ製剤であり、様々な医療現場において使用されています。また、薬剤投与のための溶解・希釈剤として用いられる場合もあります。近年、輸液製剤は製造メーカーの減少、物流面の課題などにより、安定供給の維持が業界全体の課題となっています。

テルモは、国内医療の基盤を支える輸液製剤を幅広く手掛けており、その安定供給は重要な社会的使命だと考えています。今回の輸液製剤の新ライン導入を通じて供給体制の維持・強化を図り、医療現場に必要な製品をタイムリーに提供することを目指します。

なお、新ラインで製造される輸液剤はすべて、デザインと素材を一新した輸液バッグ「テルパックNeo」を採用します。

テルパックNeoの主な特長は以下の通りです。

  1. 医療現場での識別のしやすさ、覚えやすさに配慮した新デザイン
    医療従事者の声を反映し、薬剤取り違えなどのリスク低減を目指した新デザインを採用。識別名や容量などの重要な情報を中央に配置するとともに、文字自体に特徴を持たせることで製品間の違いを目立たせているほか、白を基調とした配色で視認性を向上。

  2. 医療従事者による使いやすさと安全性を追求
    未使用品が一目で分かるよう、ゴム栓部分のフィルムシールの色を透明から白色に変更。また、針が刺しやすいよう、ゴム栓部の面積を大きくし、柔らかいゴム素材を採用。

  3. バッグの素材と包装仕様を変更
    輸液バッグの素材を、従来のエチレン酢酸ビニル共重合体素材から、ポリエチレン素材に変更。包装仕様も刷新し、箱サイズや包装袋の変更と段ボール開封方法を変更。

テルモは今後も、医療現場や患者さんの声に耳を傾け、技術革新と安全性向上を両立させた製品開発を推進していきます。

(参考)ソルラクト輸液(250mL) 製品写真

テルモ概要

テルモは、世界に向けて医療の革新に挑戦し続けるメディカルイノベーションカンパニーです。患者さんへの揺るぎない思いとアソシエイトたちの情熱を原動力に、企業理念「医療を通じて社会に貢献する」の実現を目指しています。

1921年に東京で創業し、今では、治療技術、院内オペレーション、ライフサイエンスなどの分野で、160以上の国や地域に幅広いソリューションを提供しています。

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