黒字化に向けた事業再構築のお知らせ

2025/11/17  ネクセラファーマ 株式会社 

2025 年 11 月 17 日

黒字化に向けた事業再構築のお知らせ

ネクセラファーマ株式会社(以下「当社」)は、取締役会において、事業価値最大化に資する、創薬プラットフォーム、開発品、製品に投資・リソースを集中させる、事業再構築(リストラクチャリング)を実施することを決議しましたので、お知らせいたします。優先度の高いプログラムに経営資源を集中させ、営業費用の削減に向けた施策を実行します。これらの施策は、2030 年ビジョン(連結売上高 500 億円以上、営業利益率 30%以上)の達成を後押しするものです。

当社は、明日開催のR&D Day(ウェブキャスト)において、事業再構築の詳細についてご説明いたします。 参加登録方法の詳細はこちら(リンク)をご参照ください。

事業再構築の主な目的
R&D 戦略再構築とプログラムの優先順位付け
当社に蓄積された、膨大なG タンパク質共役受容体(以下「GPCR」)に対するデータを活用し、開発リスクを低減させたベストインクラス創薬に戦略的重点を置きます。当社独自の「NxWave™」プラットフォームやその他の先端技術を活用し、差別化された医薬品を生み出します。ポートフォリオ最適化の結果、優先対象外となる一部プログラムは、提携を軸に価値を高めてまいります。

●自社開発では、2025 年 8 月に発表した肥満・代謝性疾患・内分泌疾患に対する次世代治療薬の開発に重点を置きます。提携品では複数の臨床開発が着実に進展しており、2026 年に複数のマイルストン達成を見込んでおります。

●AI による効率化を「NxWave™」プラットフォーム全体に展開します。業界最大級の当社独自のGPCR 構造―リガンド・データセットを蓄積・学習した AI と、GPCR 志向の厳選ケモゲノミクス化合物ライブラリを組み合わせます。

●新たな研究開発方針に沿って、英国の創薬・開発拠点において、2026 年度の現金 R&D 支出1を約35 億円削減します。 1 減価償却費や株式報酬等の非現金項目は除外

●執行体制と人員の最適化
執行体制を従来の10 名からスリム化し、2026 年 3 月の株主総会後に 7 名体制に変更する予定です。2025年10 月 3 日付で、パトリック・フォルシュ氏が、マシュー・バーンズ氏の後任として CSO(チーフ・サイエンティフィック・オフィサー)兼Nxera Pharma UK 社長に就任しました。

●フォルシュ氏は免疫・腫瘍・神経科学領域で優れた実績を持ち、英国バイオ企業の Peptone およびSitryx、欧州製薬企業の UCB で責任ある役職を歴任しております(略歴は後述)。

●日本および英国拠点で約15%の人員削減を計画し、より収益性の高い体制構築を目指してまいります。スイスおよび韓国事業への影響はありません。

●強固な財務基盤の維持とコストの最適化(日本・英国)
現在、現金を含む流動性資産は309 億円であり、戦略実行のための十分な柔軟性があります。今回の事業再構築に伴う、一時的な構造改革費用約5 億円を 2025 年度に計上予定です(ノンコア費用)。

●2025 年度の経営陣の業績連動型報酬(賞与)は大幅な減額を見込んでおります(最終的な金額は2026 年 1 月の報酬委員会により決定)。

●2026 年度以降は経営資源の選択と集中、R&D の戦略再構築、効率化・デジタル化施策により、黒字化への道筋を強化する迅速なコスト削減を実現します。2026 年度は前年対比で、少なくとも10 億円の削減を見込んでおります。

当社代表執行役社長CEO であるクリストファー・カーギルは次のように述べています。「当社は過去 10 年にわたり、経験豊富な日本チームと、英国の世界レベルの創薬・開発力を核に、堅固な事業基盤を築いてきました。「NxWave™」という強力な創薬プラットフォームを確立し、バイオ医薬品業界でも有数の GPCR 標的プログラムのパイプラインを構築しています。

当社は、成功確度が高く、高いリターンが期待できるプログラムを優先し、経営資源を規律とスピード感をもって投下することで、グローバルでのリーダーとしての地位を維持します。本日発表の施策により、組織体制の効率化を図り、臨床・商業的ポテンシャルが明確なプログラムの推進力をさらに高め、収益性の向上を目指していきます。2030 年ビジョンは挑戦的な目標ですが、本日発表の施策により、その達成に向け正しい軌道に乗ると確信しています。」

当社代表執行役社長CEO であるクリストファー・カーギルは CSO 兼 Nxera Pharma UK 社長に就任したパトリック・フォルシュ氏について次のように述べています。「パトリック氏をチームに迎えることを大変喜ばしく思います。彼の豊富な経験は、当社のR&Dの焦点を一層明確化し、「NxWave™」プラットフォーム、パイプライン、独自のデータ資産の価値最大化を加速します。

AI に立脚した創薬基盤の構築に関する彼の知見が、ポートフォリオ意思決定の高度化、プログラム推進の加速、R&D 全体の投資収益率の向上に寄与していただけることを期待しています。」

以上

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4565/tdnet/2721696/00.pdf

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