軸受診断エッジアプリケーション「Bearing Inspector」の販売を開始＜新商品＞

2025/11/17　ＮＴＮ　株式会社　

軸受診断エッジアプリケーション「Bearing Inspector」の販売を開始 2025年11月17日

軸受の常時監視により設備の故障リスクと点検作業の負担を軽減
「誰でもプロの診断」と「止まらない現場」の実現に貢献

NTN株式会社(以下、NTN)は、ベアリング(軸受)の状態を簡単に診断可能な軸受診断エッジアプリケーション「Bearing Inspector」の販売を本年11月より開始しました。

「Bearing Inspector」は、軸受近傍に設置した振動センサーからデータを収集し、簡単かつ迅速に軸受の状態を診断できるソフトウェアです。軸受仕様や設備の運転情報などの詳細な設定は不要で、当社以外の軸受の診断も可能です。生産現場において、設備データをリアルタイムで収集・分析することで、不具合や故障を早期に検知し、お客さまの計画的かつ適切なメンテナンスを実現します。

NTNは2024年1月より、一般社団法人Edgecrossコンソーシアム(以下、ECC)が提供する産業用IoTプラットフォーム「Edgecross」に対応した「Bearing Inspector for Edgecross」を販売してまいりましたが、ECCの活動終了に伴い同商品の販売を2025年10月末をもって終了いたしました。これに代わり、一部機能を追加し、プラットフォームを限定せず、より幅広いシステム環境下でお使いいただける軸受診断エッジアプリケーション「Bearing Inspector」の販売を開始しました。

軸受の異常検知が求められる背景

近年、省人化や生産性向上を背景に、生産設備の計画的な保全や補修部品の早期確保など故障リスクを低減する取り組みが進められています。加えて、労働人口が減少する中、熟練者への依存を減らし、これらの保全活動を効率的に実施するため、デジタル技術の導入が求められています。

こうしたニーズを受け、NTNは商品の選定から納入、使用、監視、分析、交換、保守管理に至るまで、軸受の運用全体を支援する軸受ライフサイクルマネジメントに注力し、軸受の異常を検知する商品・関連サービスの拡充に取り組んでいます。

本商品の特長

「Bearing Inspector」は、製造現場でリアルタイムにデータの収集・分析からフィードバックまでを行う情報処理の手法であるエッジコンピューティングに対応しており、特定の設備の軸受を常時監視して予期せぬ故障を防ぐとともに、点検作業の負担を減らしたいというお客さまに最適な商品です。NTN独自の診断技術による「誰でもプロの診断」、かつリアルタイム監視により、「止まらない現場」を実現します。

1. 速い! ～軸受のリアルタイム診断～	軸受の診断結果を3秒～5秒ごと*¹に更新します。わずかな時間に現れる変化も捉えることができます。
2. 簡単! ～軸受情報の設定不要～	診断対象の軸受情報や運転状況の設定が不要です*²。 NTN以外の軸受の診断も可能です。振動センサーの故障や設置不良・脱落などにより診断が不能となるリスクを防ぐため、振動センサー異常を検知する機能を搭載しました(改良点)。
3. わかりやすい! ～シンプルな出力～	軸受の診断結果を、正常な状態から警告までの4段階で出力します。最大16か所で収集したデータを同時に診断して、画面表示できます。監視画面(UI)を見直し、操作性と視認性を向上させました(改良点)。
4. インターネット接続不要	導入、運用にあたり、インターネット接続は不要です。データを外部に出したくない場合や、ネットワーク環境が整っていない場合でもご利用いただけます。